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コロヨシ!! の商品レビュー

3.7

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2012/10/14

架空世界の「日本」が舞台で「掃除」というスポーツをテーマにした青春ものの学園小説。 三崎亜記さんは「となり町戦争」、「バスジャック」、「廃墟建築士」ぐらいしか読んでないのですがかなり好きな作家さんです。 ページを読むにつれて引き込まれる独特の世界観、飽きさせない文章力。他の人じ...

架空世界の「日本」が舞台で「掃除」というスポーツをテーマにした青春ものの学園小説。 三崎亜記さんは「となり町戦争」、「バスジャック」、「廃墟建築士」ぐらいしか読んでないのですがかなり好きな作家さんです。 ページを読むにつれて引き込まれる独特の世界観、飽きさせない文章力。他の人じゃ真似できないような独創的で読めない発想が非常に好きなんです。 なんだか読んでいてラノベに近い感じのような気もしました。造語も語感の良さがカッコいい。中二心をくすぐられる……。 試合や練習中とかの「掃除」の描写は、まるで生の映像を見て書いているかのような徹底とした細かさなのも圧巻でしたこれはアニメ化してほしい。 個性的なキャラクターも、ひとりひとりが味があって好きです。その点も映像化と相性のよさそうですよね。問題は1クールじゃ終わらなさそうなところですかね……。 学生時代でひとつのことに打ちこめた経験って、年を重ねるにつれて、かけがえのない光になるんだろうなあ……。 終盤の終盤で「俺たちの戦いははじまったばかりだぜ!」的な流れになり、「あ、あれ? これページ数足りるんですか……?」と思ったら、なんかちゃんと続編が出ているじゃないですかー! ヤダー! 商売上手! 個人的には樹と偲よりも樹と梨奈との関係のほうが気になるところです。わくわくしてきました。 「頃良し!」 さあ続編を買いに行きましょう!

Posted byブクログ

2012/08/14

「頃良し!」 今朝の掃除に取り掛かる時、ハタキを構えて思わず言ってしまった。。。 (箒じゃないところが、ちょっと邪道な気がしたけれど) ここではないどこかの(?)日本で、国家保安局の管理下、 高校生の間だけ許される活動制限スポーツ、「掃除」。 横8尋×縦6尋の敷舞台の上で、長...

「頃良し!」 今朝の掃除に取り掛かる時、ハタキを構えて思わず言ってしまった。。。 (箒じゃないところが、ちょっと邪道な気がしたけれど) ここではないどこかの(?)日本で、国家保安局の管理下、 高校生の間だけ許される活動制限スポーツ、「掃除」。 横8尋×縦6尋の敷舞台の上で、長物を用いて塵芥を巻き上げ、 美しい軌道を描いてそれを迅速に回収する、特殊な競技だ。 この「掃除」のスピード感あふれる描写が素敵で 今は亡き金田伊功さんの、独特のパースをつけた作画で アニメ化してほしい!と妄想してしまうほど。 そして、この架空のスポーツを構成する 敷舞台、長物、塵芥、差手、柄掃、寄袋、統声、裁定士 散華の舞、還立の舞、華宴、添え舞い などのディテールや 西域、居留地、西州第一自治区、異邦郭、政府直轄校 などの独特の世界観がまた、すばらしい! 「掃除」の手ほどきをしてくれた祖父がある日突然出奔して以来 長物を手放さずに育った主人公の樹が 公立高校の掃除部で、居留地出身の少女、偲の掃除に驚愕し 政府直轄校の掃除部員との圧倒的なスキルの差に奮起して 自分だけの掃除を目指して修練を積んでいくのですが 文庫で520ページという長さのわりに、全国大会でこれから戦う! というところで物語が終わってしまって、 「ええ~?!」と放り出された気分になったけれど そこは続編がもう刊行されているということで、自分を納得させたりして。 掃除部の他、召喚部、肩車スポーツ部、など ぜひ見学したり仮入部してみたい(?)部活も登場して 丁寧に創り込まれた架空世界に気持ちよく浸れる読み手には、ぴったりの作品です。

Posted byブクログ

2012/08/07

イマイチ感情移入できず。掃除に対するイメージがわかなかった。 [BOOKデータベースより] 藤代樹は「掃除部」に所属している高校2年生だ。芸術点と技術点を競う競技「掃除」は、国家の統制下に置かれているマイナースポーツだった。幼い頃に祖父の教えで「掃除」を始めた樹は、昨年の州大...

