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政府は必ず嘘をつく の商品レビュー

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63件のお客様レビュー

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2020/10/17

数年前までこの本に書かれているような、政府やマスコミの言うことを鵜呑みにしてきた人間の一人でした。 本書を読むと、思っている以上に世の中には嘘が多いことがわかります。 問題なのは、自分も含めて、多くの人が世の中のことに無関心なことです。自分のところにまで被害が及ぶようになって、初...

数年前までこの本に書かれているような、政府やマスコミの言うことを鵜呑みにしてきた人間の一人でした。 本書を読むと、思っている以上に世の中には嘘が多いことがわかります。 問題なのは、自分も含めて、多くの人が世の中のことに無関心なことです。自分のところにまで被害が及ぶようになって、初めて騙されたと気づく、つくづく愚かだと思います。 特定の国家観を持たない1%の資本家たちのために搾取され続ける世の中の構造、その周辺に取り巻く、政府とマスコミの実態に、もっと多くの人に気づいてほしいものです。 こういった著書によって、世の中にそのことを提起し続けている著者に敬意を表します。

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2020/03/17

政府がマスコミと結託して嘘を言うのも、”1%”の利益のために社会システムが誘導されるのも今さら驚くにあたらないが、ではどうしたら良い?という答えは見つからず、絶望感を禁じ得ない。残念ながらその後状況は更に悪化し、「不信」から「無関心」にフェーズが移っている。皮肉な事にスマホのニュ...

政府がマスコミと結託して嘘を言うのも、”1%”の利益のために社会システムが誘導されるのも今さら驚くにあたらないが、ではどうしたら良い?という答えは見つからず、絶望感を禁じ得ない。残念ながらその後状況は更に悪化し、「不信」から「無関心」にフェーズが移っている。皮肉な事にスマホのニュースフィードで溢れんばかりの情報に接する人ほど、ニュースの真偽や裏側に無関心になっていく。ひょっとすると、こうした情報の大量消費化もまた巧妙に仕組まれたものかも知れない。 マスコミが正義と良心を取り戻し、真実を正しく伝えるよう努力すれば問題解決するとナイーブに考えていたこともあったが、仮にそうなっても肝心の読者・視聴者がいなければ意味がない。つまり現状の『売らんかな』の報道は受け手が望むものが提供されているにすぎず、我々が変わらない限りマスコミの報道姿勢が変わることはない。では我々が情報を自分で取捨選択し、わかりにくくて面白くもないニュースや記事を求めるようになるのか? やはり絶望感しかない。

Posted byブクログ

2019/09/12

9.11(2001.9.11)の同時多発テロから3.11(2011.3.11)の東北大震災に至る10年間に、政府が自国民に発した偽情報(フェイクニュース)について、【堤美果】が警鐘を鳴らした2012年出版の新書版。欺瞞と利害関係が渦巻く政治の世界において「政権維持」と「国益」が命...

9.11(2001.9.11)の同時多発テロから3.11(2011.3.11)の東北大震災に至る10年間に、政府が自国民に発した偽情報(フェイクニュース)について、【堤美果】が警鐘を鳴らした2012年出版の新書版。欺瞞と利害関係が渦巻く政治の世界において「政権維持」と「国益」が命題である以上、情報の全てを公言できないのは自明の理であろう。また政府お抱えの<御用学者>らの発言内容についても、受け取る側の自己判断力が必要となる。

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2018/10/26

"違和感を感じた報道を検証するには? 資金の流れを追う。 現在のインフラでは苦も無く調べることができるだろう。様々な報道を鵜呑みにするのではなく、裏をとることの大切さを教えてくれる。情報リテラシーに関する本とも言える。"

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2021/08/08

東日本大震災後、大量の瓦礫について、多くの自治体が受け入れを拒否しているが、東京都が早い段階で受け入れを表明したことは、これまで地方に電源を押し付けていた中央が恩返しできる数少ないチャンスだと感じていたので、感心していた。ところが、本書によれば、入札条件によって、事実上特命となっ...

東日本大震災後、大量の瓦礫について、多くの自治体が受け入れを拒否しているが、東京都が早い段階で受け入れを表明したことは、これまで地方に電源を押し付けていた中央が恩返しできる数少ないチャンスだと感じていたので、感心していた。ところが、本書によれば、入札条件によって、事実上特命となっており、その発注先は東京電力が95.5%出資する「東京臨海リサイクルパワー株式会社」という。興ざめした。 本書の言うように、情報は鵜呑みにするべきではない。ただし、一般人が1件1件そこまで細かくチェックできないからこそ、著者のような人の活躍に期待したい。

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2018/01/21

情報収集の方法に偏重があってはいけなく、多方向から取得することがこの時代に求められることを感じた。そのためには日本だけのメディアに限らず、海外から見た日本、アジアというグローバルな捉え方が必要。

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2017/02/08

(スマホのアプリで聞きました) これを読んで危機感がわかない人はいないと思います。なぜかただただ不安が起きる内容でした。 国家とは、政府とは何なんでしょう?民主主義とは?資本主義とは? この本を読みよむと、ニュースの本質、裏側を知る方法がわかります。 9.11もTPPも原子力も明...

