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深泥丘奇談 の商品レビュー

3.6

41件のお客様レビュー

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2023/09/09

主人公が住む街に起こる奇妙で怪奇的な事件。主人公が思い出せない事も、その街ではさも当たり前に以前からあったように語られる。短い怪談が続くのだが、いずれも解決をするという訳ではなく、読み手の想像力に任され、後日談もないので、あれはなんだったんだろうと引き込まれる作品だった。 続編も...

主人公が住む街に起こる奇妙で怪奇的な事件。主人公が思い出せない事も、その街ではさも当たり前に以前からあったように語られる。短い怪談が続くのだが、いずれも解決をするという訳ではなく、読み手の想像力に任され、後日談もないので、あれはなんだったんだろうと引き込まれる作品だった。 続編も読みたい。

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2023/04/23

最後まで読んだけれど、結局、納得のいくような終わり方に至っておらず、考えさせるエンディングではなく、ただの消化不良の感が否めない

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2022/08/09

綾辻行人さんといえば新本格ミステリな旗振りとして確固たる地位を築いた人物だがミステリと同じくらいホラーもお得意だ。深泥丘は綾辻さんが作り出した架空の土地で、不可解なことが起きる不思議な場所。夏にはホラーがよく似合う。不定期で連載される深泥丘は僕らをどこに連れていく?

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2020/01/17

再読。深泥丘シリーズ第一弾。連作短編集。どの話も底の方にもやもやとした不安定な気配が漂いつつも「私」が穏やかな日常を送る様が書かれている。そこらへんの不穏な気配は「眼球綺譚」や「フリークス」にも感じられるものだがこの深泥丘シリーズでは「私」の送る日常は崩壊せず続いていく。―――よ...

再読。深泥丘シリーズ第一弾。連作短編集。どの話も底の方にもやもやとした不安定な気配が漂いつつも「私」が穏やかな日常を送る様が書かれている。そこらへんの不穏な気配は「眼球綺譚」や「フリークス」にも感じられるものだがこの深泥丘シリーズでは「私」の送る日常は崩壊せず続いていく。―――ような気がする。

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2019/06/14

怪談奇談というのはあまり読まないのですが、このふわっと地に足がつかない感じが気に入りました。忘れてしまったことともともと知らなかったことの境目、周りには当然のことで説明してもらえないこと。日常に潜んでいそうです。開けるな、のラストが衝撃でお気に入り。何やら単行本の装丁が素敵とのこ...

怪談奇談というのはあまり読まないのですが、このふわっと地に足がつかない感じが気に入りました。忘れてしまったことともともと知らなかったことの境目、周りには当然のことで説明してもらえないこと。日常に潜んでいそうです。開けるな、のラストが衝撃でお気に入り。何やら単行本の装丁が素敵とのことなのでそちらも読んでみようと思います。

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2017/10/24

ミステリ以外の綾辻さんのお話 ホラーというか世にも奇妙な物語に近いような なんだか気味の悪いことが起こって、あり得ないとは思うんだけど 周りの人が普通にその不思議を受け入れていて、逆に自分の方がおかしいような感じになっちゃう、典型的なやつ。 じわりじわりと、でも日常の隙間にそ...

ミステリ以外の綾辻さんのお話 ホラーというか世にも奇妙な物語に近いような なんだか気味の悪いことが起こって、あり得ないとは思うんだけど 周りの人が普通にその不思議を受け入れていて、逆に自分の方がおかしいような感じになっちゃう、典型的なやつ。 じわりじわりと、でも日常の隙間にそういうことが実は潜んでいるような そういったことが日常に溶け込んでいるような世界観 作中ちょっと、名前が出ていましたが クトゥルフ神話の雰囲気があるなって思いました。 クトゥルフ神話TRPGのシティシナリオやっているようなそんな感覚 主人公のSAN値が心配になるやつでした

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2017/09/20

『続』に続いて1作目(^^; こっちの方がより、ぞくっと感があるというか…あおるだけあおっておいて、そのオチかーいっ!なのでモヤっと感もあるのですが、それも妙な味わいというかクセになるというか。記憶障害って便利な設定だなぁ(笑) 発掘セットは面白そう!やってみたい^^

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2016/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本格ミステリ作家である「私」が体験する怪異の数々。「それ」とか「あれ」という指示代名詞を多用し、全てが詳らかにされない勿体ぶり加減が、隔靴掻痒。主人公の言葉を借りればまさに「胡乱な気分に陥らざるをえなかった」(笑) 主人公は記憶障害に罹っているのか、「――ような気がする」という自信なさげなフレーズが随所に見られるのとは対照的に、「あれかもね」などと主人公が忘れている委細について訳知り顔の妻の存在が面白く感じられました。そのような曖昧模糊とした雰囲気作りが独特、綾辻節炸裂という印象を受けました。 そして、もうひとつ、ほとんどの作品には「ちちち」とか「どどどっ」という音の表現が出てきていて、それが不気味な雰囲気を醸し出すのに一役買っている感じでした。 『悪霊憑き』という作品では、肝心の怪異が「*****」と伏字になっているのがもどかしく、その正体がとても気になりましたが、至極真っ当なミステリ作品の結末になっていたのには驚きました。これまた、本格ミステリ作家の面目躍如といったところでしょうか(笑) 全体的に恐ろしさよりも、ユーモア、そして時に爽快感すら感じさせるホラー短編集でした。 続編も刊行されているようなので、読んでみたいと思います。

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2016/04/28

真ん中辺りまで、「深泥池奇談」と思ってた。 そりゃ、タクシー運転手の怪談話とか出てこないわな。 京都をモチーフとした奇妙な世界を描いた連作幻想譚。

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2015/05/11

今まで読んだことのある綾辻作品とはひと味違う雰囲気。最後が結局なんだったのがを想像させられるところがまたなんとも。ホラーかと思ってなかなか手が出なかった作品だけど読んでよかった。ノワールな世界観に引き込まれます。

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