西洋美術史入門 の商品レビュー
西洋美術史の入門書 ・識字率の低い時代において絵画が最大のメディアだった。現代はかつての役割から、趣味的な自己表現のツールとなっている。 ・サン・ピエトロ大聖堂はカトリックの総本山。バロック調。 ・アーツ・アンド・クラフツは、産業革命の反動としての家内制手工業や中世的装飾への回帰...
西洋美術史の入門書 ・識字率の低い時代において絵画が最大のメディアだった。現代はかつての役割から、趣味的な自己表現のツールとなっている。 ・サン・ピエトロ大聖堂はカトリックの総本山。バロック調。 ・アーツ・アンド・クラフツは、産業革命の反動としての家内制手工業や中世的装飾への回帰。 ・アール・ヌーヴォーは、中性的な植物や昆虫などの有機的素材をモチーフにしている。 ・印象派の代表モネは、自然界に存在しない黒を使わず、混色を避けた明るい色使いになっている。 ・1世紀の初期キリスト時代には偶像崇拝は禁止されていた。
Posted by
さらっと読めた。 大学の学生向け講義がベースだそうで分かりやすい。 またKindle (ipad)で読んだのだが、新書にしてはカラーの絵が多くイメージが湧いて良かった。 第五章にあった各時代の美術の系譜をもっと知りたかったのだが、より「美術史とは」という内容だったのは自身の確認...
さらっと読めた。 大学の学生向け講義がベースだそうで分かりやすい。 またKindle (ipad)で読んだのだが、新書にしてはカラーの絵が多くイメージが湧いて良かった。 第五章にあった各時代の美術の系譜をもっと知りたかったのだが、より「美術史とは」という内容だったのは自身の確認不足。 ・スケッチスキル ラフな絵画のスケッチ。色は言葉で書きこみ、ほかに目立った特徴を書き込む →視覚情報を自分に有益な形の情報に変換できるようになる ・ディスクリプションスキル 色彩や構図といった「質的な」印象を、科学的な分析のために客観的なデータに変える。 視覚情報を言語情報に変換する。 絵画の情報全てを、言葉だけで表す。それだけで絵画を再現できるほどに。 ・スケッチスキルとディスクリプションスキルがあってはじめて美術作品を深く、客観的に鑑る目が養われる。
Posted by
27にしてこの本と出会ったけど、もっと早く出会っていたらなあとおもう。 昔は文字を読み書きできる人が少ないから、絵の役割は大きかったことなんて想像したこともなかった。 それぞれの絵に意味があって、時代とともに描かれる題材も変わってきた。 美術って面白い。
Posted by
美術について、ほとんど知識がなかったので入門書としてはおもしろかった。 ただ、ジャンルが絵画から彫刻、建築など多岐にわたっていたので最後の方は疲れて読みきれなかった。 印象的だったのは、 なぜカトリックが禁止されていた偶像崇拝を認めていたのかや、近代以前では美術がこんなにも流行...
美術について、ほとんど知識がなかったので入門書としてはおもしろかった。 ただ、ジャンルが絵画から彫刻、建築など多岐にわたっていたので最後の方は疲れて読みきれなかった。 印象的だったのは、 なぜカトリックが禁止されていた偶像崇拝を認めていたのかや、近代以前では美術がこんなにも流行していたのか? それは、読み書きが普及していなかったからで、なんらかの主張を伝えるには言語以外のもの、直感的にわかる美術が最も効率的だったからだということを聞いて、とても納得した。 これから美術を見るときには、当時の人の思いを寄せてみようという気になった。
Posted by
この先生のゼミ絶対面白そう 美術史ってこの時代はこういう作風が流行ってて〜ってそういうの覚えるようなことかと思ってたけど、むしろこの作品にはこういう作成背景と社会的背景があってっていうのを資料を基にしながら読みといていくことなんですね アトリビュートとかシンボルとかもっと知りたい...