イマイチ感情移入できず。掃除に対するイメージがわかなかった。 [BOOKデータベースより] 藤代樹は「掃除部」に所属している高校2年生だ。芸術点と技術点を競う競技「掃除」は、国家の統制下に置かれているマイナースポーツだった。幼い頃に祖父の教えで「掃除」を始めた樹は、昨年の州大会新人戦で優勝するほどの腕前。だが、目標を見出せず、どこか冷えた態度で淡淡と「掃除」を続けていた。しかし謎の美少女・偲の登場により、彼に大きな転機が訪れ―。物語の錬金術師・三崎亜記が放つ、前代未聞の奇想青春小説。

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2012/07/23

読み終わるのに時間かかったー。 長物、塵介だの想像がどうしても出来なくてキツかった。 なんだかよくわからない世界観で、ようやく入り込めたと思ったらまたすぐに弾き出されてしまう感じ。 色々言葉を尽くしてるのは、わかるんだけど想像力のなさのせいかどれもまどっろっこしかった。 ストーリ...

読み終わるのに時間かかったー。 長物、塵介だの想像がどうしても出来なくてキツかった。 なんだかよくわからない世界観で、ようやく入り込めたと思ったらまたすぐに弾き出されてしまう感じ。 色々言葉を尽くしてるのは、わかるんだけど想像力のなさのせいかどれもまどっろっこしかった。 ストーリー自体は面白いんだけどなあ

Posted byブクログ

2012/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言葉と世界観のファンタジー具合が素敵。 中盤まで読み進めるのにかなり時間がかかったけど、中盤からはすいすい読める。 青春なストーリーも「掃除」というスポーツの魅力も良かったのだけれど、 いまいちはまらなかった。 手放すことに決定。

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2012/06/19

ふーむ。 佐藤亜紀氏の作品は大好きなので、 青春スポーツものという、私の一番苦手な項目2つを擁する(日本語おかしい) この作品に、愛が故にあえて手を伸ばす。 ところが実は、非情に読みづらくて何度も挫折しかけたというのが本当のところ。 四字熟語は本当に美しく、 地の文も競技の...

ふーむ。 佐藤亜紀氏の作品は大好きなので、 青春スポーツものという、私の一番苦手な項目2つを擁する(日本語おかしい) この作品に、愛が故にあえて手を伸ばす。 ところが実は、非情に読みづらくて何度も挫折しかけたというのが本当のところ。 四字熟語は本当に美しく、 地の文も競技の説明も、まさに凝りに凝った技巧のオンパレード。 なんだ、掃除部って??? 競技としての掃除、国に監視される競技という偉くこだわった設定に、 主人公の生い立ち、謎の女子生徒、幼なじみ、 召喚部に入る謎の親友、、 と、伏線なのか物語を深めるための捨て石(?)なのか、 とにかく佐藤ワールド炸裂なのだ。 美しく織りなされた複雑な縦糸に、 キラ星のように挟み込まれる競技の凝った構成も、まさに秀逸。 ただ、正直、この競技が今ひとつ、 私の頭の中で画像として起き上がってこなかった。 文句を言われるのを覚悟でいうと、 個人的には「塵芥」のイメージがどうも、だめだったのかも。 「塵芥」とは競技で使用される羽子板の羽根のようなもので、 手にした「長物」でそれを空中に巻き上げ、 素早く華麗に処理する競技ということになるようなのだが。。 その舞う様が、どうにも頭の中で美しい象を結ばない。 「塵芥」というからにはチリ・芥のように軽やかなものを想像していたのだ。 それがきらきらと空中に舞う、といったような。 それがごつごつした豆?石?のようなものでは、 はらりはらりと舞う‥というものではないようで。 単にイメージの問題だと思うのだけど、 カンカン音が響き、ばたばた走り回る様はおよそ、 私の最初にイメージした舞ではなくて、むしろ無骨な武道チックな。 という、かなり自己中な理由で、この競技自体に入り込めず。 ということで好きなワールドなのに、この低めの評価で。佐藤先生スミマセン。

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2012/06/19

青春の小説。と、だけで言い表せない話の厚みがあった。 最初の数十ページでくじけて積ん読だったのだが、続編が出たので読みきった。 スポーツ小説であり、音楽小説であり、SFであり、ファンタジー。それらが違和感なく混ざりあって心地よいテンポがあった。 続編はハードカバーなのだが手に取...

