ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書 の商品レビュー
苦手だわー。入れ替え可能な戦略。『ストーリーとしての競争戦略』と対照的ですな。 正直「このキャンバスは便利だから共通言語にしましょうね」という以上のものとは思えなかった。ソフトウェア工学におけるUMLのような。記述describeするための文法syntaxみたいな感じ。 野中...
苦手だわー。入れ替え可能な戦略。『ストーリーとしての競争戦略』と対照的ですな。 正直「このキャンバスは便利だから共通言語にしましょうね」という以上のものとは思えなかった。ソフトウェア工学におけるUMLのような。記述describeするための文法syntaxみたいな感じ。 野中郁次郎は『流れを経営する』(2010)でOsterwalder(2005)の図(ビジネスモデルキャンバス)を引用したうえで次のように書いている。 簡単に設計できる形式知ベースのビジネスモデルは、模倣も簡単である。しかし、暗黙知をベースとして各要素間のダイナミックな関係性が重要な意味を持つ知識ベースのビジネスモデルは、作り上げるのに時間もコストもかかるが、それゆえに模倣が難しく、持続的な競争優位をもたらす。(p.415) 楠木健は『ストーリーとしての競争戦略』(2010)で動的な「ストーリー」ならぬ静的な「ビジネスモデル」を好む傾向を批判している。「シンセシスの任にない人々(戦略スタッフ)であれば、手っ取り早いアナリシスのためのテンプレートを好むのは自然な成り行き」であり、「プロフェッショナル経営者」という「幻想」が「経営者の戦略スタッフ化」を招くと書いている。 ぼくもそう考える。 書籍デザインは「秀逸」だが、いかにも『ネット・バカ』(The Shallows)時代の本のデザイン。それ自体が「長い話」でもある『ストーリーとしての競争戦略』のような、長いとはいえ易しく、それでいて内容があるような本を読まない(能力より意思の問題)人向けな印象。 なにか「分かったような気になる」だけ、むしろ罪作りな気がする。
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久々のスマッシュヒットな良書。 ビジネスモデルに止まらず、日々のビジネス上の様々な手法や ルールについて、明確に整理・解説されていて、とても勉強になる。 素晴らしい本は、どれも推敲の痕跡を沢山感じるもの。この本も 丁寧さが随所に感じられた。デスクに置き、日々読み返して行きたい...
久々のスマッシュヒットな良書。 ビジネスモデルに止まらず、日々のビジネス上の様々な手法や ルールについて、明確に整理・解説されていて、とても勉強になる。 素晴らしい本は、どれも推敲の痕跡を沢山感じるもの。この本も 丁寧さが随所に感じられた。デスクに置き、日々読み返して行きたい。
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2012/03/25購入。本屋で見て、なかなか面白そうだった。小山龍介さんが訳で、オビに野中郁次郎や神田昌典の推薦があったら買うしかないでしょう。
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既存の考え方のまとめ+αが主な内容。 それ故にシンプルだけど奥深い。 何よりも読みやすい。 程良く図解されており、 程良い文章量であり、 程良い実例の紹介もあり、 まるで上手な人のプレゼンのよう。 ところどころで心を震わせてくるのもニクイ。 読んでみてきっと損はない気がし...
既存の考え方のまとめ+αが主な内容。 それ故にシンプルだけど奥深い。 何よりも読みやすい。 程良く図解されており、 程良い文章量であり、 程良い実例の紹介もあり、 まるで上手な人のプレゼンのよう。 ところどころで心を震わせてくるのもニクイ。 読んでみてきっと損はない気がします。
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ビジネスモデルを創る上で非常に考え易く、見た目にもわかりやすい型が書かれている。あとは考えるだけである。
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ありがとうございました。 色々な本の出会いと それに対しての人との出会い 非常に楽しかったです。 また、参加します。 増田嘉一
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
僕達アイセックの5年間の事業計画のフレームワークとしても採用されている本の日本語版が出ていたので購入。英語版から日本語が出るのに2年もかかるんですねー・・・
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研究・実践を重ねた「ビジネスモデルキャンパス」という独自ツールを土台に、ビジネスの始め方・磨き方を説いた方法論解説書。デザインの重要性をうたうだけあって、本書自体も読んでいて楽しいデザイン。 幅広い領域を語っており、考え方・枠組みは素晴らしいものの、具体的な掘り下げ・方法論につい...
研究・実践を重ねた「ビジネスモデルキャンパス」という独自ツールを土台に、ビジネスの始め方・磨き方を説いた方法論解説書。デザインの重要性をうたうだけあって、本書自体も読んでいて楽しいデザイン。 幅広い領域を語っており、考え方・枠組みは素晴らしいものの、具体的な掘り下げ・方法論についてはどこか物足りなさを感じてしまう一冊。
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ほどよくビジュアル化されていて読みやすい。ビジネスモデルの構成要素(CS,VP,KPなど)はわかりやすいが、各構成要素内の小項目はヌケモレが多いので、そのまま用いず、あくまで発想のヒントとして参照するのが良さそう。
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ビジネスモデルは、文章ではなく絵で考えたほうが良いことがよく分かる。既存のビジネスモデルを学べるだけでなく、各ページにちりばめられたデザインそのものがインスピレーションを喚起する。 自分が関わるビジネスを考案したり整理する際に、そばにおいておきたい良書だ。
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