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恋する原発 の商品レビュー

3.4

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2019/05/21

「不謹慎」な本。キレがあって気分いい。ちょっと団塊っぽいけど。。なんとなくドグラマグラみたいな印象。

Posted byブクログ

2019/05/21

東日本大震災の被災者たちを救うため、チャリティAVを作ろうという不謹慎おもしろ小説。読んで見る価値あるよ。

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2018/10/28

加藤典洋さんが、よかったとtweetしてたので興味を持った ¥ mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 ・

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2018/03/29

はあ・・・。311後の作家の対応に興味あっていくつか読んでみたが、これは最も強烈だった。先生の文芸手腕と思想が、ここで出さねばいつ出すかというように、はちきれんばかりに叩き込まれていて、胸が苦しくなる。とてつもなくくだらないのに強烈。

Posted byブクログ

2018/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 震災後、あらゆる発言に対して「不謹慎だ」と怒る人がたくさんいた。この本にあった「ぼくはこの日をずっと待っていたんだ」という言葉も、あるいはこの本そのもの(なんせチャリティーAVやし)も、そのような批判に晒される可能性が大いにあるだろう。多くの人が亡くなった震災を前に、「服喪」や「追悼」を後回しにすることは、批判に値すべきだと多くの人が考えている。  メディアは本当に大切なことは伝えず、人びとの怒りを煽動することばかり報道する。メディアも市場の淘汰圧に晒されている以上当然の帰結かもしれない。こうして、本当の言葉は表出することなく葬られる。  一方文学には力がある。そのことを、改めて実感した。でも、チャリティーAVから震災論を読み取る読解力が、私には欠けていた。ごめん。

Posted byブクログ

2018/01/06

 うーん。  すごく「良くわかる(良くわかる気になる)」箇所と、極端に「なんかどうでもいいじゃん」箇所の差が激しい。  そもそも僕にとってこの著者の作品って「とんでもなく面白い」と「死にたいほどにつまらない」の差が激しい。  そんな両極端が一つの作品の中に混在している感じ。...

 うーん。  すごく「良くわかる(良くわかる気になる)」箇所と、極端に「なんかどうでもいいじゃん」箇所の差が激しい。  そもそも僕にとってこの著者の作品って「とんでもなく面白い」と「死にたいほどにつまらない」の差が激しい。  そんな両極端が一つの作品の中に混在している感じ。  玉石混交ってところか。  決して不謹慎だとも思わないし、連発されるいわゆる「放送禁止用語」にも特に嫌悪感は覚えなかったが、電車の中では少々読みづらいか。  いずれにしても読む人を選ぶ作品……あ、それっていつものことか。

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2018/01/01

『我々は、この作品の売り上げをすべて、 被災者の皆さんに寄付します チャリティーAV 恋する原発』 『レンタルヴィデオ屋の隔離されたコーナーに 他人の目を気にしながら入りこみ 別に盗むわけでもないのに周りの視線を 気にしていた皆さん この作品は堂々と借りてください そして堂々と...

『我々は、この作品の売り上げをすべて、 被災者の皆さんに寄付します チャリティーAV 恋する原発』 『レンタルヴィデオ屋の隔離されたコーナーに 他人の目を気にしながら入りこみ 別に盗むわけでもないのに周りの視線を 気にしていた皆さん この作品は堂々と借りてください そして堂々とオナニーしてください あなたの精液の一滴一滴が貴重な 義援金になるのです』 『まあ、そんなことは、どうでもいい。細かいことは、どうでもいい。世の中、たいていのことはどうでもいい。』 『おれは、ほんの少しの間、考えた。とりあえず、おれの頭は使い物になるかどうかを。 1+1=2。これなら、なんとか。』 「これこそ、AV業界を震撼させたシリーズ、 『恋するために生まれてきたの・大正生まれだけどいいですか?』の第一弾、 『稲元ヨネさん七十二歳・夫が戦死してから五十年ぶりのセックスなんです、冥土の土産にしたかった』の冒頭シーンなのだった…。」 『あのセックスはすごかった。二十二歳童貞のカネダと、七十二歳ヨネさんのセックスは。 あれは、セックスだったんだろうか?』 「おばちゃん、なにしてたの?」 「おばあちゃんの七回忌だったの。でも、さおりちゃんは知らないわよね。おばちゃんのおばちゃんが亡くなって六年目のお祝いよ」 「ええ? お祝い、じゃないでしょ、おばちゃん」 「いえ、お祝いよ。こんな世界から、とっととおさらばでしてよかったわね、というお祝いなのよ」 「ヴァイブをヴァギナに突っ込もうとしているの。でも、女の子が望んでいるからじゃないわよ。あの男は、ヴァギナを見ると、そこか、自分が生まれてきたことを思い出して、憎しみで一杯になるのよ! こんな世界に追いやりやがって、って! だから、ヴァギナを見ると、メチャクチャにしてやりたくなるわけ」 「おとなになったら、あたしのヴァギナにもヴァイブを入れられちゃうの? そんなの、イヤだあ!」 「だったら、戦うのね。自分のヴァギナは自分で守るしかないんだから」 『この世の中は、あたしたちのヴァギナとアヌスを狙う男どもで一杯なの。というか、男どもは全員、あたしたち女のヴァギナを狙ってるのよ! ちょっと優しくされて、ニッコリなんかしたら、さあ大変』 『大丈夫。 おれはまだ狂っちゃいない。おれの判断では。』

