聞く力 の商品レビュー
仕事柄人の話を聞く事が多いのではあるが、相手によっては何を話して良いのか、話し途中で話題が途切れてしまわないだろうか、私の話はつまらないんじゃ無いかと様々な不安が頭の中を過る事がある。大抵その様な時はマシンガンの様に自分からベラベラと話しまくってしまい、後で自己嫌悪に陥る事がある...
仕事柄人の話を聞く事が多いのではあるが、相手によっては何を話して良いのか、話し途中で話題が途切れてしまわないだろうか、私の話はつまらないんじゃ無いかと様々な不安が頭の中を過る事がある。大抵その様な時はマシンガンの様に自分からベラベラと話しまくってしまい、後で自己嫌悪に陥る事がある。何故なら相手の話をほとんど覚えておらず、自分が話せた満足感だけで終わっていたり、嫌だったら場の空気感ぐらいしか記憶に残っていなかったりするからだ。人の話を聞くのは意外と難しい。会議でも1on1でも相手の性格や立場に合わせて如何に話や意見、思っている事を引き出すか。毎日毎日ほぼ1人ずつ1on1を繰り返しながらも、全く普段から無口な部下がどう言ったタイミングからかいきなり流暢に喋り出した時などは正直嬉しかったりするが、自分でもそのタイミングは余り覚えていない。毎日周囲の社員からうるさいとクレームの出る部下は、やはり1on1でも一方的に話立てて私はほぼ聞き役。そもそも悩みを相談してくれと言ってるのだから、目的は達成しているのであるが、終わった後の疲労感も半端ない。 会話とは双方が適度な量で、伝えたかった事、知りたかった事、スッキリと晴れ晴れできる状態になれることがベストだとは思う。勿論全て達成できれば完璧な会話であろうが、そんなのほぼ奇跡で、その一つでも達成できれば良い程度だ。飲み会なんかは酒で気分が悪いのを除けば、最後のスッキリ感はほぼあるだろうから、大切な場だというのも理解できるし、ノミニケーションと言われるのも良くできた言葉だと思う。 本書はTVタックルでお馴染みの筆者が長年のインタビュー経験を通して身に付けてきた会話における技術を惜しげもなく教えてくれる。本人があんな感じだから(テレビの中のニコニコ聞いてるイメージ)、相応の聞き上手なんだろうなとは思いつつも、始めからそんなに上手くできる筈もなく、多くの著名人との対談の中から身につけて行ったそうである。 内容としてはそれら著名人との対談シーンが目の前に広がってくるかの様に、相変わらず筆者の優しく語りかけてくる様な文章、何か小さいベンチに2人で並んでるかの様におしゃべりしているかの様なスッと入ってくる文章は疲れない。本人曰く、新書にして良いか悩むほど学術的なものでもなく、ただの経験談ではあるのだが、だからこそ読み易くうんうんと納得しながら一気に読めて良い。その様な中にも普段の会話で悩んでいた事がズバリ出てきたり、名言に近い?言葉も沢山散りばめられている。 特に芸能人やスポーツ選手、作家に政治家夫人などそれこそ我々読者が普段話す様な普通の人達ではなく個性の強い人ばかりだから、凡そ自分の周りのあらゆるタイプを網羅している。どれも参考になる事例ばかりである。早速明日から実践できそうな技術が沢山あるので、難しい会話術的な書籍を読む前に、軽く試してみる感覚で読むのが丁度良いだろう。 因みに父親は頑固で有名な阿川弘之氏であるが、私個人的にはそちらの著書をかなり読んでおり、大好きな作家であるから、まるで父親にでもなった様に筆者の文章を読んでる自分がいる。
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細かいチップスもあるが、結局は 相手に興味を持つ 誠実に対応する こちらが聞きたいことを聞き取ることは「聞く」ではない に集約される気がする。 オーディブルで聞いたが、文体が口語なので違和感は多少あるかもしれない。
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“話を聞く。親身になって話を聞く。それは自分の意見を伝えようとか、自分がどうにかしてあげようとか、そういう欲を捨てて、ただひたすら「聞く」ことなのです。“ この言葉が1番グサッと刺さった。20代までは、自分が次にどう発言して存在を知らしめるか、そのステージを抜けた後は、いかに良い...
