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できることをしよう。 の商品レビュー

4.3

72件のお客様レビュー

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2012/01/29

ほぼ日で連載された、糸井重里の震災後のコンテンツ。 ほぼ日で西條剛央を知り、その後の彼の活動はほんとうに素晴らしい。 組織を作り上げてから行動を起こすのでなくて、行動しながらパイプを繋げてどんどん復興する。 政治家にならなくても世界はかえられるのかもしれない、と初めて思えたすんご...

ほぼ日で連載された、糸井重里の震災後のコンテンツ。 ほぼ日で西條剛央を知り、その後の彼の活動はほんとうに素晴らしい。 組織を作り上げてから行動を起こすのでなくて、行動しながらパイプを繋げてどんどん復興する。 政治家にならなくても世界はかえられるのかもしれない、と初めて思えたすんごい人。 その他にも、震災で全てを失い、もういちど再出発する人たちの話がある。わすれてはいけない、とよく言うけど、それだけじゃやってけなくて、前やっていたように地道に仕事をする、だけでもダメ。 なにかを生み出して繋がりながら新しい未来を作ろうとする、作らなければならないと思って動き続けている人たちが紹介される。 震災から得られるものがある、と簡単に言ってはいけない。なかったら人が死ななくて済んだんだ。でも、受けてしまって生き残ってしまったんだから、なにか得なくてはいけない、というのが心にきた。

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2012/01/25

ツイッターで切れ切れに見えていた糸井重里氏の、震災後の思索、活動を時系列で知った。 頭から血が出るくらい考えるけれど、考えていることは表に出さない。 言葉による表現が巧みなのは流石だと思う。 できることは何かを考えずに、何もできないと無力感に捕われていた自分を蹴飛ばそう。

Posted byブクログ

2012/01/22

糸井重里氏が、震災後に取り組んだこと、取材したこと、感じたことが纏められた一冊。 ネットの読者に対して、自分なりに出来ることは何か?を考えさせてくれるコメントが多く、道標となる様なアクションが印象的だった。強いリーダーシップとは異質なものだが、賛同を強く得る一言の重みを実感した...

糸井重里氏が、震災後に取り組んだこと、取材したこと、感じたことが纏められた一冊。 ネットの読者に対して、自分なりに出来ることは何か?を考えさせてくれるコメントが多く、道標となる様なアクションが印象的だった。強いリーダーシップとは異質なものだが、賛同を強く得る一言の重みを実感した。

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2012/01/22

本著の中で糸井重里が語っていることでもあるが、この本は東日本大震災のことについて書かれているのだが、とても明るく前向きの話題が多い。 心が清々しくなると同時に、東北、いや日本のこれからの希望のかけらを沢山見つけることができる。 震災という悲劇の中から、これまで日本になかった(忘れ...

本著の中で糸井重里が語っていることでもあるが、この本は東日本大震災のことについて書かれているのだが、とても明るく前向きの話題が多い。 心が清々しくなると同時に、東北、いや日本のこれからの希望のかけらを沢山見つけることができる。 震災という悲劇の中から、これまで日本になかった(忘れ去られていた)、心の強さ、共感性、未来を創る意欲等を感じることができた。 インタビューにでてくる現地の方々はいずれも魅力的で、特に心に残ったのは陸前高田の八木澤商店の話。リーダーシップとは。 セキュリティ被災地応援ファンドはとても有効な仕組みだ。危機に直面するとアイデアが出てくる。ニーズを確りと考える。 以下引用 ・クロネコヤマトはグループ全体で十七万人の所帯。でも、本社で働く人は3百人弱。現場主義が徹底しているので社員は自発的に動く。 ・「自分が元気じゃないと他人を元気づけられない」 ・(スコップ団)俺たちが何をやっても世界は変わらないのはわかっているんですけど、5百人の世界は変わるから、それは意味のあることなんだと思っています、といってもその人たちの生活がゼロに戻ったわけじゃない。それでもいいや、と思います。 ・商売のプラスになる、復興にも役立つ、その土俵をつくることが大切。 ・「方法」は必ず「ある特定の状況」で使われる。考えればいいポイントは二つしかない。「状況」と「目的」だ。 ・自己表現ではなくて、バケツリレーの一人として頼りになることのほうが大事(糸井重里)。

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2012/01/21

糸井重里という人は、本当に等身大に生きている人だと思う。自分の力に背伸びせず、媚びず、奢らず、自分の感覚に真正直だ。 ヤマト運輸の話を読んで、心から感心した。震災直後、社員1人1人が自発的に、会社の利益を度外視して東北の復興に力を貸したという。組織として機能していなさそうで、し...

