スウィート・ヒアアフター の商品レビュー

よしもとばなな【著】

2024/04/05

面白かったけど、よしもとさんの本の中でも、とりわけふんわりしていた気がする。刺激が少なく、主人公の心情が多く描かれていたかな。
あたるくん魅力的。

2023/01/28

感想
死の隣で力強く煌めく生。暗い影は隠されている。それでもふとした瞬間に忍び寄ってくる。その存在に気づいた時より明るく楽しい毎日が始まる。

2022/10/30

とても大切な人が死ぬし、自分も死にかけて色んなことが変わってしまうことから始まるお話なんだけど、溢れ出るのは喪失とか悲しみとかよりももっと、生きていることの素晴らしさとかすごさとか、人の優しさとか、一寸先のことは本当にわからないこととか、強さとか希望とか、読みやすいんだけど読みながら心にキラキラとか希望を積み重ねていくような気がするお話でした。
よしもとばななさんになってからの本はなんだかふわふわしているようなのにずっとしっかりと揺らがないものがど真ん中にあるような気がします。

2021/01/15

事故でお腹に棒が刺さって死を彷徨い生還した私。
しかし恋人の洋一はその事故で死んでしまった。
その後私は幽霊が見えるようになってしまった。
そして私は洋一を胸に生きていく。

私は死んだあとにうっかり成仏できなかった場合の自分を想像して、好きでも服を着て、街にまぎれるような姿でうろついてたら、成仏するきっかけを失っちゃうな

りなも好きなことをしたいし嫌いなものは嫌い。
人に対しても思いやりは大切だけど雑な扱いを受けたらちゃんと嫌だって言わなきゃ流されるだけじゃダメなんだなと思えた。

2018/12/24

多幸感の本。
よしもとばななは多幸感の本が好き。
読んだあとに、いい感じになれる。
アムリタの多幸感の部分を切り取って一話にまとめた感じ。
図書館で借りて読んだけど、手元に置いておきたいから購入。

2018/04/04

ここを出たとき、新しく始められる人生の準備をして力をためている感じも好き。ここがなくなったら、その時の自分がなんとかする、その自分を信じられる感じも好き。

2017/10/16

物語のはじめ、洋一との回想や亡くなってからの日々のことを書いているところは涙が溢れて止まらなかった。「つらい、悲しい」という直接的な言葉を使っていないのに、心がちぎれそうなぐらいに悲しい小夜子の心が伝わる描写に泣けた。
読み終わった後には少し世界がキラキラして見えた。
涙といっしょに悪いものが抜け落ちた感じ。

2017/09/17

心と体と魂の再生の物語。

何か、すごく痛いなぁと思った。
見た目は、柔らかくて、悲しくない気がするけど、すごく重くて鈍い痛みがする物語。

世界に何かキラキラした物を渡すこと、あたしにはできるのかなぁ。

2017/08/24

それまで、みえなかったのに、精神的なつながりを家族に・かねてからの知り合い(義両親)に・他者にみいだして癒される過程。
いちど魂を失って、取り戻して。

2017/06/22

From 2017,6,14

“会社へ、学校へ向かっていく、晩ごはんの買い物に、友達や恋人との待ち合わせに。それはみんな自分で作ったものにすぎなくて、一回はずれたら、もうそれをうらやましく懐かしく眺めるだけになってしまう”

頭ではわかってるのに、心でわかってないこと。

世界は今目に見えているものだけではない。それを「そうでしょ？思い出して」と確認してもらった気がする。

小さなことをウジウジと気にしてる場合じゃない。