放蕩記 の商品レビュー

村山由佳【著】

2013/09/01

村山由佳の自伝的小説だそう。薦められて。
ぶ、分厚いな～が最初の印象でしたが半分ぐらいからハマりました。
お母さんとの確執がテーマ。腹を立てたり、自分の母との関係に置き換えたりしながら読みました。こんなお母さんイヤだ（笑）

2013/08/28

“母”という名の恐怖。“躾”という名の呪縛。逃れようともがいた放蕩の果てに向き合う、家族の歴史、母親の真実―。女とは、血のつながりとは…。

評価が割れるのも納得。わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない小説。
たぶん、わからない人には夏帆はなんでこんなに母親のことを気にしてるんだろうって思いそうですし、わかる人にはとてつもない共感を呼びそうです。
重たいテーマのわりに、苦もなく読み進められたのは、現在と過去の配分が絶妙だからだと思います。もう少し過去が多かったら、くじけてたかも。

2013/08/23

全部実体験かのように書くのがうまい。リアルすぎて個人的すぎて相容れないないところもあったけど、全体的に力強くておもしろかった。「ダブルファンタジー」よりバランスもいいし。
そして、結婚も出産も怖くなるなぁ。

親子の確執の経年変化が知りえた。ほんと確執って長いというか、解消する事はないんじゃないかな。

2013/07/15

母との確執に共感を得ようと読んだけど、兄妹のいる環境も作用していて、ひとりっ子の私にはいまいちピンときませんでした。でも人間は過去の影響から形成されている と思うと、日常で会う人のサンプリングとして面白かったです。

2013/07/06

村山由佳さんの描く人物は、鼻白むほど品行方正であったり、遅まきの反抗期みたいに行動が突飛だったりします。この作品を読むと彼女が何に囚われ、何にもがいていたのか分かるような気がします。
心の脱皮、自分に正直になった頃が、「ダブルファンタジー」であったり「アダルトエデュケーション」であったのではないでしょうか。
彼女を苦しめた母親の行動.....こうはなるまいと思いました。だからこそ文学が生まれたとしても村山さんは辛かったと思う。

2013/06/26

万人受けする本ではないが、私は一気に読めた。
母親との葛藤は非常に良く分かる。
読むと「そうそう、その感じ！」と共感するが、誰もがわかるように言葉に表現できるかというとそうではない。この本を読んで、これが作家になる人の才能というものなんだろうなぁ、と強く感じた。

愛したいけれど愛せない。才能の無い私からはこんな言葉しか出てこないけれど、この本はそんな本だ。

2013/06/16

小説ではあるが、現実問題としてこんな母子関係が存在することも確か。愛されたいのに愛されず、また愛したいのに愛することを放棄してしまったことはどちらが悪いというのでもない。その関係性を修復できるのが一番だが、それとて年月が邪魔をする。

2013/05/04

初、村山由佳。半自伝的小説、３８歳で離婚歴のある女流作家・夏帆。自由奔放に暮らす一方で、実は長年抱えこんできた秘密があって・・・。今だから見えてきた、母娘の愛憎と家族の歴史。共感と感動・・・・・母親の関西弁は問題は無いが、架空でも自伝でもなく中途半端で読むのに苦労した自分には合わなかった作品。履歴を読み、平岩弓枝さんが『星々の舟』で、「構成力の巧みさと適確な人間像の描写力」を評価しているのだが・・・

2013/04/16

うああああああっjslsけおうvんlせふぃれうあslうぇお！！
すばらしい！
文章の無駄もないし、さらっとした流れで一気に読みました。
もう絶叫するしかありません。絶対です。

2013/03/28

264 月は自転しながら地球のまわりを回っている。自転と公転の周期がともにほぼ二十七日だから、いつも同じ顔を地球に向けていることになる。つまり地球からはどうしても、月の半分しか見ることができない。影は未来永劫、影のまま。月の夜は、永遠の夜だ。