できることをしよう。 の商品レビュー
はじめて読んだ震災関連本。いろいろ思うことはあったけど、以下心に残った福島のある高校の野球部監督のことば。 「ぼくは、ふだんから、人生に起こることはぜんぶ意味がある。それは必然的なことなんだって言ってます。ケガをしたときも、チームが負けたときも、それは必然的なことだったんだと。...
はじめて読んだ震災関連本。いろいろ思うことはあったけど、以下心に残った福島のある高校の野球部監督のことば。 「ぼくは、ふだんから、人生に起こることはぜんぶ意味がある。それは必然的なことなんだって言ってます。ケガをしたときも、チームが負けたときも、それは必然的なことだったんだと。逆に、ものすごくうまくいったときは、むしろ偶然だと思えって言ってます。そういうふうに考えると、自分にとってマイナスになることが起こったとき、自分のなかの足りない部分に気づくことができる。言い訳もせず、人のせいにもせず、そういう必然だったととらえられる人ほど成長も大きいんです。震災が必然だったとは、これはいえません。ただ、受け止めるしかない。きちんと受け止めなければ成長できない」
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201203/ 時には、ぴかぴかに輝いたりしますからね、「ふつうの誰かさん」って。/ 思い切りやって、それで間違えたって構わない。大丈夫。どんどんやりなさい。きみの失敗くらいで、そのくらいで、経営はゆらがないから。/ われわれは夜中にも表に出していないダイヤでトラックを走らせてい...
201203/ 時には、ぴかぴかに輝いたりしますからね、「ふつうの誰かさん」って。/ 思い切りやって、それで間違えたって構わない。大丈夫。どんどんやりなさい。きみの失敗くらいで、そのくらいで、経営はゆらがないから。/ われわれは夜中にも表に出していないダイヤでトラックを走らせているんです。何のためかというと、ミスをリカバーするために。たとえば東京から大阪に送った荷物が、手違いで名古屋に行ってしまった。これを翌朝までに大阪に戻さないといけない。そういうことが起きたときのために、空っぽでもいいから、便を走らせています。名古屋に行ってしまった荷物をこのトラックに載せるんです。そうやってミスをカバーする。こんなことをやっているのは、世界中でヤマトだけです。/ 100%コストになるけれど、これをやることによってヤマトの荷物はちゃんと届く。荷物というのは伝言ゲームと同じように人から人へ渡っていきますから、ミスはある確率でかならず起きるんです。それをカバーするための純粋なコストだったんですが、それを商品にしたんです。つまり、その便に載せれば、夜中の2時に荷物を出しても朝には届く。/ 「ある特定の状況」のもとで「ある目的を達成する手段」のことを「方法」と呼びますが、これって定義上「例外」がないんです。ようするに、考えればいいポイントはふたつしかない。それは「状況」と「目的」です。今はどういう状況で、何を目的にしているのか。今回の場合、目的は「被災者支援」ですけれども、このふたつを見定めることで「方法」の有効性が決まってくるんです。/ そこには吉本隆明さんの影響はありますよ、ものすごく。すごくわかりやすいのは、「いいことをしてるときは、悪いことをしてるくらいのつもりでいなさい」っていう言葉です。/ 自衛隊の人が話すのは、「翌日の活動のために、夜は8時に解散する」と。つまり、第二次世界大戦の時の特攻精神を二度と繰り返したくないのが自衛隊の人たちなんです。だから彼らは、その反省を生かして、いまはものすごく効率的です。/
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派手で極端なパフォーマンスには走らずに、すごいことをする。 すごいことは地道なこと。 地味に地道に自分にできることを積み重ね続けていく人たちのこと。 物流を支えたクロネコヤマトの木川眞社長、 ふんばろう東日本支援プロジェクトの西條剛央、 気仙沼と陸前高田の3つの企業、 震災を伝...
