チェインギャングは忘れない の商品レビュー

横関大【著】

2013/09/27

記憶喪失の脱走犯。初恋の人を助けるために活躍する。それぞれのキャラが魅力的でいいな～
2013.9.26

2013/08/10

先日読んだ「グッバイ～」が読後感よかったので、
もう一冊横関さんのを読んでみる。

つーか、こーゆーの大好きっ！！！
いやーほんっと、この人の描くキャラクターの愛すべきことといったら！
これも実写化希望！
「グッバイ」は時間枠が二つだったが、今回は三つ。
早苗さんの高校時代のひとエピソードと現在の事件とあと、最後に
最初の出会いの修二君サイドかららのはなし。
うーん、こーゆー構成っていいわあ、好きだわあ。
なんかぐっとくるんだよねえ。

ちょっと黒木さんは疑ったんだよね、実は犯人？な感じで。
実際はお友達だったわけだが・・・・。
あーなるほど、そこに回帰するわけかあっと納得納得。
そして修二君が修二さんっと叫んだ瞬間、「へっ？」と間抜けな顔を
していたと思う、私。
そーだよねー、シュウと修二君が同一人物なら早苗さん、気づく、よね。
いやー、よく考えればそうなんだけどさ、なんか大貫さんのイメージと修二君とシュウが自分の中で一緒になってたもんで、最後の最後で大貫さん登場～に、あれっ？そーゆーことなのかあっと。

早苗さんサイドと神埼さんたち刑事さんサイドの話が交互にでてくるので、
いつこれが交差するのかと、わくわくしながら読んだ。
チェインギャング、絆で結ばれた、かあ。
いやあ素敵ですなあ。

ま、そもそも刑事さんが友達なら、あの情報を元に、警察がしっかり捜査すれば早苗さんが奴に捕まる前に犯行を防ぐことも可能だった、とは思う。
思うけれどえも、初恋の女性を自分で助けたい、という願いを
叶えちゃってるおバカなところがいい。
それにただの同姓同名で全く違う女性がターゲットだったかも、とゆー可能性だってあったはず。まあ、そーなるとお話になんないわけだが。
早苗さんの「馬鹿じゃないの」はおっしゃるとおり。
でもそーゆー馬鹿な話だからこそ、好き。
いやあ、横関さん江戸川乱歩賞を受賞、とあったので、
なんかこうもっと固い感じのお話なのかとおもいきや「グッバイヒーロー」
といいこれといい、とてもあったかい感じで、
新聞小説とかで毎日読みたい作風だな。
他もあれば読もう。

2013/06/26

#読了。拘置所から刑務所へと向かう護送車が襲われ、大貫修二を含む5人が脱走。その事故がもとで記憶を一時的に失くした大貫は、早苗と出会うが。。。テンポはいいが、かなりご都合主義（笑）。初恋と友情、もう少し描いていただければ。

2013/03/19

メインのキャラクターに個性があって楽しめた。ご都合主義は多々あれどそもそも設定からして無理があるのだから、「娯楽」として素直に楽しもうと思わせたのは作者の実力なのだと思う。

2013/03/08

ある日、謎の襲撃犯が護送車を襲った。５人の囚人が脱走し、今もなお逃亡を続けている。
同じ日、トラックドライバーをしている水沢早苗がＳＡで休憩を終えて車に戻ると、一人の男が車の側で寝ていた。男は、大貫修二と名乗り、その他のことは何も覚えていないと言った。

修二と、早苗の息子の航平のやりとりが楽しく、二人を見てると和む早苗の気持ちがわかる。
ミスリードもよくできていて、最後までどうすんのこれと思いながら読んだ。
しかし、そもそもそのミスリード必要だったのかな？そこまでして脱走してかつ仲間がいるなら自力で守ればよくない？と思ってしまった。
なんというか、修二はいいやつだーすごい人なんだーって思いながら最後まで読んだので、ちょっとがっくりしてしまった。
そして文章が全体的に平板というか、淡々としているので、勢いが足らない印象を受けた。
映像化した方が面白い作品のように思う。

2013/01/11

ドラマ「再会」の作家さんだというので、読んでみました。
母子家庭の所に男がやってくるって、ちょっと「ちょんまげぷりん」みたいだな。なのでうーんて感じになってしまいました。
終わり方よとてもよかったです

2013/01/09

1月-2。4.0点。
囚人の脱走と、毎年クリスマスに殺人を、ネットで中継する殺人犯
「サンタクロース」。
関係の無い事件が、段々と絡み合う。
ラストのどんでん返しは、心地よかった。
あっという間に読めた。ご都合主義的なのは否めないが、
筆力でカバー。

2012/09/30

　トラックで運送の仕事中、立ち寄ったサービスエリアでうっかり得体の知れない男を拾ってしまった水沢早苗。聞けば男は記憶喪失だという。パンツに書いてあった文字から、”修二”という名前だけは確からしいが、なぜ自分がここにいるのか、自分が誰なのかわからないという。男の話が本当なのか訝しく思いながらも、人懐っこさに負けて何かと世話を焼き、一人息子にも引き合わせたのだが・・・。時を同じくして、世間では護送車が襲われて5人の男が脱走したというニュースが流れていた。

　前回の「再会」を読んだ時にも感じたように、ご都合主義は確かにある。そんな怪しげな男を、会ったその日に女子供の二人暮らしの自宅に招き入れるとか、車を借すとか幼い息子を預けるとかどう考えてもありえない。ただ、それすらも許せてしまうくらい他で読ませてくれる。やっていることは明らかに犯罪なのに、どうしても憎めない修二。たくさんの人間に慕われ、仲間も多い。彼の目的は一体何なのか。そして読者には明らかなはずの早苗と修二のつながりも、どこかがおかしい。それが明かされた時の快感。どのキャラも魅力的なので、変な仕掛けは不要だった気もするけれど。個人的には○○も仲間だったというのが一番やられた感が強かった。お前もか！

2012/03/21

本屋でたまたま見て、最初の出会いの飄々さがよく、初めての作家さんだが読んでみる。
囚人護送車からの脱走犯と、知らずに乗せてしまった女性トラックドライバーとその息子との交流。
おとなのおとぎ話的要素があるが、好きだな〜こういう話。
テーマは男が憧れる男と、その仲間達といった感じか。
監禁された女性を描かずドギツクしない文章も好感がもてた。
最後のドンデン返しも、それまで引っかかっていたところが解決されて良かった

2012/03/12

乱歩賞作家さんですね。少しづつ作風がライトになって
きている気がしますが、こっちが素なのかもしれないですね。
かなり読み易いし、会話のテンポも良いのでサクサクです。
今作は高校時代に出会った2人の少年と少女の物語ですが...
余りも夢物語...というか甘くて蒼過ぎるのが気になって
しまいます。流石にここまでの偶然...というかご都合というか...
には萎えかかってしまいますが、前述のようにテンポの良い
会話と主人公のスーパーマンっぷりが、厭味のない「いいヤツ」
っぷりに次第に引き込まれてしまいましたw。
結果...面白かったスw。

でも、後半の所謂ミステリ的なドンデン返しは、なくても
良かったのでは? と思ってしまいます。確かにストーリー的には
それなりの驚きはありますが、それ以上に困惑や、物語上の
必然性が感じられなかったので、ちょっと付け足し感を
感じてしまうのが勿体ないような気が...。
ライトな邦画やドラマの原作のような作品なのでベッタベタな
展開の方が受けそうだし...。
ここは、最後まで主人公「修二」の底抜けにいいヤツで
凄い出来るキレ者っぷりで押してもよかった気がしますw。