野いばら の商品レビュー

梶村啓二【著】

2023/10/11

美しい世界に浸れて良かった。女性である私は思わず後半の展開にはご都合主義と男女の愛と覚悟の深さの違いに鼻白む想いだったが、ワタクシモニゴザリマス、の美しさにはグッときたし、江戸の清らかだったり、むさ苦しさだったり、別世界に没入できたところはとても好き。

2021/11/02

★3.5。
久しぶりに手に取って読みましたが、王道の好作品。結末は何となく見えていたけど、それでも読ませてくれます。歴史を下敷きにしたフィクションとしても興味深いし、お薦めです。

2018/12/11

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2015/08/01

日経小説賞という聞いた事のない小説賞を序章した作品。江戸の末期の英国人軍人とちょっと訳ありで日本語教師役となる女性との悲恋を描いた小説だが、今の女性が読むと男ってかってだねという感想しか出てこないかもしれない。僕としては面白く読めました。

2014/05/08

読みごたえ、内容、普通。。。

ロンドン郊外でレンタカーの故障により、偶然知り合ったパトリシア。
彼女から一冊の分厚いノートを読んでほしいと渡された縣和彦さん。
そのノートには、幕末の横浜でであったエヴァンス少佐とユキさんのことが書かれている

150年前と現代をいったり来たりする形で物語が進んでいきます。優しい素直な文章で読みやすい。

でも、なんか今一つ物足りない感じがします
それは私の心が汚れているからかしら？

2014/02/01

内容紹介
第3回日経小説大賞受賞の傑作歴史ロマン！英国田園地帯の丘で波打つ匂い立つ白い花の群れ。幕末の横浜での英国軍人と日本人女性との悲恋が種子となり、現代の欧州での偶然の男女の邂逅がその美しい薫りを蘇らせる。
内容（「BOOK」データベースより）
21世紀の英国。静かな田園地帯の丘に波打つ白い花の群生の清清しい香り。150年前、生麦事件直後の横浜で幕府の軍事情報探索の命を受けた英国軍人がいた。彼の日本人女性への秘めた想いが、日本原産の清楚な花を、欧州で蘇らせたのか―妻と別れ心にぽっかり穴のあいた縣和彦が種苗会社のM&Aの調査中、偶然手にしたかつての英国軍人の手記には、吹き荒れる攘夷の嵐に翻弄されながらも、自らの本分をひたむきに貫くしかない多くの名もなき人達が生きていた。手記に心奪われた縣はやがて未来へ一歩踏み出すきっかけを見いだす…グローバリズムの時代を生きる寄る辺なき現代人へ、はかなくて烈しい、時をこえた愛の物語。第3回日経小説大賞受賞。

2013/08/16

幕末の横浜を舞台とする英国海軍士官と日本女性の恋愛小説。最高度の完成を遂げていたであろう庭園都市江戸の片鱗が描かれているのが嬉しい。

2013/04/11

たしかに文章は上手と思いますが、ストーリーはあまりに予想通りで、さらっと流れてしまいました。全体の雰囲気は良いと思います。

2013/04/04

男って勝手ね。
どんなに時代が移ろっても、
やっぱり女は自由には生きにくい。

男なんて勝手ないきものよね。

2012/07/03

攘夷の嵐吹く江戸が舞台になることで、純文学にも時代モノにもスパイ小説にも収まらない読了感。『男って勝手ね』という言葉に思いを馳せる。