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放蕩記 の商品レビュー

3.7

145件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

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  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2012/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ダブルファンタジーから「黒ムラヤマ」作品が続いての半自伝小説…黒ムラヤマが正直自分には合わないみたい。村山由佳氏は私の一番好きな作家さんだけど、昔の作風が好きだなぁ…今回は結構しんどくて途中で何度も挫折しそうになった。最初に半自伝という言葉を見てしまったせいなのか、どうしても小説としては読めず(^_^;)私は村山由佳氏の半生を知りたいわけじゃなく、村山由佳氏の物語が読みたい。

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2012/02/12

母と娘の心の葛藤を 娘目線から書かれた 半自叙伝。 “私は母から こういう攻撃を受けました” というようなことの羅列で 読んでて あまり気分のいいものでは ありませんでした。 厚さ3㎝ほどもある大作なので 意地で最後まで読みましたが…

Posted byブクログ

2012/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前村山由佳さん自身が、 『自分の小説を2種類に分けるなら、白ムラヤマと黒ムラヤマだ』とおっしゃっていた。 この作品は完全に黒ムラヤマ作品。 『ダブルファンタジー』『アダルトエドュケーション』も黒ムラヤマ作品。 このお話は、村山由佳さんの『母親との確執』を描いた半自伝的小説。 『このような母親に育てられて、娘はこんなに辛かった。 そしていまだに呪縛から逃れられずに苦しんでいるのだ』と綴っている。 お話の終盤は、母親の認知症が始まり、娘が母親を〈許す〉というか、〈受け入れる〉というか・・・ どう言ったらいいんだろうなあ。〈あきらめる〉かな・・・ 読んでいて、ただただ辛かった。 それは、私も〈娘〉であり〈母〉であるから。 私は母との関係に苦しみ、同時に姉との関係にも苦しみ、それをいまだに引きずっている。 にも関わらず、娘に対して同じようにしているのではという恐怖に近いものを持っている・・・ お話の中で同棲相手から 『憎めてしまえば楽。情があるからそんなに苦しんでいるんだ』と言われているが、 まさにその通りだと思った。 妹も出てくるので、この妹から見た母・姉の関係、そして妹自身の気持ちを聞いてみたい。 悪く言えば、ずーっと愚痴っているようなお話なので、 共感できない人には全くくだらなく感じるだろうし、ましてや男性には理解できないと思う。 しかし、読ませてしまう文章力。すごい。 章ごとのタイトルが漢字一文字。内容にぴったり当てはまっている。 いつか娘が読むとしたら・・・ 私と同じように辛く感じながら読むのだろうか? 『この話、さっぱり理解できな~い』と笑うのだろうか? 後者だったら、いいのになあ・・・

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2012/02/04

 まあ、はっきり言って長々と愚痴を聞かされた気分ですね。同棲している大介くんのように優しく話を聞いてあげる余裕はなかったなあ。

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2012/02/02

母親との確執を描いた自伝的小説。 すべてが事実では無いにせよ、ここまでぶちまけたのはスゴい。 いつか、すべてを許せる時が来れば・・・と思った。

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2012/01/31
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母親のこと、決して嫌いじゃない…みたいな感じで進んでいくけど 「嫌いでしょ?大嫌いでしょ?」って読んでて常に思うほどの恨み節(笑) 母親への気持ちだけで進んでいくのではなく 現在の恋人、元旦那さん、父親、妹、学生時代の同性の恋人 などなど他の登場人物が居るから読み進めることが出来たかも。 私は母が理想の女性と断言出来る関係だったから はっきり言って感情は入らない。 だけどこれは本当に実話なんだな…と深く感じられるほどの リアリティの連続。 読後感は何とも例えがたいモヤモヤが残るが 一気に読んでしまった。 作者はこんな物語を本当はずっとずっと前から 書きたかったんだろうな。

Posted byブクログ

2012/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容紹介 母を持つすべての大人たちへ。自伝的長編 38歳で離婚歴のある女流作家・夏帆。自由奔放に暮らす一方で、実は長年抱えこんできた秘密があって・・・。今だから見えてきた、母娘の愛憎と家族の歴史。共感と感動をよぶ、衝撃の自伝的長編小説。 内容(「BOOK」データベースより) “母”という名の恐怖。“躾”という名の呪縛。逃れようともがいた放蕩の果てに向き合う、家族の歴史、母親の真実―。女とは、血のつながりとは…。村山由佳、衝撃の半自伝的小説。 →村山由佳さんは、ダブルファンタジーの中でも書いていたけれど、今回もまた 『母との確執』 が書かれている。 今回はダブルファンタジーより長くそれら綴っていて、もうわかったよ。。という感じ。何度も書きすぎだし、自分は悪くないって弁解めいたものに見えた。がっかり。

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2012/01/29

幼い頃から母親の顔色を伺ってきた主人公が自分と重なる… 家族ではあったけど、家庭ではない、母の呪縛から自由になったとき、大きな壁を越えれると思う

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2016/01/30

「性を禁じる主体=厳格な母」が同時に「性の担い手=現役の女」であることに気づいた主人公の嫌悪感、生々しく、痛い。 そんな感情が芽生えてひとりで抱え込んだとき、大人になった気がしたことを思い出した。 それにしても、38で独身で庭仕事が好きで昔はボーイッシュなどなどのディテールが、い...

「性を禁じる主体=厳格な母」が同時に「性の担い手=現役の女」であることに気づいた主人公の嫌悪感、生々しく、痛い。 そんな感情が芽生えてひとりで抱え込んだとき、大人になった気がしたことを思い出した。 それにしても、38で独身で庭仕事が好きで昔はボーイッシュなどなどのディテールが、いちいちかぶり過ぎるのは何なんだ。

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2012/01/23

大なり小なり誰しも親に対してある屈託をこれほどまでに えぐり出し、さらけ出して書けるのはさすが村山さんだわ。 のっけから入り込んでしまい、読んでいるというよりも 体感しているという方が近い。 尋常ではない母親への思いも嫌悪感はなく むしろ清々しさまで感じた。 とくにラスト、夏帆と...

大なり小なり誰しも親に対してある屈託をこれほどまでに えぐり出し、さらけ出して書けるのはさすが村山さんだわ。 のっけから入り込んでしまい、読んでいるというよりも 体感しているという方が近い。 尋常ではない母親への思いも嫌悪感はなく むしろ清々しさまで感じた。 とくにラスト、夏帆と同じで理由のわからない涙が出た。

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