限界集落の真実 の商品レビュー
限界集落の実家に帰ろうかと考えはじめたので手に取ってみた。そしたら、まさに実家の地域(過疎問題の先進地)のことが書かれており、涙が出そうになった。帰る方向に心は動きつつある。
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2007年前後に話題になった限界集落問題について、 独自に調べた結果、人口減少で消滅した集落はないし、 各地方の過疎集落に行ってみても、 老人たちがそれぞれ支え合って元気に暮らしている、 困ったことなど何もないというのが 本書の根幹になっているが、 ピントがずれるとしか思えなかっ...
2007年前後に話題になった限界集落問題について、 独自に調べた結果、人口減少で消滅した集落はないし、 各地方の過疎集落に行ってみても、 老人たちがそれぞれ支え合って元気に暮らしている、 困ったことなど何もないというのが 本書の根幹になっているが、 ピントがずれるとしか思えなかった。 次世代の担い手がほとんどおらず、 高齢者のみが残っている過疎集落では、 現世代の老人がいなくなれば 次の世代がいないので自然消滅する可能性が高い というのが問題なのに、 現世代の老人は、限界集落問題について 問題提起された以降も元気でやっていて 人は減っていないし、集落を維持している。 と繰り返し繰り返し述べられているが 現世代しかいないのであれば、 長寿化の影響で現世代が5年10年長生きしたところで 問題が先送りされているだけで 問題の本質はなんにも変わっていないということに 気づいていない。
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限界集落のことは、知っていたが、どのような暮らしなどを知りたくて、借りてきたが、こちらで、考えているよりは、安定している生活をしているみたいであるが、やはり、これから先は、どうなるかと問題があるみたいである。やはり、交通、都市との関係が重要と思った。しかし、老人ながら、助け合って...
限界集落のことは、知っていたが、どのような暮らしなどを知りたくて、借りてきたが、こちらで、考えているよりは、安定している生活をしているみたいであるが、やはり、これから先は、どうなるかと問題があるみたいである。やはり、交通、都市との関係が重要と思った。しかし、老人ながら、助け合って生きており、人間味あふれる。生活と思った。それから、私は、この本を読んで、理解できたが、限界集落の外に暮らす子供もその限界集落に重要であるということである。その子供たちの様子も、これからの限界集落の維持に重要ということが理解できました。また、この筆者は、必要ないからと切り捨てることを反対しているが、理想としては、そうであるが、現実の問題として、徐々に大きな集落、町に吸収されていくと思う。
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ふるさとは遠くにやりて思うがよし なんて言ってたらふるさとはなくなってしまう 帰る場所があるからこそ心の安定を図れるのだよ
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速読の本を読んで、その練習台として図書館で借りた一冊。 『地方消滅』の参考文献でもあったので借りてみた。
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著者のフィールドワークに基づく書籍なので、読み応えがありました。 久しぶりに下北に行きたくなったなぁ。
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著者が関わった豊富な事例を元にした「限界集落」の活性化についての好著だ.都市から見た限界集落とそこに住んでいる人達が考えることは大きく異なっている.「村が都市的機関を使いこなす発想が必要だ(p257)」という言葉が的を射ていると感じた.T型集落点検(p241)は素晴らしい発想だと...
著者が関わった豊富な事例を元にした「限界集落」の活性化についての好著だ.都市から見た限界集落とそこに住んでいる人達が考えることは大きく異なっている.「村が都市的機関を使いこなす発想が必要だ(p257)」という言葉が的を射ていると感じた.T型集落点検(p241)は素晴らしい発想だと思う.
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ざっくり要約 限界集落になった集落で高齢化が原因で消滅したような集落はほとんどない。リスクを煽り過ぎである。 限界集落問題は、世代間住み分け問題である。昭和初期生まれの世代が集落に残り、それより下の世代が都市に出たために世代間で住み分けが起こり、上の世代から下の世代に地域を継承...
