1,800円以上の注文で送料無料

政府は必ず嘘をつく の商品レビュー

4.1

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2012/08/13

情報が反乱する中で、情報を見抜く力というのが大切だと思いますが、その前に大事な情報が隠蔽されているというのは何時の時代も変わらない、そこをどう乗り越えていけるのか、を考える必要があるなあと思いました。 また、日本のメディアの権力の監視機能としての機能不全状態はなんとかならないもの...

情報が反乱する中で、情報を見抜く力というのが大切だと思いますが、その前に大事な情報が隠蔽されているというのは何時の時代も変わらない、そこをどう乗り越えていけるのか、を考える必要があるなあと思いました。 また、日本のメディアの権力の監視機能としての機能不全状態はなんとかならないものかと思ったりします。

Posted byブクログ

2012/08/09

堤美果さんのアメリカルポについてはほとんど読ませて頂いているが、どれも日本の将来像を暗示させる内容で本書も暗澹たる思いにさせられた一冊。 違和感を大切にし、情報に振り回されないようにしても、社会がアメリカと同じ方向で劣化していくのを止めようがないという無力感におそわれた。

Posted byブクログ

2012/07/31

コーポラティズムという言葉をはじめて聞いた。一方でそういうことか、と納得してしまう自分がいた。 アメリカの10年を日本はどう学ぶのか。日本と言うか、日本国民がどう向き合うのか。今の世の中の先行き不透明さが、これを読んだら何となくわかった気がした。ただし、わかったからと言って、ス...

コーポラティズムという言葉をはじめて聞いた。一方でそういうことか、と納得してしまう自分がいた。 アメリカの10年を日本はどう学ぶのか。日本と言うか、日本国民がどう向き合うのか。今の世の中の先行き不透明さが、これを読んだら何となくわかった気がした。ただし、わかったからと言って、スッキリできないこの苛立ち。 多くの人に知ってもらって、こういうものがあることを知って欲しい。そして、それにどう対処して行くのか、みんなと対話して、みんなの知恵を集めて形にしなくてはいけない。そう感じた。

Posted byブクログ

2012/07/13

アメリカって今こんなに酷い状況なの?って事にびっくりし、またそれと同じ事をやっている日本にもびっくりした。フェイスブックに端を発したデモもスポンサーである大手企業の操作によるものだというし、FTAはアメリカに都合のいいシステムじゃないか、となんだかメディアを全く信用できなくなる一...

アメリカって今こんなに酷い状況なの?って事にびっくりし、またそれと同じ事をやっている日本にもびっくりした。フェイスブックに端を発したデモもスポンサーである大手企業の操作によるものだというし、FTAはアメリカに都合のいいシステムじゃないか、となんだかメディアを全く信用できなくなる一冊。

Posted byブクログ

2012/06/27

まさかここまでしないだろう。 という事を平気でやり、平気で隠している。 経済界と政治の癒着。 とにかく知ろう。

Posted byブクログ

2012/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

堤未果『政府は必ず嘘をつく』角川書店、読了。米国の「失われた10年」に注目し、新自由主義の導く地獄と「政府はウソをつく」ことを精緻に活写する。政府やメディアを信じすぎると碌なことはない。自ら考え、真実を見抜く目を養い持つこと、行動することの意義を問いかけるタイムリーな一冊か。

Posted byブクログ

2012/06/24

政府は情報を隠蔽し、操作し、統制をかけていることを強く認識し、メディアから流される情報を鵜呑みにしないこと。政府やメディアに洗脳される(真実を理解していない)国民への警笛を鳴らす一冊。一つの情報に頼らず、多方面から集め、自分の頭で考え、行動することが大切。

Posted byブクログ

2012/06/20

『貧困大国アメリカ』を読んだときにショックを受け、それ以来、堤氏の本に注目するようになった。 この本も、読み終えた後、しばらく頭がぼぅーーーっとしていました。 リビアのカダフィ政権崩壊を例に、「ツイッターやフェイスブックを用い、民衆を捜査し、政権や国を崩壊させる」という手法が...

『貧困大国アメリカ』を読んだときにショックを受け、それ以来、堤氏の本に注目するようになった。 この本も、読み終えた後、しばらく頭がぼぅーーーっとしていました。 リビアのカダフィ政権崩壊を例に、「ツイッターやフェイスブックを用い、民衆を捜査し、政権や国を崩壊させる」という手法が、今取られていることを知り、驚きました。 東日本大震災の瓦礫を、東京がなぜ受け入れたのかも読んで驚き。 東京都環境局が公募した処理施設の要項条件を満たすのは、都内に1社。それが、東電の子会社。 東京都幹部は東電に数多く天下りし、東京都は東電の大株主。 それは、引き受けるよ、と納得しました。 あ~あ。

Posted byブクログ

2012/06/14

こういう著作を待っていました! 報道の虚と実を再検証する視点というのが昨今無かったように感じていたからです。 著者は「ルポ・貧民大国アメリカ」で一斉を風靡した、堤未果さん。 本書でも旺盛な取材力と今を切り取る視点の妙が遺憾なく発揮されています。 本書で扱っているのは、「原発報...

