木練柿 の商品レビュー
『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第3巻。 ⬛︎ストーリー⬛︎ 胸を匕首(あいくち)で刺された骸(むくろ)が発見された。北定町廻(きたじょうまちまわ)り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が。そして、事件は意外な展開に……
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弥勒の月シリーズ第三巻。 同心の信次郎、岡っ引きの伊佐治、小間物問屋遠野屋の主、清之介。 この三人を中心にした短編集で、表題作を含む四編がどれもとても良かった。 読者である自分が三人の関係性に段々と慣れてきたのか、江戸の町で生きる人々の思いに感情移入できて楽しめました。
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内容(「BOOK」データベースより) 胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂...
内容(「BOOK」データベースより) 胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻、待望の文庫化。 令和2年2月23日~25日
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遠野屋を真ん中にした短編集。 めちゃくちゃ面白かった。 本シリーズ3作目までの、最高傑作。 ハートウォーミングな話もあれば、謎解きを満喫できるものもあり、さらには遠野屋とおりんの恋話まで大満足の一冊だった。
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星3つにしたが、本当は星3.7…(笑) シリーズ初の短編集。 今回は信次郎、伊佐冶、清之助の周りを取り巻く人たちに起こる事件だが、やっぱり三者三様に事件に絡み、心が動いていくさまがおもしろい。 不思議だ。なぜ、こうも魅了されているのか分からない…。
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弥勒シリーズ3作目。 短編集となっていたけど、読みごたえがあって途中でやめられなくなってしまった。 捕物帳としての謎解きも面白く、決して人から好かれる性格ではない信次郎の魅力が、じわじわと伝わってきて癖になる。
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胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。時代小説に新しい風を吹き...
胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻
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前作2編が物足りなかったので期待していなかったが、作者が登場人物を描くのに慣れてきたからか、ずっと面白くなっていた。 信次郎は名前に反して、だーれも信じていない歪な男だが、今回歪なままにかわいげのあるところを見せている。 ホームズに影響を受けているようだが、ワトソンくんに心を開いていないホームズって単なる性格破綻者なのがよくわかる。 一応ワトソン役の伊佐治さんに対しては少し心を開きかけているようなそうでもないような、どっちかというとドラマのジョンの立ち位置に近い。腹も立つけど見捨てられないみたいな。 そこに第三の男、清之介が信次郎の前に『大きな謎』として立っている。 この構図は今までの探偵ものに少なく、面白い。 捕り物の謎はありきたりだが、それはホームズもいっしょ、解いていく過程をいかに面白く描くのかが大事だが、それは成功していると思う。 出てすぐ死んだおりんとの話おみつの過去を夢だと思う話など、脇道の方が読みごたえがあった。
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3作目になったからか、短編集だからか、登場人物に慣れてきたからか、前2作に比べるとスルスル読めて気持ちが良かったです。 ホッとする感じがありました。 このシリーズの映像化も難しいだろうなあ。登場人物を演じられる人って、とても上手な人だろうな、と思います。 主人公二人、けっこう若い...
3作目になったからか、短編集だからか、登場人物に慣れてきたからか、前2作に比べるとスルスル読めて気持ちが良かったです。 ホッとする感じがありました。 このシリーズの映像化も難しいだろうなあ。登場人物を演じられる人って、とても上手な人だろうな、と思います。 主人公二人、けっこう若いんですよね。読んでいくうちに、人生の深い経験者のような年齢を思ってしまうけれども、若いんですよね。 さて、4作目に進むとしましょうか。
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弥勒の月から、登場人物がお互いに熟れて行くのが分かる。 ストーリーに唐突感を覚えることもあるが、丁寧で優しい文章に引き込まれる。
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