ざっくり要約 限界集落になった集落で高齢化が原因で消滅したような集落はほとんどない。リスクを煽り過ぎである。 限界集落問題は、世代間住み分け問題である。昭和初期生まれの世代が集落に残り、それより下の世代が都市に出たために世代間で住み分けが起こり、上の世代から下の世代に地域を継承できないことが問題である。 効率性の観点から、限界集落は消滅すれば良い、との発言が見られるが、まず、限界集落が非効率になったのは、グローバル化が進み、モノ(資源・エネルギー・食料等)の移動が用意になったここ数十年の話であり、長期的に見れば自立型生活が成り立つ集落の方が効率性が高くなる時代がまた来る可能性もある。次に、集落を消滅させるかどうかの意思決定は、基本的にはその土地に住む人とその家族が決める話である。よって、国などがトップダウンで経済的合理性の観点からどこまでなら集落を存続できるかを決めるのではなく、地域のボトムアップでその土地に関わる人々がどのように行きたいのかを起点に決めていくべき問題であるのではないか。 集落に関わる人々の生活を起点に限界集落の存続を考えるならば、集落外に住む子供世代の中に集落に戻ってくる気がある人が意外と多いことや、集落近くに住み、集落に関わって生活していくつもりの人々がいることに目を向け、彼らも巻き込んだ上で、どのような生活を営んでいきたいかという視点で存続・継承を考えていくのが重要である。 わかったこと・疑問 集落外の人々も含めて、その土地に関わる人々がどのように生きていきたいのかをベースに集落の存続を考えるという視点はなるほどなと思った。そのベースがあって、初めて経済的合理性の話ができるのだと思う。ロマンとそろばん的な。順序が大事だなと思った。 各集落の人々、その家族はどんな生活を求めているのか気になった。生の声を聞いてみたい。 併せて、ロマンに対してどんなそろばんの弾き方があるのか。生活しようと思えば、そのインフラにはコストがかかる。どんなダウンスケールの方法や集約の方法があるのか気になった。
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(^▽^)/ ・筆者の実践に基づいている ・集落維持には三層にて ・住まう者が決めること ・住まわない者が外から決めつけるものではない ・視点は納得のいくものであった ・だが、やはりある程度の集約は必要ではないか、とも逆に思った
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限界集落については否定的なイメージが過剰に取り上げられているが、実際、住んでいる人たちはそんなに生活に支障は感じていないし、実際に消滅した集落もほとんどない。これまでのハードに偏重した過疎対策をやめ、世代間継承などのソフトの問題に重点を置いていくべきというのが本書の趣旨。 限界集...
限界集落については否定的なイメージが過剰に取り上げられているが、実際、住んでいる人たちはそんなに生活に支障は感じていないし、実際に消滅した集落もほとんどない。これまでのハードに偏重した過疎対策をやめ、世代間継承などのソフトの問題に重点を置いていくべきというのが本書の趣旨。 限界集落の問題は、現在の住民の生活困難というより、これからの集落の持続可能性の問題だと思っていたので、著者の指摘はそのとおりだろうと思いつつ、そんなに限界集落に対する自分の考え方を変えるものではなかった。 集落外の集落構成員(限界集落の近隣の都市部に住んでいる子供世代の人たち)に目を向けるという観点は、これまで自分にはなかったので、その点は目を見開かされた。限界集落の今後を考えるにあたっては、このような集落外の集落構成員の役割が一つのポイントになるだろう。 しかし、著者の限界集落に対する展望は少し甘い気がした。集落外の集落構成員で限界集落に戻ってくる人も確かに少しはいるだろうが、日本全体で少子高齢化が進んでいくなかで、本当にすべての限界集落が持続可能なのかには疑問がある。著者は、「効率性の悪い集落には消えてもらったほうがよいのか」という問いに対して、そんな線引きはできないと否定的だが、人口が日本全体で減っていくことや、行政の資源が有限であることを考えると、ある程度の集落の統合や移転、あるいは村納めなどによる「効率化」は避けられないのではないかという気がする。
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