チェーン・ポイズン の商品レビュー
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ずっと何か違うなと思ていて、違和感に気がついて、途中から最初に戻って読み返す。 一気読み。 最後の方に救いがあってよかった。 死のセールスマン、あなただったの…!? 面白かった。
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※めちゃくちゃネタバレです 違和感に気がついていたのに、あっさりだまされた。 魅力的なヒロインと彼女を囲むにぎやかな登場人物たちに感情移入しちゃって、彼らの未来を心から願った。それが敗因。 でも、素晴らしく爽やかな読後感。こういう騙され方は気持ちが良い。
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本多さんの本は好きで色々と読んでますがハズレが無いですねー この本も本の中に入り込んで読みました 決して明るくない内容なのに、しっかりドンデン返しもあり凄く楽しめました 読みながら、おいおい30代って若者だよーってずっと思ってしまいました(^_^;)
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一気読み。 死にたいと思った人が一年先延ばしにして何を思うのか 末期のボランティアで同じように形見分けとしてもらったものの違い… 悦子は自分の居場所が見つけられたということと、 だんだん未来が見えるようになったこともあるのか
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1年後に死ねる希望が今を生きていける理由になっている事で死ぬ理由よりも、生きる理由を探すことへの難しさを考えさせられる作品だった。生きていける理由としては社会や、家族、友人などの人の繋がりが、個々の孤独とどう寄り添って行くかだろう。繋がりがなくなった時に人生を終える迷いが生まれる...
1年後に死ねる希望が今を生きていける理由になっている事で死ぬ理由よりも、生きる理由を探すことへの難しさを考えさせられる作品だった。生きていける理由としては社会や、家族、友人などの人の繋がりが、個々の孤独とどう寄り添って行くかだろう。繋がりがなくなった時に人生を終える迷いが生まれるのだろう。生と死の溝を行き来などの言葉の言い回し方が本多先生の好きなところだ。所々、展開に違和感を感じたが、ラストに向けて納得ができた。ただミスリードの書き方への違和感を強く感じてしまい、作品のキャラに感情移入が出来ずに不完全燃焼で終わってしまったような気持ちになった。
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“おばちゃん”が高野章子ではなく別人である槇村悦子で本当に良かった!! 入院患者の老人が託した形見の懐中時計が”意味”あるものになって良かった! 雑誌編集者原田の執念の取材と推理力については感服した。
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「その自殺、一年待ってくれませんか?」自らの命を絶つことを決意したOLの元に、「死のセールスマン」から、とある取り引きが持ちかけられた。自殺志望者に届いたメッセージを調査すべく、記者の原田が動き出す。「それなりの人生」はつまらないのか。著者の新境地を切り開いた、驚愕のどんでん返し...
「その自殺、一年待ってくれませんか?」自らの命を絶つことを決意したOLの元に、「死のセールスマン」から、とある取り引きが持ちかけられた。自殺志望者に届いたメッセージを調査すべく、記者の原田が動き出す。「それなりの人生」はつまらないのか。著者の新境地を切り開いた、驚愕のどんでん返しミステリー。
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新装版が出るという広告を見て興味を惹かれ、然らばと同じ講談社の昔の版を中古本屋で買ってきた。我ながらせこいな。それにしても新装版では表紙の雰囲気がえらく変ったねぇ。 人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、30代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・...
新装版が出るという広告を見て興味を惹かれ、然らばと同じ講談社の昔の版を中古本屋で買ってきた。我ながらせこいな。それにしても新装版では表紙の雰囲気がえらく変ったねぇ。 人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、30代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田が彼らの死の謎を追うって話だけれど、大半は、日々の生活に倦んで死を決意したOLが"死のセールスマン"からある取引を持ちかけられた時からの1年間と、彼女の死の裏にあるものを調べる原田の姿が描かれる。 P.400の最初の行を見た時はちょっと狐につままれたような感じで、確かにそれまでの原田の調査に的外れと言うか違和感を感じていたのだが、まさかこういうことだったとはね。まんまと騙されたというところだが、どこからだっただろうと頁を戻ってしまったよ。 作中『人はみな孤独です。等しく一人分の孤独を、みんな抱えているんですよ。一人分の孤独になら耐えられる。そういう耐性を人間は備えているはずです』という件りがあって、この本のキーワードとも思えるところ、本の仕掛けのせいで、孤独に耐えられた人の生に対しては良く描かれていたと思う反面、こうまで言うならば、押し潰された人の死についてももう少し掘り下げられても良かったのではと思った。
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「死んでもいい、でも、死にたい、でもなく、死ねる」 死ぬ理由を見つけたおばちゃんの言葉がとても切なくて、 でも、それはきっと希望で、その想いに涙した。 そんな人に死なないでなんて私には言えない。 素晴らしい小説だった。
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ドラマ「dele」にハマって、原作者の本多孝好氏の作品を読んでみたくて購入。 人気絶頂のバイオリニスト、事件の被害者家族、三十代のOL。何の関係性もない三人の自殺に疑問を持った週刊誌記者の原田。毒物を運んだらしき「死のセールスマン」の影。社会の誰も注目していない自殺の真相に迫って...
ドラマ「dele」にハマって、原作者の本多孝好氏の作品を読んでみたくて購入。 人気絶頂のバイオリニスト、事件の被害者家族、三十代のOL。何の関係性もない三人の自殺に疑問を持った週刊誌記者の原田。毒物を運んだらしき「死のセールスマン」の影。社会の誰も注目していない自殺の真相に迫っていくにつれて分かってくる意外な事実。物語のアウトラインだけで興味津々だった。 物語は週刊誌記者原田の視点と三十代OLの視点とを交互に展開していく。死の真相を解明していく記者パートと、1年後に自殺をするという決意を秘めつつ児童施設のボランティア生活を描いていくOLパート。死という結果がわかっているだけに、読み進めるほどに悲しさが増していく。ただし、そこはさすが人気作家。期待を裏切らないストーリー展開を見せてくれるところは流石。 運営していくだけで大変な児童養護施設の現実、死と隣り合わせにある終末医療施設に集まる自殺願望ボランティアの存在、どんなに頑張っても報われない会社における女性の立ち位置などなど社会の問題点も描かれていて、素直に共感できた。 テレビドラマにしやすそうな物語だが、映像化には決定的に困難な要因があるので、やはり小説で読むしかない。 この作者の他の作品も読んでみたいと思わせる、良書。
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