ロートケプシェン、こっちにおいで の商品レビュー
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「午前零時のサンドリヨン」に続く2作目。 おじさんがこの表紙の本を読むのにはやや抵抗があるので、カバー必須。 いじめがテーマになっているので、結構読んでいる間に苦いものを感じる(ラストには多少救いがあるけれど)。 一方でポチくんと酉乃さんの不器用な恋模様には微笑ましさを覚える。 若い人はいいねぇ。 ミステリーとしては、一つ一つのエピソードの謎はともかく、本編を貫く大きな謎にアンフェアなものを感じてしまう。 呼び名でミスリードさせようという意図が見え見えで、自分で謎を解いてやろうという気にはなれない。 ので、青春小説として読んだ方がいいと思う。
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一気読み! 気弱な草食男子な僕だけど…時にとっても男らしい もどかしい恋模様と、その若さが可愛らしい 学校という世界とそこに巣食う残酷な悪魔。ただの恋愛モノでも推理モノでもなくて、その悪魔の存在を示し、どうにかしたい。そんな想いも込められているのではと思う。 10代の学生さんにオ...
一気読み! 気弱な草食男子な僕だけど…時にとっても男らしい もどかしい恋模様と、その若さが可愛らしい 学校という世界とそこに巣食う残酷な悪魔。ただの恋愛モノでも推理モノでもなくて、その悪魔の存在を示し、どうにかしたい。そんな想いも込められているのではと思う。 10代の学生さんにオススメですね。 30代のおばちゃんでも、充分楽しめましたけど(≧∇≦)
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(収録作品)アウトオブサイト゜じゃ伝わらない/ひとりよがりのデリュージョン/恋のおまじないのチンク・ア・チンク/スペルバウンドに気をつけて/ひびくリンキング・リング/帰り道のエピローグ
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20130806 プロローグ アウトオブサイトじゃ伝わらない ひとりよがりのデリューション 恋のおまじないのチンク・ア・チンク スペルバウンドに気をつけて ひびくリンキング・リング 帰り道のエピローグ デートかわいくてうらやま。 サンドリヨンも素敵なレストランバーだけど、アシェ...
20130806 プロローグ アウトオブサイトじゃ伝わらない ひとりよがりのデリューション 恋のおまじないのチンク・ア・チンク スペルバウンドに気をつけて ひびくリンキング・リング 帰り道のエピローグ デートかわいくてうらやま。 サンドリヨンも素敵なレストランバーだけど、アシェンプデルも素敵なケーキ屋さんだなー 美味しそう。グリム童話なのかドイツ風ケーキなのかな。 今回はいじめの問題がメインで、主人公の須川くんと別の誰かの交互の視点で話が進む。図らずも似た形式のお話を読んだばかりで、またこれかと思ってしまって自分に残念。も少し確認しとけばよかったわ… 須川くんはヘタレなのに真っ直ぐでいい子だね。ほんと。 酉乃さんの不器用さも器用さもかわいいし。 ふたりの中もちょっとずつ進展。 そういえば八反丸さんの勢いも面白くて好き。
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前作とは少し空気の違ったお話だったけど、すごく楽しめました いじめという問題の中にいる、息のつまるような焦燥感が体中に伝わってきました
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忘れそうになっている学校に巣食う「狼」について。 苦味のある展開は好き嫌いがわかれそうですが、読後感は前向きになれて爽やか。 酉野さんと須川君のお話、もっと読んでみたいです。
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今回はいじめが全体的なテーマだったようで、読んでいる方が落ち込んだついでに身震いしそうになりました。学校って怖い、と今更ながらに実感させられました。人間が集まると正義と悪が逆転する、ある意味それは自然の摂理なのだと思います。誰一人として後戻りできない学校生活は閉塞感に満ちている…...
