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翁 OKINA の商品レビュー

3.7

65件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    20

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2012/01/07

「陰陽師」「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」のように、間合いやリズム感が心地よい。源氏物語は読んでみたいと思いつつ、「あさきゆめみし」もまだ読んでいない。 透明感のある光源氏と得体の知れない様子の芦屋道満が、心地よいリズム感で、物語を進めていく。 暗闇にうごめくもののけの空気や龍笛や...

「陰陽師」「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」のように、間合いやリズム感が心地よい。源氏物語は読んでみたいと思いつつ、「あさきゆめみし」もまだ読んでいない。 透明感のある光源氏と得体の知れない様子の芦屋道満が、心地よいリズム感で、物語を進めていく。 暗闇にうごめくもののけの空気や龍笛や鼓の音が響く様子が見えるような気がして、良いひとときを過ごすことが出来ました。

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2012/01/03

『陰陽師』の夢枕獏らしい物語。 『陰陽師』では、いけ好かない役でもあった芦屋道満(あしやどうまん)が登場し、この物語中では素敵な演出をこなしている。 光源氏はこれまた安倍晴明(本作には出て来ないよ)のような不思議な雰囲気をもっているんだけども、物語の終末には意外な一面を見せる。 ...

『陰陽師』の夢枕獏らしい物語。 『陰陽師』では、いけ好かない役でもあった芦屋道満(あしやどうまん)が登場し、この物語中では素敵な演出をこなしている。 光源氏はこれまた安倍晴明(本作には出て来ないよ)のような不思議な雰囲気をもっているんだけども、物語の終末には意外な一面を見せる。 『源氏物語』というより、『陰陽師』の感覚でスラスラと読むことができる。 宗教哲学、存在論、すべてが絡み合った物語で、特に後半からがゾクゾク来るほど盛り上がる。 物語の謎が帰結するところに、この上ない快感があるのは、さすが夢枕獏だ。 作者自身に『傑作』と言わせしめるのもワケが分かる!

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2012/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

難しい漢字と読みが読む速度を鈍らせて、リズムよく読めないのが難点 さんざ引き回しておいてハッピーエンドは無いだろう。

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2012/01/02

夢枕獏が源氏物語を書くというのはどうなんだと思って読んだ。 やはりというか、もしくは読み手が悪いのかもしれんが、光の君が博雅と清明の合体キャラにしか見えてこない。 ギリシャ神話も今の若い子は知っているのかしらん?

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2011/12/29

鬼、妖怪が見える光源氏と「陰陽師」にもでてくる蘆屋道満とが葵の上の憑き物の謎に挑む話。仏教を信仰した聖徳太子、聖徳太子を支援した秦河勝と太秦寺、景教(キリスト教)やダビデ(古代イスラエルの王)まで絡めて、作者自身が傑作と言った作品。獏さんらしい雰囲気があり、面白い。  「源氏物語...

鬼、妖怪が見える光源氏と「陰陽師」にもでてくる蘆屋道満とが葵の上の憑き物の謎に挑む話。仏教を信仰した聖徳太子、聖徳太子を支援した秦河勝と太秦寺、景教(キリスト教)やダビデ(古代イスラエルの王)まで絡めて、作者自身が傑作と言った作品。獏さんらしい雰囲気があり、面白い。  「源氏物語」の作者紫式部は10世紀末から11世紀初頭の人、この物語の序章にでてくるので源融は9世紀後半の人(光源氏のモデルともいわれているが)、陰陽師 阿部晴明は10世紀中頃の人なので、この物語は10世紀中頃の設定と思う。

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2011/12/29

葵の巻を中心に六条御息所の生霊を祓おうとする話かと思ったら、すごいところまで話が行き着いてしまった。

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2011/12/28

どえらい荒唐無稽でドギモを抜かれた。 夢枕獏さんが源氏物語を書くとこうなるのかー。 いや~おもしろかった。 あとがきで作者自身が傑作ですって言っちゃうのもおもしろいなー。 こっちを映画で観たいな。まー陰陽師になっちゃうけど。。。

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2011/12/27

初 夢枕獏さん。 知識が深いんだなぁ、と思わせました。 なんだかおばあちゃんの話を聞いてるような感覚でした。 最後はさっぱりと終わりました。 今までの調査やらは何だったの…? と思いましたが… 全部わかっていたのだけど、みたいなノリも、なら今迄のはなんだったの! と言いたく...

初 夢枕獏さん。 知識が深いんだなぁ、と思わせました。 なんだかおばあちゃんの話を聞いてるような感覚でした。 最後はさっぱりと終わりました。 今までの調査やらは何だったの…? と思いましたが… 全部わかっていたのだけど、みたいなノリも、なら今迄のはなんだったの! と言いたくなりました。 でも光の君はイケメン設定ですし 読み進めてくのは楽しかったです。

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2011/12/21

 作者が「傑作である」と言っている。読者である私もそう思う。  まあ、シリーズにはならないと思うが、この作者、いつものようにキャラクターの設定がとてもうまいなあ。今回は陰陽師が絡んでの源氏物語ということだが、作者の「陰陽師」シリーズの主人公二人のキャラクターを分解して、再び組み上...

 作者が「傑作である」と言っている。読者である私もそう思う。  まあ、シリーズにはならないと思うが、この作者、いつものようにキャラクターの設定がとてもうまいなあ。今回は陰陽師が絡んでの源氏物語ということだが、作者の「陰陽師」シリーズの主人公二人のキャラクターを分解して、再び組み上げたような登場人物。私は好感を持てました。  最後の大団円はいつもながらお見事!という感じです。  私も傑作だと思うので星5つ。

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2011/12/20

夢枕獏ワールドへようこそ。 源氏物語っぽくない源氏物語。 でも、源氏物語。 他の方のレビューにもあるとおり、「現代語訳」ではなく、あくまでも 夢枕獏の源氏物語。 最初はその違和感が拭えず、イマイチかなーと思ったけれど、 最終的にはひきこまれました。 陰陽師シリーズがお好きな...

夢枕獏ワールドへようこそ。 源氏物語っぽくない源氏物語。 でも、源氏物語。 他の方のレビューにもあるとおり、「現代語訳」ではなく、あくまでも 夢枕獏の源氏物語。 最初はその違和感が拭えず、イマイチかなーと思ったけれど、 最終的にはひきこまれました。 陰陽師シリーズがお好きな方は一読の勝ちありデスよ。 フツウに源氏物語が読みたい方は手を出しちゃだめですw

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