右岸(上) の商品レビュー
誰も彼もが後悔を抱え ながら生きてる。 あんな後悔こんな後悔 いろいろあるけれど、 小さな鉛の塊が腹底に あるような不快な感触 が共通する特徴。 え?後悔なんてないと ? それなら貴方は稀有な 存在か、 あまりに後悔が多くて 麻痺してるだけ。 で、私は後者じゃない か...
誰も彼もが後悔を抱え ながら生きてる。 あんな後悔こんな後悔 いろいろあるけれど、 小さな鉛の塊が腹底に あるような不快な感触 が共通する特徴。 え?後悔なんてないと ? それなら貴方は稀有な 存在か、 あまりに後悔が多くて 麻痺してるだけ。 で、私は後者じゃない かしら。 しかしまあ、あのとき こうしてたら今頃は、 もしかしたら右岸では なく左岸に居たのかも ・・・ なんて考えはじめれば きりがないのです。 それにしても初恋の人 は本当に特別。 幾つになっても相手が どんなに変わろうとも、 遭えば心を揺さぶられ ます。 簡単に言えば主人公の 九にシンパシーを感じ 始めてる私。 そろそろ下巻に進もう と思います。
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色んな事が起こる起こる‼︎人生色々も甚だしい。そこが読んでいて飽きさせない。さすが辻さん‼︎ 読み始めてすぐに引き込まれててしまい、左岸上下を注文してしまった
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祖父江九の人生?半生を物語る大作です。 特別な能力に目覚めてしまった九…初恋の幼馴染、寺内茉莉の影を追い続ける情けなくも男らしくもあるこの青年の人生は波瀾万丈。凄く面白いです✨ 下巻に続きます。
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1960年、福岡。九はやくざ者の父とその愛人の子として生まれる。祖父母に預けられた彼は、隣に引っ越してきた同い年の茉莉とその兄、惣一郎と共に育つ。奔放で天真爛漫な茉莉に想いを寄せ、聡明で男気のある惣一郎を実の兄のように慕う九。しかし、突如会得した不思議な力と、惣一郎の死が運命を大...
1960年、福岡。九はやくざ者の父とその愛人の子として生まれる。祖父母に預けられた彼は、隣に引っ越してきた同い年の茉莉とその兄、惣一郎と共に育つ。奔放で天真爛漫な茉莉に想いを寄せ、聡明で男気のある惣一郎を実の兄のように慕う九。しかし、突如会得した不思議な力と、惣一郎の死が運命を大きく変えてゆく。生涯にわたる愛をテーマに、江國香織との共作に挑んだ一大長編。
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読了日2010/09 「冷静と情熱のあいだ」から10年。またまた辻仁成さんと江國香織さんの共作です。 人生とは大きな広い長い川。 その、右岸と左岸を歩む不思議な力を持つ九と自由奔放の茉莉の幼いころから50代までの壮大な物語。 辻さんが九の視点で、江國さんが茉莉の視点で描いています...
読了日2010/09 「冷静と情熱のあいだ」から10年。またまた辻仁成さんと江國香織さんの共作です。 人生とは大きな広い長い川。 その、右岸と左岸を歩む不思議な力を持つ九と自由奔放の茉莉の幼いころから50代までの壮大な物語。 辻さんが九の視点で、江國さんが茉莉の視点で描いています。 テーマは人生。 川の右岸と左岸は決して交わることはないがバラバラに離れてしまうこともない。 そんな、九と茉莉。お互い波乱万丈な人生を歩んできて、最後にはまた静かに隣同士で暮らす。 人の人生ってすごくいろんな物語があり、紆余曲折しながら乗り越えて歩んでいく。 そして、今回、この対になった物語で、人は個々で絶対に誰かと一緒になることはないと強く感じました。 九には九の人生、茉莉には茉莉の人生。右岸と左岸は絶対に交わらないように。 二冊同時年代ごとに交互に読み進めると、より物語に深く入っていって楽しめます。 ただ、「冷静と情熱のあいだ」のようなドラマチック。。劇的。。な物語では全くありません。 読中に、ふと、自分の人生を振り返ってしまうような作品です。 そして、かなりの長編です。今年の夏はこの2冊にどっぷりはまって終わりました。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
4.3 ヤクザの妻帯者・遠藤匠と恋に落ち、 母・祖父江七は周囲の反対を押し切り、九を産んだ。 幼少期の九…隣に住む寺内惣一郎に傾倒し心酔。 その妹・茉莉とは生涯を通して、唯一無二の関係を紡いでゆく。 その二人の父・寺内新、 九の祖父・勘六、 祖母・三、匠の舎弟・銀次。 福岡のトルコ嬢・菊丸。 阿蘇に住む祖父・勘六の朋友・田崎勇三。 家出し、勇三の牧場へ向かう途中に出逢った修験者・円。 親子三人で身を寄せたサーカス団の団長・赤沼。 生涯の師・黄色いオババとの出会い。 舞台は九のさすらいの旅を経てバリへと飛ぶ。 転がり込んだアパートの友人、竜二と秀樹。 最愛の妻となるネネと息子・阿弥。 ネネの働く店のママ・マイコとの、爛れた関係。 超能力という、荒唐無稽な題材を扱っているにもかかわらず、 人生とは、 男と女、 そして生と死、 宗教と輪廻… 壮大なテーマを魅力的なキャラクター達と共に踠きながら歩んで行く九
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江國香織の右岸からの左岸。 こっちはやたら重め。ファンタスティックな内容でもあるんだが、重い重い。 胃にずっしりきますわ。 かなり焼ける勢いの重さ。ひきづる。同じ内容を別の視点から見るとこうなるのね。。と、面白く読める反面、こんなふうにどんなことも、自分と相手じゃ違うふうに見...
江國香織の右岸からの左岸。 こっちはやたら重め。ファンタスティックな内容でもあるんだが、重い重い。 胃にずっしりきますわ。 かなり焼ける勢いの重さ。ひきづる。同じ内容を別の視点から見るとこうなるのね。。と、面白く読める反面、こんなふうにどんなことも、自分と相手じゃ違うふうに見える世界があるんだな。と、改めて思う一冊でありました。 私は割と軽めに生きているので、こんな重い思いを持ち続ける人の身になると、胸焼けが起こる次第です。
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辻さんバージョンに期待するも撃沈。 九ちゃんの外見もなんでこんなの? 繊細な芸術肌かと思いきや、見た目は巨漢。 他の身体的特徴もおかしくない? それ必要?? あおいと順正を返して!!
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一途な愛は人を幸せにしてくれない。 いわゆる幸せには。 芯のところは幸せなんだよ、でもね。 bookoff ¥108
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力を持って生きる男の話。 能力とコンプレックスは紙一重。 『左岸』と同時進行で読めばよかったのか 時系列がこんがらがる。 九目線の方がなんだか不幸だ。
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