糸井重里という人は、本当に等身大に生きている人だと思う。自分の力に背伸びせず、媚びず、奢らず、自分の感覚に真正直だ。 ヤマト運輸の話を読んで、心から感心した。震災直後、社員1人1人が自発的に、会社の利益を度外視して東北の復興に力を貸したという。組織として機能していなさそうで、しっかりと会社のDNAが浸透している。  ヤマト運輸は、宅急便一個につき10円を寄付することを公表している。この金額は年間約130億円 同社の純利益の4割に当たるそうだ。 早稲田大学の専任講師 西條氏のくだりも興味深かった。著者が言いたかったのは、組織に縛られず、個々の知恵、力を有機的に結べば大きな力になる。ということだろう。 「5%は仕方ない」:「どんなことをしても批判する人はいる。失敗する可能性もある。だからつねに完璧をめざすのではない。ごく一部の批判を気にして、助けられるたくさんの人たちへの支援を止めてしまったら、某行政と同じになってしまう。」痛烈な皮肉だが、ITが発展したこの世の中で、社会を機能させる組織とはどのような形であるべきか。どのスピードで進むべきか。 的確な意見だと思う。

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2012/01/20

なかでも、とりわけ印象に残ったひと言を紹介します。 福島県高等学校野球連盟会長 岩渕賢美さんの挨拶のなかに登場した一節です。 「もとより、高校生の未熟なプレーに、  福島県民を勇気づける力などはありません。  しかし、感謝の気持ちを胸に、若者らしく、  はつらつと、爽...

なかでも、とりわけ印象に残ったひと言を紹介します。 福島県高等学校野球連盟会長 岩渕賢美さんの挨拶のなかに登場した一節です。 「もとより、高校生の未熟なプレーに、  福島県民を勇気づける力などはありません。  しかし、感謝の気持ちを胸に、若者らしく、  はつらつと、爽やかに、謙虚に、礼儀正しく戦う姿は、  必ず見てくださる方々の心に響くものと信じます」 すごいことを言うなぁ、とぼくは驚いてしまいました。 「君たちのプレーに福島県民が励まされる」と まとめるほうが挨拶としてはふつうだと思います。 しかし、高校生のプレーに、そんな力はない、と。 見ていただくべきは、謙虚な姿勢と感謝の気持ちだと。 聖光学院の斎藤監督のおっしゃった 「震災を簡単に背負うのは傲慢だ」 ということばと通じる気がします。 「宣誓、2011年、思い返せばあれから4カ月、  とてつもなく長く、そして、  とてつもなく短い時が流れ、  ここ、福島にも待ち遠しかった夏が  ついにやってまいりました。  東日本大震災で、被災された方々、そして、  その中にいる福島球児の仲間たちと共に、  新たな季節を迎えることができ、  いま、心から感動しています。  思い返せば、この数カ月、  ほんとうにがっかりするような嫌な思いをしました。  しかし、その一方で、ほんとうにうれしく、  感動に溢れる、人とのふれあいもありました。  そのたびに、わたしは生きててよかった、  と「生(せい)」に素直に、  感謝することができるのです。  まだまだ福島の困難は続きますが、  この特別な夏を89校の仲間たちと共に、  支え合う夏、助け合う夏、思いやる夏、  勝ち負けという枠を取り払い、  人と人とのつながりを大切にした  日本一熱い夏にすることをここに誓います。  平成23年7月13日  選手代表、学校法人松韻学園福島高等学校  硬式野球部主将、塩瀬龍」

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2012/01/17

コピーライター・糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」から東日本大震災に関するコンテンツを再編集して書籍化したものです。 ほとんどがWebで公開されているものですが、書籍では1ページ1ページ手で感じながら読み進めていくことで、震災の悲しみも、そこから立ち上がる人々の温かさ...

コピーライター・糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」から東日本大震災に関するコンテンツを再編集して書籍化したものです。 ほとんどがWebで公開されているものですが、書籍では1ページ1ページ手で感じながら読み進めていくことで、震災の悲しみも、そこから立ち上がる人々の温かさも大きく捉えることができました。 巻末には糸井重里さんのロングインタビューが。震災後、毎日ツイッターやほぼ日で発言する一言一文における葛藤や慎重さ、そして計算から溢れるジャーナリズムを感じました。言葉で戦っている。 阪神大震災の被災者として、改めて地元にできることと東北に対してできることを考えたいと思いました。

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2012/01/15

 ひとこと、ひとことを噛みしめるように読んだ本だった。  ぼくにとって2011年がどんな年だったのかを考える上で、中心になるのは間違いなく東日本大震災である。2011年に知ったこと、感じたこと、考えたことの多くが東日本大震災をきっかけにしている。  そうした2011年に知った...