今回はいじめが全体的なテーマだったようで、読んでいる方が落ち込んだついでに身震いしそうになりました。学校って怖い、と今更ながらに実感させられました。人間が集まると正義と悪が逆転する、ある意味それは自然の摂理なのだと思います。誰一人として後戻りできない学校生活は閉塞感に満ちている……と、いじめだけが学校生活ではないと分かっているのに考えてしまいました。 八反丸さんとポチのちょっとおかしい恋愛バトルが一番面白く、印象に残っています。
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やられたー(´・ω・`) またミスリードに引っかかってしまったぁー(笑)。 パターン的には本多孝好氏の『チェーン・ポイズン』と全く同じ。 最終章に入った途端、え?なんでなんで??てな具合にパニックに陥れ、 するするとリボンを解くかのように真相を一気に明かす手際の鮮やかさったらもう。 もう1回最初に戻って、仕掛けの決定的な一文に気付いたときには 膝カックン喰らったみたいに一気に脱力しましたよ、ええ。 例えるなら、北島マヤを嵌めて芸能界を追放した乙部のりえさんが 『吸血鬼カーミラ』で姫川亜弓さんに主役を取って代わられたのに気づいて 眼が真っ白になって崩れ落ちたときのような(解り難い/笑)。 途中で挟み込まれる小さなエピソードもあったんだけど しかも最終的な謎解きにも関係する重要なファクターなんだけど 最後のやられた感が大きすぎて一気に霞んじゃったよ。 何はともあれ、この話の肝はどの名前が誰を指しているか、に尽きる。 あーもうホント悔しいったら(笑)。 今度はドイツ語です。『ロートケプシェン』とは赤ずきんのことらしい。 前作はほぼ須川くん視点だったけど、今回はふたりの視点で語られていく。 一方は須川くんなのだが、もう一方が誰かってことも今回のポイントだったりする。 ↑ここにまんまと引っ掛かったわけなんだけど。 今回も酉乃さんの洞察力はハンパない。 本編中では須川くんの姉ちゃんが杉下右京張りの観察力と評されているが あたしの中では杉下右京張りなのは酉乃さんであって 姉ちゃんの洞察力は明後日の方向を向いていて攪乱してるように見えた。 作為的に明後日方向に誘導しようとしてたのは八反丸さん。 チョコレートコーティングのカレールウにも恐れ入ったが さり気なく「須川君にはジョロキア仕込んだの用意してたのに」って おいおいおいそっちの方がキツイだろ、という爆弾発言。 愛情と執着の微妙なラインに立っていて非常に危うい。 横槍要員かと思われた桐生さんがなんだかいいひとだったのは逆の驚き。 一方でいじめの描写は相変わらず読んでて痛い。 言葉の武器の切っ先は鋭いまんま。 『死んで?』とそれに類する言葉だけは思っても絶対言っちゃダメだ。 須川くんと酉乃さんも進展したんだか何なんだか。 須川くんの中ではだいぶ前進したように見える一方で 桐生さんの登場や八反丸さんの言葉に振り回され過ぎだし。 おっかしいなぁ。前作で有望株と判断したあたしの目は節穴だったか。 いつまで疑心暗鬼の渦に飲み込まれてグルグル回ってるつもりなんだ(爆)。 最後の最後で少しは前に進めたのかな。 それにしても『サンドリヨン』といい『アシェンプデル』といい なんかよさげな雰囲気のお店だなぁ。 特に『アシェンプデル』のケーキは名前を見てるだけで美味しそうだ。 もし実在するなら探しに行っちゃうぞ大宮まで(爆)。 前作で釈然としなかったあの疑問は深読みしすぎだったみたい(´・ω・`)
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マジシャンって憧れる。喫茶店も甘くてフワフワなケーキも好き。オレンジジュースも好き。好きなものがたくさん詰まってる。 でも苛めについて考えさせられた。集団心理のくだらなさと当事者のどうしようもない心情。もし身近に起きても外側の自分では果たして何かできるか分からない不安。でも少なく...