(スマホのアプリで聞きました) これを読んで危機感がわかない人はいないと思います。なぜかただただ不安が起きる内容でした。 国家とは、政府とは何なんでしょう?民主主義とは?資本主義とは? この本を読みよむと、ニュースの本質、裏側を知る方法がわかります。 9.11もTPPも原子力も明日の生活には直接関係するものでは無いかもしれません。でも未来の子供たちにのために大人の責任として知り考える責任があります。 それを教えてくれる内容でした。 ちょっと前の本ですが、トランプが大統領になりTPPを離脱する今。読み始めてもとても面白いと思いました。 これを読むのと読まないのでは未来が違う気がします。

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2015/07/25

国家と企業の癒着、コーポラティズムは1%の富豪と99%の貧困層とに分断しメディア誘導によって99%は踊らされ続けている。疑いの目は、その喧伝によって一体誰が傷つき、誰が利益を得るのか?というところに向けていかなければ真相が見えなくさせられるばかりだ。 国の権力が個人に及びすぎるの...

国家と企業の癒着、コーポラティズムは1%の富豪と99%の貧困層とに分断しメディア誘導によって99%は踊らされ続けている。疑いの目は、その喧伝によって一体誰が傷つき、誰が利益を得るのか?というところに向けていかなければ真相が見えなくさせられるばかりだ。 国の権力が個人に及びすぎるのもいけないが、自由放任に野放しにしている結果弱肉強食になるのも良くない。難しいところだ。弱肉強食社会では1%の人間が99%の人間を支配するという意味ではもうファシズムとあまり変わりがないのだが。自由とは名ばかりであることに気づき、本来の民主主義とは何か、主体は誰なのか、そう、自分自身である、と言う自覚に目覚めさせられることが本書の醍醐味だ。

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2015/06/27

必ずってところなんだな。だから何が本当かわからなくなったとか疑心暗鬼とかではなく必ず嘘をつくのだから、きちんと自分のアタマで考えなければならないということだ。佐藤優さんが言っているインテリジェンスということで自分の頭でしたたかに考えなければならない。堤未果さんもそういったインテリ...

必ずってところなんだな。だから何が本当かわからなくなったとか疑心暗鬼とかではなく必ず嘘をつくのだから、きちんと自分のアタマで考えなければならないということだ。佐藤優さんが言っているインテリジェンスということで自分の頭でしたたかに考えなければならない。堤未果さんもそういったインテリジェンスの必要性を言っている。 反知性主義とかいうがそういった知性への憎悪に対するにはやはり自らの知性というものは何なのか考えることを必要とする。知性は二つの見方があると思う。自らの悟性からある知性。あとは悟性なき知性がある。これらの違いはカントが指摘している。自らの知性を誇っても悟性なき知性であれば反知性主義へ躓く。それが躓きの石であると思う。 悟性からの知性でもっとも有名であるのはナザレのイエスであると思う。かれは反知性主義に殺されてしまったけれどそれが大事件であった。その大事件がキリスト教というものを生み出していて、やはりそこにも悟性からある知性であるイエスと悟性なき知性の躓きの石の関係は明確に記されている。キリスト教の価値はそこに集約されていると思う。 私たちに必要なインテリジェンスも同じである。類推(アナロジー)できるものである。だからナザレのイエスを理解したら類推(アナロジー)で世界をみることができると思う。

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2015/02/06

堤未果さんと水野和夫さんに共通点があることに気づきました。それは、信じてきた資本主義が私たちを裏切り始めている、と喝破していることです。私たちも、うすうす気づき始めているので、お二人の本を読んでいるのでしょうね。リビアの話はショックです。騙された!という思いと、ぞっとする怖さを感...

堤未果さんと水野和夫さんに共通点があることに気づきました。それは、信じてきた資本主義が私たちを裏切り始めている、と喝破していることです。私たちも、うすうす気づき始めているので、お二人の本を読んでいるのでしょうね。リビアの話はショックです。騙された!という思いと、ぞっとする怖さを感じました。話は少し違いますが、今、世界で、「日本はファシズムに回帰している」というレッテル貼りが静かに進んでいるのではないでしょうか?

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