派手で極端なパフォーマンスには走らずに、すごいことをする。 すごいことは地道なこと。 地味に地道に自分にできることを積み重ね続けていく人たちのこと。 物流を支えたクロネコヤマトの木川眞社長、 ふんばろう東日本支援プロジェクトの西條剛央、 気仙沼と陸前高田の3つの企業、 震災を伝えたNHKの人に聞く備え、 宮城県亘理郡山本町で気づいた繋り続ける方法、 福島県の球児たちと甲子園、 糸井重里へのロングインタビュー。 どれもすごい。この言葉は使いにくいテーマだけれど「面白い」 自分の仕事、自分のやるべきことをきっちり定めて「はたらいて」いる人たちは格好いい。 特に被災者の部分、「健気に耐えて頑張る美しい被災者」の枠に閉じ込められることが多い中で、「格好いい被災者」を見せるのは中々画期的だ。 美しさにしろ格好良さにしろ押し付けてそう振舞わせてしまってはいけないけれど、美しさしかないモデルに格好良い被災者という別の形を提示したのは大きい。 無理はしている(せざるをえない)けれど、鋳型にはめて縮こまらせる「我慢」ではなく、プラス方向の頑張りなのが格好いい。 で、格好いいし頑張っているんだけど、無駄な努力崇拝をよしとせず、あくまで使える方法を探っていく。 感動して燃え上がって一挙にさめて忘れるんじゃなくて、無理なく続けていけるように。 読み終わった後、まっとうなことがしたいなあと思った。 関連 「ハイチ震災日記」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4894348225 ハイチ大地震のこと。こんなにやったよ!すごいでしょう!というアピールとは違う、温度のない力強さ。 「世界で一番いのちの短い国」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4560049629 支援のあり方が共通。がんばった気になったって役に立たなければ意味がない。続かなければ役に立たない。
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糸井重里( @itoi_shigesato )著。 まえがきを読むだけで、著者の素敵な考え方がわかります。 それがこの本の中でずーっと続いてる。 「ぼくたちはたいしたものではない」 ネットが広いと思うなよ
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ヒトの想いが力になるんだなと思いました。できないことに気をとられて動けなくなってしまうこともあるけれど、できることを少しずつ。と思いました。
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YMO世代の自分にとって,糸井重里さんは注目しつづけている人の一人.この本の前半に書かれている多くの人達の熱意もよかったけど,なんといっても後半の糸井さんのロングインタビューが面白かった.昔から見ているけど,ブレない人なんだな.あの状況で言葉の「プロ」として,何を考えて発信していったのか,がとても考えさせられた.
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ちょい前だけど『できることをしよう。』糸井重里&ほぼ日刊イトイ新聞 を読み終えた。 複雑でとてもよい本だった。色んな人に呼んでもらいたいって思える本だったから超ヘタだけど少し感想を書いてみる。 まずどんな本だったかって言うと色んな内容の本だった。 美しい話、すごい話、がんばって...
ちょい前だけど『できることをしよう。』糸井重里&ほぼ日刊イトイ新聞 を読み終えた。 複雑でとてもよい本だった。色んな人に呼んでもらいたいって思える本だったから超ヘタだけど少し感想を書いてみる。 まずどんな本だったかって言うと色んな内容の本だった。 美しい話、すごい話、がんばってる話、なるほどな話、そうか、そうだったんだって思った話。 少し安心できる話で、もういっちょ気を引き締めなきゃって思える。 色んな話があって全部すっと入ってくる。震災ってすごい色んな面があってその複雑さがこの本にも表れてるのかなとも思った。テレビだけじゃわからない震災の一面が、それでも一部なんだけどのってる。 だから漠然と、 地震大変だったよねー。で、片づけたくない人にはいいと思う。 本当は絶望的な事が山ほどあって後ろ向きな事も山ほどあるんだろうけどそうゆう話は載ってない。 『バラバラになってしまった僕たち』が、またみんなで前を向くための一冊だと思う。 オススメです。
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糸井さんが講演で仰っていた 「震災によって引き出された人のおもしろさ」が 適度の硬さで語られている。 確かに震災は悲惨な出来事だった。 でも、語るべきはそれだけじゃないよ。 ちゃんと乗り越えて抱えて生きようとしている人。 それをサポートする人。 仕事人の誇り。 色んな人間性...
糸井さんが講演で仰っていた 「震災によって引き出された人のおもしろさ」が 適度の硬さで語られている。 確かに震災は悲惨な出来事だった。 でも、語るべきはそれだけじゃないよ。 ちゃんと乗り越えて抱えて生きようとしている人。 それをサポートする人。 仕事人の誇り。 色んな人間性が浮き彫りになっている。 そういうことがあったことを、忘れないようにしよう。 帯のPOPの言葉を借りて、 “忘れない”ことからはじめよう。
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できることをしよう。 心からそう思わせてくれた。 小難しいことは言わない。 ただ、それだけ。 今を生きる若者が読むに値する良書。
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ただ客観的に「必要」で主観的に「楽しい」からこそ続く。そして続くことがなによりも大切。 何をしたらいいかわからず報道を鵜呑みにしてしまっている自分を恥ずかしく感じた。自分の頭で考える。何もできない決まり悪さや何かしている人への羨ましさを超えたところで考える。 たくさんの人に読ん...
ただ客観的に「必要」で主観的に「楽しい」からこそ続く。そして続くことがなによりも大切。 何をしたらいいかわからず報道を鵜呑みにしてしまっている自分を恥ずかしく感じた。自分の頭で考える。何もできない決まり悪さや何かしている人への羨ましさを超えたところで考える。 たくさんの人に読んで欲しい。
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