 ひとこと、ひとことを噛みしめるように読んだ本だった。  ぼくにとって2011年がどんな年だったのかを考える上で、中心になるのは間違いなく東日本大震災である。2011年に知ったこと、感じたこと、考えたことの多くが東日本大震災をきっかけにしている。  そうした2011年に知ったことのなかでも、ぼくにとって特に大きな存在になっているのが糸井重里と、彼の主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」である。  本書は、その「ほぼ日刊イトイ新聞」上で連載された東日本大震災関連コンテンツに、糸井重里へのインタビューを加えた1冊である。  2011年12月27日に開かれた政府の緊急災害対策本部での資料によれば、東日本大震災によって亡くなった方は15,844名。行方不明の方、負傷した方も含めると2万5千人を超える。これに加え、仮設住宅で生活されている方や、今も避難を余儀なくされている方を考えると、東日本大震災によって直接被災した方の数は計り知れない。  だが、その一方で、被災した方の何百倍もの「被災しなかった人」がいる。  ぼくも、そのひとりだ。  3月11日以降、自分の生活が落ち着き始めたころから「被災しなかった人」として何ができるのか、何をしなければならないのか、ということをずっと考えていた。  「何かができるんじゃないのか」とか「あんなことをしてる人がいるじゃないか」とか。いろんなことを考えた。  しかし、実際に被災地へ行ってみて、自分の小ささ、無力さを痛いほど感じさせられた。  だが、それと同時に、被災地へ行ったことで、ひとつ前向きに実感できたことがあった。  それは、「自分にも『できること』はある」ということだ。  本書に収録されているのは、「できること」をやっている人の話である。 それはクロネコヤマト、西條剛央氏、三陸沿岸部の経営者たち、スコップ団、福島の高校球児、みんなに共通していることだと思う。  しかし、最後に収録されている糸井重里氏へのインタビューは、少し異なる。  このインタビューから強く感じるのは、彼が「被災しなかった人」として何ができるのかについて、どれほど悩んできたのか、ということだ。ぼくからすれば、被災している、していないに関わらず、多くの人へ情報、想いを届け続けているように思える彼でも、「できること」を求めて、ひたすら悩み続けていたのだ、ということが感じ取れる。  でも、それはなにも彼に限ったことではないはずだ。本当に多くの人が、同じことで悩んできたはずだ。  ぼくは、彼がこのインタビューで、そうした多くの「被災しなかった人」の苦悩を言葉にしてくれているように思えてならない。  本書の冒頭で「ふつうの誰かさん」へ向け、「この本のなかにいるのは、あなたかもしれない」と記されているが、最後のインタビューは、糸井重里 自身が、「できること」を探し求めていた「ふつうの誰かさん」の一人として語っているのではないだろうか。  そして、震災を乗り越えていくために、一人ひとりの「被災しなかった人」と、何より自分自身へ向けたメッセージが、本書のタイトルである「できることをしよう。」なのだろうと思う。  震災について悩んできた2011年の終わりに、こうした1冊に出合えて、本当に良かった。

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2012/01/06

生まれ育った地で起こった震災の関連本は、どんなに務めても平常心では読めない。この本も然り。感情を抑える事が難しい。しかし、その胸がいっぱいになる感情のざわざわが、この本の場合は凄く前向きで力強い気持ちというポジティブなものだ。タイトル通り、自分が置かれた状況の中で、できることをし...

生まれ育った地で起こった震災の関連本は、どんなに務めても平常心では読めない。この本も然り。感情を抑える事が難しい。しかし、その胸がいっぱいになる感情のざわざわが、この本の場合は凄く前向きで力強い気持ちというポジティブなものだ。タイトル通り、自分が置かれた状況の中で、できることをしようと強く思わされた本。印税が震災の復興支援へ寄付されるのも凄く良い。

Posted byブクログ

2012/01/05

震災の話題のルポを普通に読めばお涙頂戴になってしまうところを編集の流れでポジティブにみせているところに嘘くささは感じるもののそうあるべきだなと思う。節電ポスター制作は売名行為と感じていたが、広告の社会に与える効果を考えよという、前提に対する視点の深さに気づきを貰いました。

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