チェーン・ポイズン の商品レビュー
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2012/7/20 救いがあってよかった。 やることいっぱいあるよ。 楽しいこともあるよ。 死にたい人、1年待ってみたらどうかな? 今の耐えがたい状況から逃げてみればどうかな? 何か見つかるよ。 私も死ぬほど無理になったら死ぬ前に誰にも何も言わずに逃げる気満々よ。 その日がちょっと楽しみなぐらいよ。 園長にはムカついた。 しっかりしろと言いたい。
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ひさびさの本多孝好、相変わらず静かな文章。現実を、原色でトゲトゲしているだけのものとして捉えず、こんな風に静かな映画のように味わっていけたらいいな。あまりに感傷的過ぎるだろうか?
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叙述トリックを巧みに使った良作だと個人的には思いました。こういう映像化してしまっては破綻してしまうトリックを用いた小説、つまり小説の特徴をフルに生かした小説って結構好きです。 僕の命の価値はいくらくらいなのだろうかと考えさせられました。恐らく1000万では高すぎると思う。それほどまでに、まだ世の中に価値を提供できていないから。何も生み出していないのだから、無に等しいのではないか。 将来は他人にとって価値のある人間になりたいな。
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死にたい。そのために1年待ってみた。 その間に、自分の生きる意味を見つけた女性。 今までの人生を捨てて、新しい人生を作る。 人間、死ぬ気になればなんでもできる。 生きる意味を見つけたら、それまでの人生よりも、ずっと確かで輝かしいものになる。
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ミステリーだという事を考えると正直あんまり感は否めない。でも面白いことは面白い。全体的に暗い印象の強い作品ですが、終わり方はよかったです。ただ、いつ読んでも楽しめるというお話ではないかも。
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今からきっかり1年後です。〜もしそのとき、その気になったら、ここにきてください。1年頑張ったご褒美を差し上げます。
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最後にどんでん返しあり。キーワードは名前です。 確かに、「生」の物語。 子どもが愛しい。子どもたちひとりひとりの、未来が愛しい。 主人公がボランティアとして通う、児童養護施設の描写が秀逸。 そして、本多さんの児童養護施設に入所する子どもたちのとらえ方も目をみはるものがある。 本多さんの目線はやっぱり、好きだ。
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なんだろう。心にずしんときた。確かにテーマは重い。自殺だし、毒物だし。でもそれとは別に、人が死ぬってことをなんかしみじみ考えてしまった。 構成にもびっくりしたが、救いがあって良かった。
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ミステリーとしては作者が読者に仕掛けたトリックはあまりに低レベル。読み進めるとあからさまにおかしな展開になる。おかしな展開と感じている時点で少しは引っかかっているのかもしれないが、あとから考えると単にミスリードを誘っていたんだなとわかる。そこからは正直白けてしまった。 下手な小細工をせずに直球でこの話を書いていれば星1つ増えてたかもしれない。話自体は普通に楽しめた。
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ハードカバーも持っていますが、 文庫を見つけたので 思わず購入、そして再読。 「本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか? もしそのとき、その気になったら、ここに来てください」 主人公が死にたいと思った時に、 全部を投げ捨てて無に近づいてる時に 公園で出会った不思議...
ハードカバーも持っていますが、 文庫を見つけたので 思わず購入、そして再読。 「本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか? もしそのとき、その気になったら、ここに来てください」 主人公が死にたいと思った時に、 全部を投げ捨てて無に近づいてる時に 公園で出会った不思議なセールスマン。 彼女は 約束までの一年間を とにかく潰していこうとする。 生命保険に入り、 仕事を辞め、 人との接点を絶つ。 死に向かって毎日を過ごす彼女と、 連続服毒自殺に疑問を感じた記者との ふたつの視点で物語は進んでいきます。 そのセールスマンは一体誰なのか、 死の種を作りだしたのは誰なのか、 一年後に本当に楽に死ねるプレゼントが届くのか、 突発性難聴におそわれた天才バイオリニスト、 娘と妻を殺され、犯人の死刑執行を見送った遺族、 死に呼び寄せられるのか 死を呼び寄せるのか。 天才の寿命、 社会の敗北、 生と死の淵を覗き込む行為。 痛々しくて、苦しくて。 それなのに感覚は麻痺していくような。 文章は読みやすいので 一日で読み切ってしまいましたが 重い感じです。 大丈夫、大丈夫だから、 私が守ってみせるから。 彼女は死を選ぶのか。 死ぬのか。 祈らずにはいられなくなっていきます。 再読しても、 やっぱり良かった!
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