任侠学園 の商品レビュー

今野敏【著】

2017/02/02

今回も楽しんで読みました。日村さんの学校に対するトラウマと、その世界のルールとの合致しないチグハグさに大笑い。何より、本気さが人を動かす小気味よさ、小説だとわかっていてもどこかで羨ましくもありました。

2016/12/31

内容（「BOOK」データベースより）
日村誠司が代貸を務める阿岐本組は総勢六人というちっぽけ極まりない所帯だが、堅気に迷惑をかけず、任侠と人情を重んじる正統派ヤクザである。組長の阿岐本雄蔵は、兄弟分の組長から、経営難に陥った私立高校の再建を引き受けることになった。文化的な事業に首を突っ込みたがるオヤジの悪癖を嘆きながらも、日村たちは学校へ乗り込む。そこで彼らが接したのは、割れたまま放置された窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たちであった。百戦錬磨のヤクザをあぜんとさせるほど荒廃した学園を、日村たちは立て直すことができるのか―。

さあ、この説明文でどんな話か大体想像つきますよね。そう、大体そんな感じです。
迷惑者のはずのヤクザが、日本に従来からある礼節を教え、次第に学校が変わって行く様を書いた本です。
お約束でもカタルシスがあり充分面白かったです。
今野敏の外さない職人芸が生きています。

2016/12/04

美容院で読んでいたら不覚にもホロッと来ちまって，涙をしまうのに焦ったじゃないか。
任侠シリーズ3作中の2作目ですが、アキモト組の子分たちの活躍が他2作に比べて少なかったのがちょっと残念でした。

2016/11/05

素晴らしい読書時間が過ごせた。読んでいて面白いなとしみじみ感じられた。
ラストのシーンは、そのまま音沙汰なしもリアリティあっていいのかなと思ったけど、この作品は人情がテーマになってるのでやはりこの終わり方が良かったのだと思う。

2016/08/24

任侠シリーズ第2弾。
あいかわらず苦労性の日村さん。
大人が本気を見せれば、子ども達には伝わるものですね。なかなか難しいことではあるけれど。
「権利は主張するけれど、責任は負わない大人」。

2016/08/22

任侠シリーズ第2弾
つぶれかかった私立高校の立て直しをすることになった阿岐本組。
おやっさんに振り回されながら、理事になった日村の奮闘。

面白かった。
スカッと気楽に楽しんで読める作品でした。

2016/08/07

一行目；大きな提灯の先に黒い服を着た男たちが照らしだされている。
エンタメだ。ヤクザが学校を立て直す話。大人に怒られたことのない生徒たちから、いつの間にか好かれ―ドラマになりそうだ。
シリーズになっているから、しばらく読んでみよう。

2016/06/23

このシリーズは
気楽に読める。
そしてちゃんと納得出来る
終わり方である。

第2弾は学園を建て直す。
昔は窓硝子の割れた
荒れた学校はあったなぁ～
最近は少子化で
とんと聞かなくなったが・・・

このシリーズに出てくるヤクザの皆さんが良い人で
うっかり勘違いしそうだけど・・・
本来は怖いのよねぇ～

2016/05/29

任侠シリーズ第二弾。
阿岐本組は私立学校の理事に就任し、学校の立て直しを図る。
とてもいい話。面白かった!!
例えば、モンスターペアレンツとか、おそらく世の中の大半の人が嫌だと思っている事象、どうして世の中からなくならないのかと思う。
そんな様々なことを気持ち良く解決してくれる話。
（電子書籍 honto）

2016/05/09

面白かった！
日村さんの中間管理職的悲哀に磨きがかかって微笑ましい。
こんな上司がいてくれたらなぁ…。
入れ物が変われば（校舎や庭をきれいにすれば）中にいる人達の気持ちも変わってくる…っていうのは個人にも当てはまるかも。何だか無気力なこの頃、ちょっと外見から手をかけてみるか？