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2015/07/22

彼の文体にも慣れたが、本作ほどアナーキズムを感じたものは無かったような気がする。しかも、そこも通り越して、ただの照れ隠し。言いたい事をふざけながら主張するような、そんな技法なのかと思ってしまう。くだらない。くだらなさに、アーティスティックなものを感じたり、俺には分かります、という...

彼の文体にも慣れたが、本作ほどアナーキズムを感じたものは無かったような気がする。しかも、そこも通り越して、ただの照れ隠し。言いたい事をふざけながら主張するような、そんな技法なのかと思ってしまう。くだらない。くだらなさに、アーティスティックなものを感じたり、俺には分かります、という類の感情を得るのは自由だ。しかし、これはくだらなく、くだらないが故に、スーザンソンタグに感銘を受け、オマージュするためには、必要な技法だったのだろう。テロに対し、冷静さを呼びかけ、表現者としての自らの正義と自由を、人としての立場を選ばぬ公平さを選び、行動したスーザンに対し、最も気取らず、他人に唾棄される形を選ばざるを得なかったのだろうか。

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2015/05/23

あなたは、この小説に、賛成ですか、反対ですか? ―表現の自由をかけた過激な言葉の羅列。原発事故がもたらした日本の混乱に鋭く切り込み、私たちが人間であるために、そして、人間である意味を問う、愛と悲しみの超エンターテインメント― 東日本大震災の被災者たちを救うため、チャリティAVを...

あなたは、この小説に、賛成ですか、反対ですか? ―表現の自由をかけた過激な言葉の羅列。原発事故がもたらした日本の混乱に鋭く切り込み、私たちが人間であるために、そして、人間である意味を問う、愛と悲しみの超エンターテインメント― 東日本大震災の被災者たちを救うため、チャリティAVを作ろうと制作スタッフが立ち上がった。その前に立ちはだかったのは現代ニッポンのモラルと言葉の厚い壁だ。制作会社の社長も、監督も、自分自身の人生と生活をかけて、プロジェクトに挑む。そして、元72歳のAV女優・ヨネさんの福島で行われた葬儀で、スタッフは姪のヨシコさんに再会する。郷里は放射能汚染で帰れない。 そこに、近所の小学生サオリちゃんがやってきた。ヨシコさんとサオリちゃんは愛の問答を開始する。 過激な表現のなかに優しい詩情が入りまじるストーリーと、想像を超えた美しい結末が感動を呼ぶ渾身の長篇小説。放射能に汚染された時代に、表現の自由をかけて挑んだ現代日本小説の勇気と愛! --------------------------- これはすごい。。。!さすが高橋源一郎、彼でなくては書けない小説。 後半のナウシカの引用は、あまりに現実とシンクロしていて戦慄した。大傑作。

Posted byブクログ

2014/12/23

アダルトヴィデオを原発事故のメタファーに見事に描き切った名作。アダルトヴィデオは著者の好きな?テーマの一つとはいえ、ここまで構成しきったことに敬意を表する。

Posted byブクログ