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翁 OKINA の商品レビュー

3.7

64件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2012/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者自身があとがきで「傑作」と書かれているとおりに傑作なので、あまり申すことはありませんが、これは「きれいな光源氏」で、雰囲気は陰陽師。 途中の宗教についての考察のような部分がすごかった(この話、どこへ行っちゃうんだろう、と思いましたが) 六十六番も。 六十六番はもしかしたら、葵の上から「モノ」を呼び出す前に、光源氏自身を「素」の状態に返すためのものだったのでしょうか?

Posted byブクログ

2012/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったです。 平安という時代設定にまさかキリスト教うんぬんをからめてくるとは。 言葉や仏像や歴史からなぞ解きをするところは、ダヴィンチコードみたいでした。 「獣の首をした王」というのはサタンのことかと思ったのですが・・。 そこまで散々キリスト教におわせといて、最終的には自業自得か、という感想もなくはない。 光源氏が自分が原因であったと気付いた時に、胎児に本来見えないはずのものが見えてしまう能力を宿らせてしまってすまん、みたいに謝ってるけど、そのあとの六条御息所との話では胎児が母の苦しみを肩代わりしていた、みたいなことになっていてあれ?という感じ。 葵の上が光源氏を苦しませようとしたのは、御息所も同じだけど光源氏が女性をとっかえひっかえする上に、女性の中に母親を見て、自分そのものを見てくれないから(わたしの解釈です)で、そこが一番の原因じゃないの?と。 その原因をさらにつきつめると、母親がいなかった寂しさから、女性に母性を求めてしまうんだろうなと思うし、それはしょうがないことかもしれないけど、母親がいなくてもそうはならない人もいるのだから、光源氏が母の死をきちんと受け入れられてないのが原因かなあと思います。 そういう意味で自業自得。 あとどうしてもイメージが晴明とかぶってしまいます。 そういう話にしたかったのだろうとは思いますが・・。 太秦寺で仏陀が出てくるからそこでまとめるというか、仏陀とからめたほうが最後のオチと結び付く気が・・・。

Posted byブクログ

2012/06/23

源氏物語がもとになっている本。 最初の方は、源氏物語の流れで、先が読めてしまうと危惧したけど、ちゃんと途中から面白くなっていった。 ただ、あとがきが少し本を読んだあとの余韻を見事に掻き消されたような…。

Posted byブクログ

2012/06/09

時代設定から仕方がないが、どうしても陰陽師とかぶってしまう。 この続きを読みたいというよりは、陰陽師の続きを読みたい。 悪くはないのだけれど。

Posted byブクログ

2012/05/09

『傑作ですぜ。』 と、ご本人があとがきに書いちゃう作品。 確かに、源氏物語がこんなお話に変化するなんて驚き。 あの有名な車争いの下りから異国の神のルーツを探す道中になるなんて思いもしなかった。 異教の神の存在に辿り着くあたりは楽しかった! 芦屋道満、夢枕ワールドだとなぜかすご...

『傑作ですぜ。』 と、ご本人があとがきに書いちゃう作品。 確かに、源氏物語がこんなお話に変化するなんて驚き。 あの有名な車争いの下りから異国の神のルーツを探す道中になるなんて思いもしなかった。 異教の神の存在に辿り着くあたりは楽しかった! 芦屋道満、夢枕ワールドだとなぜかすごくいい人なんじゃないかって想えてくる(笑) でもやっぱり、私は陰陽師の方が好き。あの独特の言葉のながれがあのシリーズの方が好きです♪

Posted byブクログ

2012/03/22

作者の夢枕さん自身が、傑作だ!というだけあって、おっしゃる通りの傑作でした。源氏物語をもう一度読みたくなりました。

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2012/03/14

源氏物語は読んだことない。精々古典の授業でやったところしか知らない。でもそれで十分だった。 まさかギリシャ神話まで出てくるとは。神の成り立ちの話はややこしいのでちょっとぼんやり。 光の君が魅力的に感じた。

Posted byブクログ

2012/03/01

星3.5で切り上げ星4。 最後がちょっとあっさりしすぎてて、「え、そんなオチ!?」と感じてしまった。 それ以外は文句なしに面白い。相変わらずさくっと読めるし情景も素敵。 謎解き部分も「ほほう、そうきたか」といった感じで興味深く読めました。 しかし、純粋に源氏物語が好きな人は受け...

星3.5で切り上げ星4。 最後がちょっとあっさりしすぎてて、「え、そんなオチ!?」と感じてしまった。 それ以外は文句なしに面白い。相変わらずさくっと読めるし情景も素敵。 謎解き部分も「ほほう、そうきたか」といった感じで興味深く読めました。 しかし、純粋に源氏物語が好きな人は受け入れがたいかもしれません(あまりに夢枕獏の世界になりすぎていて)。

Posted byブクログ

2012/02/25

夢枕獏の源氏物語。 美しくて、哀しい部分もあり、さらりとしながら趣深く感じられた。 ただの憑物おとしではなく、再び生まれる、という。 そこを驚きとともに読んだし、好きだ。

Posted byブクログ

2012/02/22

こんなに男前な光る君ははじめてじゃないでしょうか。(それでいてちゃんと美しくて非情な皇子さまだからタチが悪い。)

Posted byブクログ