この先生のゼミ絶対面白そう 美術史ってこの時代はこういう作風が流行ってて〜ってそういうの覚えるようなことかと思ってたけど、むしろこの作品にはこういう作成背景と社会的背景があってっていうのを資料を基にしながら読みといていくことなんですね アトリビュートとかシンボルとかもっと知りたい 絵を読みとけたらもっと面白いだろうな 1章の伝達ゲームを実際にやってみたけど、言葉で説明するの難しかった
Posted by
随分前にセールで安くなってたから購入。時を経て、印象派たんへ行く前に知識をつけてから行こうと思って読み始め。(なお、展示会には間に合わなかった) これはめちゃくちゃ面白い。良書。美術史とはつまり人間の歴史を見ることである。いやむしろ人間の歴史がわからないと読み解けない。「なぜそ...
随分前にセールで安くなってたから購入。時を経て、印象派たんへ行く前に知識をつけてから行こうと思って読み始め。(なお、展示会には間に合わなかった) これはめちゃくちゃ面白い。良書。美術史とはつまり人間の歴史を見ることである。いやむしろ人間の歴史がわからないと読み解けない。「なぜそのような作品がその時代にその地域で描かれたのか、そしてなぜ流行ったのか」という美術が成り立つ背景を見ていく必要があり、それによっていままでモヤがかかっていたような「美術への理解」がどんどん鮮明になり面白い。 本書は絵画をベースに見方を書いていくのではなく、歴史をベースに「何が起こったからどういう絵が求められたのか」を書いてくれるので歴史に沿って理解を進めることができる。これを読んでいると学生時代の覚える勉強も大事だということがよくわかる…そして私は世界史専攻ではなかったので正直全くわからない。 絵はパトロンがいるから描かれるのだが、宗教的な美術を求められた時代から商人や市民がパトロンとなり美術を求めた時代への変遷、それに伴う技法の変化が面白い。そして印象派の異端さ。印象派についてはもっと詳しく知りたいので別の本を読む。 あくまでも入門かつ高校生向けということもあり深みまでは書かれていないが興味を持つには十分だった。巻末には推薦文献リストも豊富にあるので欲しい本が増えてしまった。読むのが楽しみ。この方の授業を受けられる学生は幸せだと思う。 メモ ・昔の西洋社会は識字率が低いため絵画が最大のメディアだった ・美術史とは人間をより深く理解するための学問のひとつ ・主題の選択と流行には、必ず何かしらの理由がある。美術史は社会を知るための手がかりとなりうる。 ・必要性がない限り絵が描かれることはない。 ・必ず買う人(パトロン)がいるから創られる。
Posted by
2021/9/2 西洋美術史に関する本はぼちぼち読んできたけれど、美術史の基本中の基本である「なぜその作品がその時代にその地域で描かれたのか」「なぜある様式がその時代にその地域で流行したのか」というのは恥ずかしながら、考えることがなかった。そして美術を学ぶ意味とは、それらを知る...
2021/9/2 西洋美術史に関する本はぼちぼち読んできたけれど、美術史の基本中の基本である「なぜその作品がその時代にその地域で描かれたのか」「なぜある様式がその時代にその地域で流行したのか」というのは恥ずかしながら、考えることがなかった。そして美術を学ぶ意味とは、それらを知ることを通じて、当時の社会やそこに生きる人々を知ること、ひいては「人間を知ること」だということも考えたことがなかった。 そのため、世界史の内容がこれでもかというほど出てくる。というか、それなしには美術史は語れないという当たり前な事実なのだが。 通読してみて、世界史を学び直す意義というのも見えてきたように思える。 西洋美術史、学び初めの一冊目はコレだろうなぁ。
Posted by
美術史に関しての初めての1冊でしたが、美術の読み解き方や歴史など初心者に優しくかつ網羅的に書いてあった。
Posted by
西洋美術の視点を与えてくれる本。美術史を見ればそのときの社会が分かる。歴史を勉強していると、文化史は暗記も多く大変だったイメージがあるが、文化を勉強することがその時代の空気を知ることになると言うことを改めて感じさせてくれました。もう少し西洋美術について深く学んでみようかと思うきっ...
西洋美術の視点を与えてくれる本。美術史を見ればそのときの社会が分かる。歴史を勉強していると、文化史は暗記も多く大変だったイメージがあるが、文化を勉強することがその時代の空気を知ることになると言うことを改めて感じさせてくれました。もう少し西洋美術について深く学んでみようかと思うきっかけになりました。
Posted by
美術史を知ることで何がわかるようになるのか、わかりやすい例と一緒に説明してくれる。とても読みやすい一冊。
Posted by