深泥丘奇談 の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2012/02/14

推理作家の主人公が遭遇した不可思議な体験をつづる短編集。 主人公と、妻と、しょっちゅう具合が悪くなる主人公が掛かりつけの深泥丘病院のスタッフが登場するが、 物語に基本的に繋がりはない。 ホラーということで、 こういうひんやりしたつかみどころのない話を書かせたらピカイチ...

推理作家の主人公が遭遇した不可思議な体験をつづる短編集。 主人公と、妻と、しょっちゅう具合が悪くなる主人公が掛かりつけの深泥丘病院のスタッフが登場するが、 物語に基本的に繋がりはない。 ホラーということで、 こういうひんやりしたつかみどころのない話を書かせたらピカイチですね綾辻さん。 なんだかわけのわからない不気味な感覚に囚われる。 ただ、物語としてオチがなさ過ぎて煙に巻かれた感じ。 少しずつ物足りない。 やっぱりもう一段、大きな謎を仕掛けておいて欲しかった。

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2012/02/11
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推理小説作家が、体調に不安を覚えて訪れた深泥丘病院。 そこでは、同じ顔をした医者たちや不可思議な現象が待ち受けていた…。 ホラー小説だと思って読み始めたが、そんなに怖くない。 むしろ不思議な、謎めいた味わいのお話の多い連作集。 何しろ、連作が進むにしたがって主人公の作家は奇妙な出来事をどんどん忘れていくので、どう解釈していいのか、読み手としては途方に暮れてしまう。 恐怖を直接的に提示するのではなく、恐怖の周辺を描いて読み手に想像させるという演出方法を取っているので、じわじわとくるものがあった。 ミステリ要素は無いけども、ミステリ的な技巧が凝らしてあるので、意外と読みごたえがあったと思う。

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2012/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホラー、とはまた違う気がする。 「わけのわからないもの」が、あまりにもはっきりと描かれる様は、恐怖とかを通り越して新たな何かを植え付けられているような。  「丘の向こう」と「開けるな」が個人的に気に入っている。「サムザムシ」は虫嫌いには厳しかった…

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2012/02/08

あやしい雰囲気の漂うホラー短編集。 引き付けられては、突き放され、また引き付けられる。何とも言えない魅力にハマっちゃいそうです。

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2012/01/24

深泥丘病院を中心にして描かれた、現実と虚構の入り混じった幻想的な短編連弾。 著者が「もうひとつの京都」をイメージした作品と云っているように、怪しげな雰囲気を上手く作り上げ、読み終わった後になんとも云えない不安感を煽られる。 続編も出ており、まだ続くそうなので文庫化されるのを楽し...

深泥丘病院を中心にして描かれた、現実と虚構の入り混じった幻想的な短編連弾。 著者が「もうひとつの京都」をイメージした作品と云っているように、怪しげな雰囲気を上手く作り上げ、読み終わった後になんとも云えない不安感を煽られる。 続編も出ており、まだ続くそうなので文庫化されるのを楽しみにしてます。

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2012/01/31

体調を崩した主人公が偶然(?)辿り着いた、深泥丘病院という謎めいた病院を中心に、主人公の周辺で起こる不思議な出来事を描いた、連作短編集です。 「ああ、これこれ」という、ある種爽快感の漂う、私の大好きなタイプのホラーです。 『眼球綺譚』を読んだ事のある方なら、「あ!」と思う場面もあ...

体調を崩した主人公が偶然(?)辿り着いた、深泥丘病院という謎めいた病院を中心に、主人公の周辺で起こる不思議な出来事を描いた、連作短編集です。 「ああ、これこれ」という、ある種爽快感の漂う、私の大好きなタイプのホラーです。 『眼球綺譚』を読んだ事のある方なら、「あ!」と思う場面もあります。

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2012/01/07

文庫落ちしたのを機に、再読しました。 堂廻り眼眩み…。 作者の分身と思しき「作家」が住まう、異界の京都。 長年慣れ親しんだ町のはずなのに、日常の綻びの隙に、決してふれてはいけない仄暗い世界が見え隠れし、作家を幻惑させる。 深泥丘連作の第一弾です。 如呂塚線を走る、特別な電車を...

文庫落ちしたのを機に、再読しました。 堂廻り眼眩み…。 作者の分身と思しき「作家」が住まう、異界の京都。 長年慣れ親しんだ町のはずなのに、日常の綻びの隙に、決してふれてはいけない仄暗い世界が見え隠れし、作家を幻惑させる。 深泥丘連作の第一弾です。 如呂塚線を走る、特別な電車を描いた、「丘の向こう」が一番好きな作品です。続も読んでみたいです。

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2011/12/29

ホラー連続短編 細部がぼかされてて不気味 日常に混じり込む言い伝え、そもそもこの不気味な言い伝えが本当かも解らないが 確かに記憶の穴はあるわなーと思ってみてたり 余りに飛び飛びで読んでしまったので、続けて読みたい

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2011/12/25
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文庫化を機に購入しました。 綾辻先生らしい短編ホラーです。 少し不思議な綾辻製ホラーは異世界に迷い込んだ様な雰囲気が濃い作品ばかりです。 「暗黒館の殺人」と「Another」の間の作品という事で、なる程という感じの作風でした。 どの作品もとても「もやっ」とした感じが味わえます。 主人公がずっと感じている眩暈の様に始終すっきりする事は無いので、綾辻先生のミステリや叙述系を期待されている方にはオススメしません。 個人的にはとても楽しめました。 まだ続編として続いているそうなので、楽しみにしています。

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2011/12/23

ほのぼの系ゆるふわホラー(笑)主人公がふわふわしてるのでこっちもふわふわ読める感じ。しかし文庫の表紙のこの何とも言えない、目の様な無数の虫の様な黴の様な…不気味な絵は何なんだ。

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