こういう著作を待っていました! 報道の虚と実を再検証する視点というのが昨今無かったように感じていたからです。 著者は「ルポ・貧民大国アメリカ」で一斉を風靡した、堤未果さん。 本書でも旺盛な取材力と今を切り取る視点の妙が遺憾なく発揮されています。 本書で扱っているのは、「原発報道」「アラブの春」「ウォール街デモ」など。 堤未果の取材によって明かにされるのは、普段我々が目にする報道とは全く違った真実が存在するということです。 この問題の根本に、グローバル化の波による弊害というのがある。 グローバル化を推進する一部の人間にとって不都合な真実は隠されるということです。 例えば、アラブの春での現地報告では、 「7月1日には600万の市民のうち170万人がNATOの爆撃に反発して緑の広場に集まりました。8月22日には、カダフィ指示を示す緑の旗を掲げた国民が、トリポリやバブ・アル・アジサの通りを埋め尽くしたのです<中略>西側メディアはそういう事実は全く報道しませんでした」 「カダフィ大佐が殺害されたとき、群衆が反政府派を歓声を上げて迎えたという報道は事実ではない。<中略>現場では、NATOの爆撃と外国人傭兵からなる反政府グループが民間人を標的にして部族間の対立を煽っていた」 といったように、普段我々が目にする報道とは全く違った内容の報告がいくつもあるが、日本では報道されていない。 以前、ルパードマードック氏が 「衛生放送が、多くの閉鎖的な社会に住む情報弱者の世界を開くだろう。西側からの統制されていない自由な情報を受け取れるようになるからだ」 と明言していたらしいが、ロシア人のジャーナリストから言わせると、 「ロシアの暗部を見たければ、欧米のニュースは有効的でしょう。反面、欧米メディアが絶対に伝えないニュースについては、ロシアのニュースが教えてくれる」という。 経済グローバリゼーションの波が、世界のメディアを次々に統合させている。 日本のニュースソースはBBCやCNN、アルジャジーラなど、政治的立場を同じくする国々からの情報に頼っているのがその顕われだ。 また、現在起こっている「シリアの反政府運動」についても同じ事が言えるという。 これには私も同感で、シリアは医療をはじめとした福祉の充実した国であって、首相に対して反政府ゲリラをするような国ではなかった。 2000年と20009年に2回程行った経験から、現在報道される内容とのギャップを感じていた。 報道の信頼性がなくなった今、どのメディアが信頼できるか? 本書ではSocialmediaについても言及している。 GoogleやMixi・Twitter・Facebookなど。「若者にとって最大の武器」といったスローガンによって、錯覚を起こしやすいという。 Googleはアメリカの諜報機関と供に出資している「レコーデットフューチャー社」はWeb上の情報を監視し、そこから抽出されるネットワークやパターンから将来を予想し、その情報を顧客である金融機関と情報機関に渡しているという。 mixiやYahoo!Blogでも、東電についての批判記事が削除されるといった現象は続いているようだ。 現在のグローバル化の波は、アメリカ主導で行われていることに問題の本質がある。 アメリカのグローバル化推進は、そのまま日本にも当てはまるのだが、 1)敵をつくる→2)スローガンを立てる→3)マスコミによるワンフレーズポリティックス といった順序で進む。 小泉元首相の「郵政民営化」などがいい例であろう。 現在大阪市で行われている「大阪都構想」というのも、ワンフレーズポリティックスに奇妙に符合する印象を受けた。 我々は、様々な情報からどう真実を見抜くべきか?については、 「どうしても腑に落ちない情報があったら、金の流れをチェックしろ」ということらしい。 規制緩和や自由と行った、耳障りのいいワンフレーズが、誰のための規制緩和であり、自由であるかということを考える事で、自ずと真実にたどりつくことが出来るのではないかという事です。 この他にも、ISD条項やIMFの問題など、現代が抱える様々な矛盾について鋭く言及しており、目が覚める思いでした。 ニュースの裏側や国際関係について興味のある方には、オススメしたい一冊です。

Posted byブクログ

2012/05/31

昔、「一匹の妖怪がヨーロッパを徘徊している。共産主義という妖怪が」というフレーズがあった。”ヨーロッパ”を”世界”に、”共産主義”を”新自由主義とコーポラティズム”に置き換えれば、本書が告発している現代社会の裏側が見えてくる。

Posted byブクログ