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深泥丘奇談 の商品レビュー

3.6

41件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2013/03/28

文庫版再読。 やっぱり怖くて不思議で、奇妙な心地に浸れます。再読してのお気に入りは「開けるな」。不安感がぐんぐんつのった後のこのラストは……うん、なんかいいなー。

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2013/03/19

こういう感じくせになる。 自分が読んでいる時間や空間が本当に歪んでいるようにみえる。 …ような気がする。

Posted byブクログ

2013/02/28

綾辻行人の"深泥丘連作"の第1集。怪談専門誌"幽"で連載されている短編怪奇譚です。本格ミステリの作家ですが、最近は"Another"、"殺人鬼"や"眼球綺譚"などホラーテイストの作...

綾辻行人の"深泥丘連作"の第1集。怪談専門誌"幽"で連載されている短編怪奇譚です。本格ミステリの作家ですが、最近は"Another"、"殺人鬼"や"眼球綺譚"などホラーテイストの作品が注目を浴びることが多いです。本作は、こことは違うもう一つの京都にある深泥丘病院を中心に起こる怪談・奇談が描かれます。ウルトラQやトワイライトゾーン的なものだと思えばよいでしょうか。どこまでも不可思議な作品で、オチらしいオチもなく読後感も独特です。結果を求める人には向かないと思います。雰囲気を楽しみたい人向けですね。

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2012/11/28

「この世にはね、不思議なことがあるものなのです」 裏にこう書いてあるのをたまたま発見して即購入してしまった うーん…こういう系は大好物なのでハズレないだろという思いもあったんですが…予測できる展開やオチが続き、なんだか違うんだよなぁ感が 雰囲気や設定は大好きなんですが、な...

「この世にはね、不思議なことがあるものなのです」 裏にこう書いてあるのをたまたま発見して即購入してしまった うーん…こういう系は大好物なのでハズレないだろという思いもあったんですが…予測できる展開やオチが続き、なんだか違うんだよなぁ感が 雰囲気や設定は大好きなんですが、なんとなく付きまとう違うな感が拭えず、★3ということで

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2012/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに読むのを断念してしまった。とりあえず、???という感じ。短編を全部読むと、全部お話がつながっている。それはよく分かるんだけど、でも、よく分からない。ネタ晴らし読んでも、なんだかよく分からない。私には高度でした(笑)

Posted byブクログ

2012/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

綾辻さんの最近の作品は、ホラーなのかミステリなのか見分けがつかず、構えて読んでしまうことが多いのですが、このシリーズは、何ヶ月か前に『続』を読んでしまってテイストが分かっていたので、安心して読めました。その分、『続』の方がインパクトはあったかなぁ。 それでも、ただ恐怖感を煽るでなく、日常がぐらりと崩壊していく、その感覚を読者が共有できるのはさすが。ホラーではなく、奇談たる所以ですね。 個人的には、「この世には不思議なことなど何もないーとは、おそらく今この国で最も有名な古本屋の決め台詞だがー」の一文がとても好き(笑) 巻末に、道尾さんと辻村さんがエッセイを掲載されているのも嬉しいところ。「読書というのは、作者と読者の共犯関係によって初めて成り立つ贅沢な遊び」(辻村深月)には、納得するとともにニヤリとしてしまいました。そんな贅沢な遊びを楽しめる一冊です。

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2012/03/04

何なんでしょうね。この不思議な読後感。推理小説作家の日常に忍びこんでくる怪異を描いた連作短編。特別怖いわけではないし、驚くようなオチがあるわけでもないけれど、じわじわと不安をかきたられ、そして妙な和む不思議な感覚にはまる。

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2012/02/21

■本格推理小説家のオトコが体験する奇妙な小編9本 ちょいホラーな作品が9本。 ご覧の通りカバーからしておどろおどろしいでしょ? 一体どんな恐怖がソコにつまっているのやら・・・と期待しました。 確かに舞台装置も物語の進行も奇妙な味なんです。 1本1本も「うわ、こわ」と...