マジシャンって憧れる。喫茶店も甘くてフワフワなケーキも好き。オレンジジュースも好き。好きなものがたくさん詰まってる。 でも苛めについて考えさせられた。集団心理のくだらなさと当事者のどうしようもない心情。もし身近に起きても外側の自分では果たして何かできるか分からない不安。でも少なくとも身内から加害者は出したくない。そんな卑怯な人間に育って欲しくないと、切に願う。無関心な第3者も要らない。
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検索、今回も3度目の正直ヒット。 うう、はやくエラーなおしておくれっ。 で、いつものことながら今回もネタばれ全開感想。 織田さん!!? いやー全く気がついてませんでした。 彼女の一人称はてっきり学校来なくなった子の心情だとばかり思ってたかんなあ。 酉乃ちゃんと須川くんの話と彼女の話がどこで繋がってくるんだろう、と ずっと思いながら読んでたのだが最初っから繋がってたとは。 ラストの歩道橋シーンであれれって感じだった。 前作よりおもしろかった。こうひりひりする感じが、奥からどんどん溢れてくるような言葉で語られてて、表現が豊か、とゆーか。好きな感じ。 狼かあ。 そうだね、好きなものを好き。イヤなものを嫌だと言えない空気ってある。 空気を読む。それが必要な時もあるけど、過剰になると 自分の中の本当と表が解離しすぎて苦しくなるんだろうなあ。 それでも1人にはなりたくない、寂しいのは、イヤだ。 そーゆー気持ちはすごくよくわかる。 でも、無理して皆でいるより、1人でいる方が楽なこともあって・・・・。 本当に人間ってのは不思議だ。学校ってのはある種の閉鎖空間だから、 その不思議さがぎゅっと圧縮されてしまうんだろうなあ。 そんな中、誰もが自分の居場所を求めてる。 その場所を確かにする方法が誰かを攻撃することだったり。 客観的に考えてどう考えてもそれは正しくないし、卑怯なことだ。 でもそうだけど、この作品の中では、その加害者側の違う人に対する 優しさや、後悔も描かれていて、誰が悪い、という一刀両断的な結論じゃないとこが、彼らの複雑な感情を表してる感じでいいなあっと思った。 いろいろもやもやするとこもあるけど、それも含んで彼らなんだろうなあっと。 んで、今回は酉乃ちゃんがかなりかわいく、みんなに楽しげにマジックみせてるとことか、いいなあっと思う。 にしても須川くんは相変わらず掴みどころがない奴だ。 まあ、ちょっとづつイメージはできてきたんだが、あまりサエナイ奴、という 設定?っぽいのに、結構顔は広いし、どうもスペックが高そう。自分の中ではぐるぐる悩みが多いみたいだが。 そして八反丸さんもイマイチつかみきれてないななあ。 そーいやこの人酉乃ちゃんと過去なんかあったよなー。いかん、読んだのに殆ど覚えてないぞ。 でも須川くんを好き、なのか?? うーん、でも酉乃ちゃんのことも、大切、と。そーいや仲良かったけど断絶した、とゆー感じだったかなあ? 須川くんに迫るとこはかなりシリアス。まあ多少の嫉妬が混ざってるとしても。 綺麗な感情だけでは、いろいろまわらないから、ね。悲しいことに。 でもそうだな、まるで魔法のように、手を差し伸べることができたら、と そうは思うな。 ぐるぐる悩み多き須川くんだが、(妄想も多い?)酉乃ちゃんの気持ちは どう考えても確実に彼に向ってるように思えるんだがなー。 わたわたな彼の様子と、苦しい織田さんの心情が代わる代わるで、 重すぎず、軽すぎず、とてもテンポよく読めた。 これは続きも期待。 あ、でも織田さんが失恋したから、の謎ときは微妙。 テーブルの下で手握ってたら下からみなくても気づくんじゃないか?
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