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道化師の蝶 の商品レビュー

3.3

197件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    15

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2012/02/23

芥川賞受賞ということで、文芸春秋の雑誌で立ち読みができる。今、はやっているカリスマ経営者を出しながら、場所を飛行機の中に設定し、人物ごとに視点を変えていくというこれまた普通の小説である。  論文に使えるかどうかは未定。

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2012/02/22

さっぱりわからないのに、すらすらと読めてしまう不思議な小説。でも、わからないなりに、ぼんやりと枠組みみたいなものが見えるような気がして面白い。難しいパズルに挑戦しているような感覚。「さてこそ」って言葉が気になる。

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2012/02/22

文芸春秋3月特別号で読みました 睡眠導入剤代わりにちょうど良い 読者が試されている感が鼻に付く内容

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2012/02/20

芥川賞受賞作。テーマは言語か。 数学の証明問題を読んでるような感覚。 意外とサクッと読めたけど、うーん……

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2012/02/19

こういう形式の小説をあまり読んだ事がないのですが、思ったより面白くて一気に読んでしまいました。 物語を読むというより 言葉から受けるイメージに自分が反応したり、語句の繋がりを編物の図案や 織物用に 感じたり… 野田秀樹さんの舞台のような シェイクスピアの戯曲を読んでいるような...

こういう形式の小説をあまり読んだ事がないのですが、思ったより面白くて一気に読んでしまいました。 物語を読むというより 言葉から受けるイメージに自分が反応したり、語句の繋がりを編物の図案や 織物用に 感じたり… 野田秀樹さんの舞台のような シェイクスピアの戯曲を読んでいるような、言葉の中から別の言葉を見つけ出すような 不思議な感覚の本でした。

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2012/02/19

ボクは、どこへ行くにしても 本を携行するのがクセみたいになっていて、出かける際に どんな本を持って行こうかと思案するのも、また楽しいもの… いつでも、どこでも、どんなふうにも本は読めるし… ー旅の間にしか読めない本があるとよい。  旅の間にも読める本ではつまらない。 この書きだ...

ボクは、どこへ行くにしても 本を携行するのがクセみたいになっていて、出かける際に どんな本を持って行こうかと思案するのも、また楽しいもの… いつでも、どこでも、どんなふうにも本は読めるし… ー旅の間にしか読めない本があるとよい。  旅の間にも読める本ではつまらない。 この書きだしを読んだ時、おぉ! いいな! って思った… でも、読み進めるほどに、いいな!感が減ってゆくのです。 書いてあることは、わかる…でも、著者の思惑が 全然見えてこない…やっぱ、俺、頭悪いなぁ…って凹みながら、 ここまで、思惑を見せないことが、思惑なんじゃない? って思ったら、なぁ~んだ、これも張りぼてか! って気づいて… あえて、張りぼて承知でつくろった小説だとしたら、 これ、先に読んだ「共食い」より、ずっと潔いです。 …なので、ボクは、悪い気がしませんでした… けど、やっぱ、退屈だなぁ~最後まで。 著者は安部公房が好きだったらしいけど、 ボクが安部公房を読んだ時は、足りない頭でさえ、 脳みそから、根こそぎ裏っかえされるような、昂奮を 覚えたもんなぁ…本作では、そんな高揚感は得られませんでした。 小説書くような人は、絶対に悪い人だって、ボクは思ってて、 世の中ひっくりかえしちゃろ~とか、読む人み~んな 騙しちゃろ~とか、どこか腹黒さがある…でも、本作からは そんなあくどさが感じられない…で、つまんないんでしょう。 表現方法が前衛的であるかどうか…なんてことは、 おそらく二の次のことで、要は、表現者に抱えきれないジレンマが どれほどあるか…なんじゃあないかな…? この著者、きっといい人に違いないんです…これ、読む限り…

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2012/02/18

文藝春秋で読みましたが、整理しやすくするためこちらに書きます。 読んでみると 感覚として面白そうではあるのだが、 実感としてまったく面白くない。 ほとんど読み飛ばすように進めてしまった。 無味乾燥な空気感と言えば良いのか。妙な感じ。 登場するキャラクターにはユーモアがあるが...

文藝春秋で読みましたが、整理しやすくするためこちらに書きます。 読んでみると 感覚として面白そうではあるのだが、 実感としてまったく面白くない。 ほとんど読み飛ばすように進めてしまった。 無味乾燥な空気感と言えば良いのか。妙な感じ。 登場するキャラクターにはユーモアがあるが、 その場を生きていない感じがする。 整然とした文章を果たして自分は 読んでいるのか、眺めているのか。 苦痛は感じはしないので、つまらないとは思えないが、 先を読み進めようという気分にならなかった。 普通の本とは違う読み方が、彼の本には必要なのかもしれない。 それこそ、道化の蝶で描かれているような特殊なシチュエーションが。

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2012/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これもまた、文藝春秋で読んだもの。 まるで「これがわからないのはおまえがバカだからだよ。」と言われてるような文書でした。所々、ほほえましいエピソードや、ループしてんの?はあったけど…。 「バカは読むな」って事で! 先生!受賞おめでとうございます!先生の本を読むことは生涯ありません。

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2012/02/17

最初おもしろかったのに、どんどんわけがわからなくなったー。 これ、わかるひとにはわかるのだろうか。 曖昧な部分が多くて、読者にまったく親切でない。 そういう小説を求めている人もいるのだろうし、実際作中で「いろいろな意味で読み取れる小説がおもしろい」というようなことが書いてあって、...

最初おもしろかったのに、どんどんわけがわからなくなったー。 これ、わかるひとにはわかるのだろうか。 曖昧な部分が多くて、読者にまったく親切でない。 そういう小説を求めている人もいるのだろうし、実際作中で「いろいろな意味で読み取れる小説がおもしろい」というようなことが書いてあって、著者もそういう形を目指していたんだろうけど、ちょっと僕には難しすぎたなあ……。 またチャレンジしたい。

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2012/02/15

田中慎弥の「共食い」が芥川賞のフォーマットに忠実な優等生なら、こちらはいつもの円城塔を芥川賞に合わせてみました、という余裕の雰囲気。 そのせいでフルスロットルよりはかなり抑え気味で、いつものように構築されたシステマティックな書きぶりは若干薄まってしまった感はある。 とはいえ、読...

田中慎弥の「共食い」が芥川賞のフォーマットに忠実な優等生なら、こちらはいつもの円城塔を芥川賞に合わせてみました、という余裕の雰囲気。 そのせいでフルスロットルよりはかなり抑え気味で、いつものように構築されたシステマティックな書きぶりは若干薄まってしまった感はある。 とはいえ、読んでみればやっぱり円城塔らしい内容で面白い。 驚いたのがリーダビリティの高さ。 いつもは途中で息切れしながら休み休み読んでいたのに、今作はすいすい読めてあっという間に終わる。 あれ、こんなに読みやすかったっけ?と。 これなら初めての人でも苦もなく楽しめる。 円城塔入門編としてもいいかもしれない。

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