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翁 OKINA の商品レビュー

3.7

65件のお客様レビュー

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2011/12/13

夢枕獏の源氏物語。源氏物語といっても普通の源氏物語ではなく、葵の上が懐妊時に六条御息所の生き霊に祟られるところの話。 道満がでたり、新しい源氏物語でおもしろかった。

Posted byブクログ

2011/12/12

源氏物語を夢枕獏が料理するとこうなるのね。もののけは出てくるわ、芦屋道満は出てくるわ、陰陽師の番外みたいで面白かった。

Posted byブクログ

2011/12/12

【谷崎源氏】、【与謝野源氏】、【円地源氏】、【瀬戸内源氏】……と、基本的に“作家名+源氏”てのは、現代語訳作品をさすのだけど、この獏先生の作品も“作家名+源氏”としていいとおもう。 『あさきゆめみし』も今や【大和源氏】って言われてるくらいだし。 で、本作品も現代語訳じゃなくて、『...

【谷崎源氏】、【与謝野源氏】、【円地源氏】、【瀬戸内源氏】……と、基本的に“作家名+源氏”てのは、現代語訳作品をさすのだけど、この獏先生の作品も“作家名+源氏”としていいとおもう。 『あさきゆめみし』も今や【大和源氏】って言われてるくらいだし。 で、本作品も現代語訳じゃなくて、『源氏』の登場人物と、有名な逸話をもとにして、獏さんが獏さん流にアレンジしたオリジナル小説。 この手法の『源氏』では、わたしはおセイさんの『私本・源氏』シリーズが最高だとおもっていたのだけど、この『翁』もそれに勝るとも劣らない物語になってた。 とはいえまぁ、獏さんなんで、ぶっちゃけ『陰陽師』のスピンオフ、といえなくも無い作風。 だって道満出てくるし、光の君の容貌も晴明のそれを現すときによく用いられる言葉を使ってるし、妖かしのものの書きかたは、まんま本家、だし。 口悪くツッコむなら 「晴明が光の君になっただけかよ!」 という。 でもきっと獏さんは、そんなツッコミがあるのも解ってて、この世界観をあえて持ってきたんだとおもう。 なにしろ『源氏物語』が書かれた時代に、まさしく本物の安倍晴明は生きていたのだから(小説ほど若くはなかっただろうけど)。 これ以上にマッチングする組み合わせもなかろうというもの。 事実、読んでても全然違和感無く読めたし。 しかしやはり、現代の作家さんが『源氏』の数多(あまた)ある帖の中から選び出すのは、六条御息所のエピソードなんだなあ。 だからこそ、の道満登場、でもあるのだけれど。 とりあえずあとがきで、獏さんご本人が 「傑作ですぜ」 と言い切っているのもうなずける本作。 (これを書くために『あさきゆめみし』を読まれたという話は愉快) ほんと、傑作ですよ。

Posted byブクログ

2011/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夢枕獏の源氏物語です。説明はこれだけで十分のようなw  話が海外にまで飛んでいくところは面白かったです。ただ純粋に源氏物語を読みたい人にはお勧めできませんw

Posted byブクログ

2011/12/05

なるほど~、夢枕獏が源氏物語を描くとこうなるのね。 源氏物語を“物の怪”を中心に読み解くという人は国文学者の中にもいるんだけど、そこに蘆屋道満を絡めてくる辺りが夢枕流かな? 蘆屋道満のキャラ設定は『陰陽師』シリーズと共通っぽい。 で、『陰陽師』の晴明の役どころも道満が果たして...

なるほど~、夢枕獏が源氏物語を描くとこうなるのね。 源氏物語を“物の怪”を中心に読み解くという人は国文学者の中にもいるんだけど、そこに蘆屋道満を絡めてくる辺りが夢枕流かな? 蘆屋道満のキャラ設定は『陰陽師』シリーズと共通っぽい。 で、『陰陽師』の晴明の役どころも道満が果たしている感じ。 真相がわかっているんだかいないんだか、煙に巻くところまで晴明そっくり。 ミノタウロスやゴルディアスの結び目まで引っ張り出したワールドワイドな展開はやっぱり夢枕獏です。 とりあえず、飽きる間もなく一気読みさせてくれました。

Posted byブクログ