“話を聞く。親身になって話を聞く。それは自分の意見を伝えようとか、自分がどうにかしてあげようとか、そういう欲を捨てて、ただひたすら「聞く」ことなのです。“ この言葉が1番グサッと刺さった。20代までは、自分が次にどう発言して存在を知らしめるか、そのステージを抜けた後は、いかに良いことを言ってあげようかばかり意識していた。ここは貪欲になる必要がない、とにかく聞くに集中する。いいことを言ってあげよう病は、相手のためでなく結局自己満足のためだよなと実感。 この本は、阿川さんの等身大の私、という形で表現されていると感じるのは、阿川さんの具体的な体験が口語調に阿川さんの言葉で表現されているから。抽象的でないからこそ、グッとくる。その中から、最短ルートはなく、失敗・経験を積みながら「聞く」を高めていると分かる。継続は力なり。 高学歴かつ知的であると側から感じる中、「私なんか」と卑下している記述が多々あり、そこが★を下げた理由。
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こういう時代だからこそ、 直接会って話すことの大切さ、 そして意味は大きいのかもしれない だからこそ、聞いてくれているという安心感は話し手にとってとても心地よい時間だと思う。 聞く力、知りたい、もっと聞きたいが伝わる人間になりたい。 阿川さんの人柄や考え方を知りつつ、 とても楽し...
こういう時代だからこそ、 直接会って話すことの大切さ、 そして意味は大きいのかもしれない だからこそ、聞いてくれているという安心感は話し手にとってとても心地よい時間だと思う。 聞く力、知りたい、もっと聞きたいが伝わる人間になりたい。 阿川さんの人柄や考え方を知りつつ、 とても楽しく読み切れた。
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感想 安心感を与える。普段は話を聞いてもらえない人も常に語りたい。その根源的な欲望を引き出す。しかし努力の跡を悟られてはいけない。
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「聞く」ということは人間の日常において、普通のことであるが、その奥深さを知ることができた。聞き方によって、相手とどれだけの関係を築けるかが大きく変わってくると分かったので、実践できることはすぐにしていきたいと思う。特にたった1秒、「間」が変わるだけで相手に与える印象は大きく変わる...
「聞く」ということは人間の日常において、普通のことであるが、その奥深さを知ることができた。聞き方によって、相手とどれだけの関係を築けるかが大きく変わってくると分かったので、実践できることはすぐにしていきたいと思う。特にたった1秒、「間」が変わるだけで相手に与える印象は大きく変わるという記述が興味深かった。
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聞く力について本人の体験を元に書かれていたのでちょっとした裏話などもあり読んでいて面白かった。 意外と会話していても次何話すかに気を取られていて、聞いてないことが多いことを改めて実感。相手の話を聞けば次話すことが分かる。 ご本人はテレビでよく見て落ち着いた話しぶりなので、インタ...
聞く力について本人の体験を元に書かれていたのでちょっとした裏話などもあり読んでいて面白かった。 意外と会話していても次何話すかに気を取られていて、聞いてないことが多いことを改めて実感。相手の話を聞けば次話すことが分かる。 ご本人はテレビでよく見て落ち着いた話しぶりなので、インタビューは慣れたものだと思っていたが、こんなに活躍している人でも緊張や不安があるということが意外であり安心に繋がった。
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ベテランインタビュアーの阿川さんが彼女の失敗談などを面白おかしく書きながら、具体例を交えて聞く力のポイントを教えてくれる。実用書として役に立つことはもちろん、軽妙な語り口で阿川さんのエッセイとしても楽しめる一冊。例としてあげられるインタビュー内容の中は、立川談志さん、笑福亭鶴瓶さ...
ベテランインタビュアーの阿川さんが彼女の失敗談などを面白おかしく書きながら、具体例を交えて聞く力のポイントを教えてくれる。実用書として役に立つことはもちろん、軽妙な語り口で阿川さんのエッセイとしても楽しめる一冊。例としてあげられるインタビュー内容の中は、立川談志さん、笑福亭鶴瓶さん、モーガン・フリーマンさんなどの大物ぞろい。ベストセラーになったのも納得で、10年経っても古びてない普遍的な本。 以下本書より抜粋。 過ぎ去った不快なできごとは、当人が思い出さないかぎり、黙っているに越したことはない。
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阿川さんの本は読みやすい。さらっと読むと見逃してしまうので、心に引っかかったところは読み返してふむふむと理解。 聞く力とは何かを学術的に解説するものではなく、阿川さん流の聞くを伝えてくれる内容。 相手に対する思いやりや、会話を楽しむ考え方はとても共感できたし為になりました。
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インタビューで恥や失礼があったとしても、やはり私たちただの一般人とは違い、一巻の終りとはならないんだろう。 なんといっても大作家の娘なのだから。 だから裏話もあり、面白いが、自分にも通じるとは思えない。 見つめられたら目をそらせないような、人好きで根っから明るい阿川さんの顔がちら...
インタビューで恥や失礼があったとしても、やはり私たちただの一般人とは違い、一巻の終りとはならないんだろう。 なんといっても大作家の娘なのだから。 だから裏話もあり、面白いが、自分にも通じるとは思えない。 見つめられたら目をそらせないような、人好きで根っから明るい阿川さんの顔がちらつき、内容に没頭できなかった。
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