■本格推理小説家のオトコが体験する奇妙な小編9本 ちょいホラーな作品が9本。 ご覧の通りカバーからしておどろおどろしいでしょ? 一体どんな恐怖がソコにつまっているのやら・・・と期待しました。 確かに舞台装置も物語の進行も奇妙な味なんです。 1本1本も「うわ、こわ」と思うことはできる。できるんですが。 どうにも1本読み終わっても「はぁ・・それで?」感が拭えない。  この9本は連作というわけではなく  たまたま語り部が同じの別の話。  前の話と後の話をつなげて考えないモノだと。  バックグラウンドなんかが同じなので、全く無関係とはいいがたいのですが  それでも一個一個はまったく別物。  そう考えると「あー、それならキモッでいいかも」と思えました。

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2012/02/19

九編の連作ホラー短編集。 壁や包帯に浮かぶ醜い人面と奇怪な音に不安を感じる「顔」、トンネルを抜けて列車とも生き物とも言えないものがやってくる「丘の向こう」、雨が続くのは不気味で不思議で良くないこと…「長引く雨」、*****に取り憑かれる「悪霊憑き」、虫歯の治療は虫でする!?「サ...

九編の連作ホラー短編集。 壁や包帯に浮かぶ醜い人面と奇怪な音に不安を感じる「顔」、トンネルを抜けて列車とも生き物とも言えないものがやってくる「丘の向こう」、雨が続くのは不気味で不思議で良くないこと…「長引く雨」、*****に取り憑かれる「悪霊憑き」、虫歯の治療は虫でする!?「サムザムシ」、記憶の奥の恐怖を一本の鍵が思い起こさせる「開けるな」、五山の送り火が今年は六山だという「六山の夜」、病院で行われる奇妙なマジックの夕べ「深泥丘魔術団」、幻聴のような異様な声の正体に迫る「声」。 京都に実在する深泥池(みどろがいけ)を知っているかどうかで、感じる怖さが全然違う作品だと思います。いわゆる「雰囲気ホラー」と言いますか、不条理さや間接的な描写で恐ろしさを表現するタイプです。そのため、本当に不気味な深泥池(死体が沈んでいるという噂があるほど)のおどろおどろしさを思い出すと、嫌な汗が背中を伝うことになるでしょう。 短編集の体をとっていますが、実際は連作…というより、ほとんど地続きの物語です。朧気な記憶しかないミステリ作家の主人公が様々な奇怪な現象に遭遇する、という構成になっています。それぞれの話には明確なオチや解決もなく、繋がりも薄いです。ただ、その嫌な浮遊感のようなものこそ、今作の魅力なのだと思います。 深泥池を見たことがあるなら必読。また、雰囲気で怖がりたい人や、閉塞的な世界観のホラーに興味のある人にもおすすめしたいところです。尖った面白さはないかもしれませんが、じわじわふわふわな怖さを感じられる作品です。 ちなみに、登場する京都の地名や伝承は、ほとんど創作です。京都を題材にしたパロディホラーといったところでしょうか。

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2012/02/26

とにかく語り手である「私」の何ともあやふやな精神状態、リセットされてしまような記憶が、身の毛もよだつ怪異が起きているはずの作品世界内の現実を、読み手が受け取る際にはあいまいなものにしてしまう。その反面、一種とぼけたような「私」と、妻やかかりつけの医師ら周囲の人間との認識のズレが、...

とにかく語り手である「私」の何ともあやふやな精神状態、リセットされてしまような記憶が、身の毛もよだつ怪異が起きているはずの作品世界内の現実を、読み手が受け取る際にはあいまいなものにしてしまう。その反面、一種とぼけたような「私」と、妻やかかりつけの医師ら周囲の人間との認識のズレが、作品世界そのものの歪みにもなって、奇妙な味わいを醸し出している。 ホラーあるいは怪奇幻想とも違う、文字通り「奇談」と呼ぶのがもっともしっくりするような9編。 詳細はこちらに。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2012-02-15

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