青春の小説。と、だけで言い表せない話の厚みがあった。 最初の数十ページでくじけて積ん読だったのだが、続編が出たので読みきった。 スポーツ小説であり、音楽小説であり、SFであり、ファンタジー。それらが違和感なく混ざりあって心地よいテンポがあった。 続編はハードカバーなのだが手に取ってみるかしらん。

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2012/06/17

すごく好きなタイプのファンタジー?小説。 「掃除」というスポーツに取り組む高校生の青春。テンポ良くサクサクと読めるし、造語も違和感ない。 が、想像力のなさが災いして肝心の掃除をしている場面が思い描きにくくて残念。 一見何気ない日常と、「国家」という大きなものが重なってきて、悩ん...

すごく好きなタイプのファンタジー?小説。 「掃除」というスポーツに取り組む高校生の青春。テンポ良くサクサクと読めるし、造語も違和感ない。 が、想像力のなさが災いして肝心の掃除をしている場面が思い描きにくくて残念。 一見何気ない日常と、「国家」という大きなものが重なってきて、悩んだりしながらも日々がんばる掃除部の面々は、さわやかだ。 謎の梨奈だけはどうにも好きになれず。 ところどころで、「〜には掃除部が関わった」という表現があるので前作があるのかと思っていたけど、そうでもないらしい。 調べたら2作目が出ているようなので、そっちも読みたい! これを読んだらひさしぶりに「となり町戦争」を読みたくなったけど、探しても見当たらない…

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2012/06/12

文庫にて再読。日本によく似た世界で繰り広げられる架空のスポーツ「掃除」をテーマにした青春小説。小説の世界だからこそ成り立つリアリティが素晴らしいです。嵐の如く周囲を巻き込む最強の美少女の梨奈を筆頭に個性が豊かすぎる登場人物達の活躍も楽しいです。またその一方で時折感じる世界から見捨...

文庫にて再読。日本によく似た世界で繰り広げられる架空のスポーツ「掃除」をテーマにした青春小説。小説の世界だからこそ成り立つリアリティが素晴らしいです。嵐の如く周囲を巻き込む最強の美少女の梨奈を筆頭に個性が豊かすぎる登場人物達の活躍も楽しいです。またその一方で時折感じる世界から見捨てられた孤独感が物語の奥行を深めている気がします。今手元にある続編も読んでいるところなので、そちらの感想もまた後日。

Posted byブクログ

2012/05/30

背表紙に「奇想青春小説」とあるので、青春小説にカテゴリしました。 先の大戦後、国家統制を受けているスポーツ「掃除」 そんな掃除を行う掃除部の高校生を描いた青春物語です。 ただの部活動で行っていた掃除。 その掃除が持っている意味。 段々とその意味を探り、気付いく中で自分の成長を...

背表紙に「奇想青春小説」とあるので、青春小説にカテゴリしました。 先の大戦後、国家統制を受けているスポーツ「掃除」 そんな掃除を行う掃除部の高校生を描いた青春物語です。 ただの部活動で行っていた掃除。 その掃除が持っている意味。 段々とその意味を探り、気付いく中で自分の成長を感じていく主人公藤代樹。 こう書くと、なるほど青春小説です。 ただ、恋愛や部活動を通しての友情というよりも、掃除が何故国家統制を受けたのかという謎に迫っていくという側面も強いように感じました。 そして、「奇想」であることも大きな特徴でしょう。 本作だけに関わらず、「失われた町」などとも通じる世界ですが、まったく違うファンタジーの世界ではなく、実際にあるものの意味を少しずつずらした世界観です。 そのため、初めて読むと少し戸惑うかも…。 その代わり、一度身を浸すとなかなか抜けられない心地よさを感じます。

Posted byブクログ