任侠学園 の商品レビュー
週末はやや期待外れの小説を読んでしまったので、昨日の通勤時には口直しの本を選んだのが本書。 今野敏の「任侠」シリーズは第三作にして最新刊の「任侠病院」をつい先頃に読んで相変わらずの面白さに納得したばかりだが、今度は既読物だがシリーズの前作「任侠学園」が文庫本で出たので応援の意味...
週末はやや期待外れの小説を読んでしまったので、昨日の通勤時には口直しの本を選んだのが本書。 今野敏の「任侠」シリーズは第三作にして最新刊の「任侠病院」をつい先頃に読んで相変わらずの面白さに納得したばかりだが、今度は既読物だがシリーズの前作「任侠学園」が文庫本で出たので応援の意味で購入したもの。口直しとしては絶対に外れのないものを、と言う事で内容の判っている本書を手にするのだ。 下町の独立系任侠団体・阿岐本組に持ち込まれた案件は、井の頭にある私立高校の立て直し。学校法人は借金だらけで、おまけに学校は荒れ放題と、切り取りすら出来ないと兄弟分から体良く押しつけられたもの。文化的事業に興味のある阿岐本組長は過去に出版会社の立て直しに成功した経験もあり(第一作「とせい」)乗り気満々。早速、学校理事として組長と台貸の日村が学校に乗りこむのだが、果たしてヤクザに立直しは出来るのか? 設定が奇抜だしテンポの良い物語でスイスイ読める。「任侠物」と言うととかく風当たりの強い世の中なので話題には取り上げ難いかもしれないが、とにかく楽しめる隠れたエンタテインメント小説で、お薦めだ。
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2012/1/21 Amazonより届く。 2018/8/2〜8/6 6年ものの積読本で、「とせい」以来9年ぶりの任侠シリーズ。 前作では、潰れかけの出版社を立ち直らせた阿岐本組の面々。今回は荒れ果てて潰れかけの高校を引き受ける羽目に。代貸の日村がまさに中間管理職的で良いキャラクター。やっぱり本気でぶつかることが大事なんだよな。
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