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スウィート・ヒアアフター の商品レビュー

3.9

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2018/09/04

身近な親しい人をなくす、という経験がないので、心情や気持ちの変化は共感というよりも客観的に。 2015.12.8 初読から3年。身近な死を経験した今は言葉の優しさ、読了感が明らかにに異なる。3.11の地震後に書かれた本。本に救われることがある。 2018.9.3

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2015/02/03

本には、ストーリーを楽しむものと、自分のこころのために読むものの二種類があると思いますが、私にとって吉本ばななと村上春樹の本は後者です。 これはどうやら、東日本大震災のことを思って書いたもののようです。 交通事故で恋人を亡くし、自らも死にかけた結果幽霊が見えるようになった女の...

本には、ストーリーを楽しむものと、自分のこころのために読むものの二種類があると思いますが、私にとって吉本ばななと村上春樹の本は後者です。 これはどうやら、東日本大震災のことを思って書いたもののようです。 交通事故で恋人を亡くし、自らも死にかけた結果幽霊が見えるようになった女の人と、母親を亡くしたゲイの男の子とのお話。 特にストーリーに盛り上がりがあるわけではありませんが、全体を通してとても優しい仕上がりになっています。 人の生き死にや、ほんとうのこと、綺麗ごとではなくて汚いものも含んでそれでもなお美しいもののこと。 そういうものについて書かせたら彼女の右に出る者はいないだろうと思います。

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2014/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よしもとばななさんの本にしては分かりやすかった。 小夜子は事故で恋人を亡くし、お腹に穴があく重症で臨死体験をする。怪我が快復し、新しい友人や新居に引っ越し、恋人の遺作を片付けていきながら、【生の素晴らしさ】や【今を生きる大切さ】を噛み締めていく。最後の小夜子の台詞、「私、こうして確かにここにいるんだもん」が好き。 大震災を体験した全ての人へ…と云うあとがきに、納得できた。

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2014/06/29

よしもとばななさま、にさつめ この人、色んなこと経験して 色んなこと考えてるんだなって。 そー思った。 物語としては重いのに とても、とーっても優しいお話でした。 うん、よかった

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2014/04/18

生きるってことはただ目の前にあるものを認め、そしてありがたくとも、ありがたくなくとも、それを享受し、何事もなかったような顔をして、そっと静かに過ごしてゆくことなのかもしれない。 あとがきの文のほうがしっくりきた。 物語としてはなんだかやっぱりステキだ。 でもやっぱりあとがきのほう...

生きるってことはただ目の前にあるものを認め、そしてありがたくとも、ありがたくなくとも、それを享受し、何事もなかったような顔をして、そっと静かに過ごしてゆくことなのかもしれない。 あとがきの文のほうがしっくりきた。 物語としてはなんだかやっぱりステキだ。 でもやっぱりあとがきのほうがしっくりくるなんて、 私が本当に本当に大切な人を大きな大きな事故で亡くしたことがないからだろうか。 もう少したって、もっともっと疲れた大人になってしまったら、もう一度読んでみようと思う。

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2014/04/02

2回目読了。前読んだ時も、今回も、泣きながら読み進める。ストーリーはもう分かっているのに、読んでいると涙が出てくる。そして読み終わるとびっくりするくらい、すっきりしている。素晴らしい作品を読みながら流す涙は、心の澱みたいなものを溶かす消化液になっているのかもしれない。

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2014/02/24

よしもとばななは素直に感動するときと綺麗事に思えて仕方ないときがある。今回は多分読む時期を間違えた。しかるべきときに再読したいな。

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2014/02/19

交通事故で(さびてる)鉄の棒がささり死にかけた小夜。恋人はその事故で亡くなってしまう。 その後、幽霊が見えたり、新しい出会いがあったりしつつ、今までの続きの時の中で生きていく小夜がよかった。 淡々と過ぎて行く日常のすぐ隣に、誰の身にも同じように死がある。 忘れて、考えないように生...

交通事故で(さびてる)鉄の棒がささり死にかけた小夜。恋人はその事故で亡くなってしまう。 その後、幽霊が見えたり、新しい出会いがあったりしつつ、今までの続きの時の中で生きていく小夜がよかった。 淡々と過ぎて行く日常のすぐ隣に、誰の身にも同じように死がある。 忘れて、考えないように生きてるけどね。 震災後に書かれたらしい。ナルホド。

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2014/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014年初めて読んだのは村上春樹の文章だけれど、本として読み終えたのは昨日から読んでいるこの本だった。 嫌いではないし、途中ではっとするような良い文章もあるのだけれど、最近の吉本ばななの本は、読んでいて、過去に起こったこと、もう主人公が掴んだことを説明されているような気になってしまう。 この本も後半から少しは話が動いたものの、京都はこういうところでしょ、生きるってこういうことでしょって、説明されている感覚が消えない。 物語から、こちらが掴めたり、感じたりできる話が読みたいな。

Posted byブクログ

2013/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恋人の洋一と車に乗っている途中、交通事故に遭った。 小夜はお腹に鉄の棒が刺さったけれど、なんとか生き延びた。 そして洋一は亡くなってしまった。 怪我からなんとか回復したものの、大切な人を突然失ってしまい、 自分がいったい生きているのか死んでいるのかも不安定な土台のうえで 漂うように呼吸を繰り返すだけの日々から、日常を取り戻していく過程。 幽霊アパート、ゲイのあたるさん、居酒屋しりしりの新垣さん。 魂という意味の、まぶいを落としてきてしまった小夜が たくさんの人たちを通じて生きていくことを実感していくなかで 周りの人たちもまた、小夜と同じように大切な人を失った悲しみを知っているのだった。 自分の大切な人について考えさせられる~。 震災をきっかけに書かれた話。 生と死の境目は紙一重。 悲しみから回復という言葉は曖昧で不確かだから、うまく使えない。 悲しみは消えないけれど、時間とともに薄まっていくことが出来るよね。)^o^(

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