永遠をさがしに の商品レビュー
最近お気に入りの原田マハ作品、これはよかった! 話の展開もびっくりしたけど、じーんと泣かせます。 音楽ネタの作品で、秋にぴったり!
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女性の友情と言いますか、絆が強く感じられた作品。音楽を通じ、主人公が素直に心を開き成長していく、その過程が丁寧に描かれていましたねぇ。
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父→世界でも超有名な指揮者 母→オケに在籍した才能あるチェリスト→死去 父が再婚した女性?→竹を割ったような性格の元音楽家 この設定の段階で、あまりにもマンガ的・・・ 女の子二人と男の子一人の仲良しグループっていう設定も・・・ (三角関係にならなかっただけましか・・・) そして、病気に次ぐ病気の設定も・・・ 「カフーをまちわびて」は好きな感じでしたが、 こちらはちょっと。
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お父さんは有名な指揮者の和音。お母さんはチェロリストで娘の和音にもチェロを習わせます。厳格な父のため、飼っていたカナリアの永遠に鳴かないように願うような毎日でした。家のことをかえりみないお父さんとうまくいかなくなって、お母さんは家からいなくなってしまいます。そして同時に可愛がって...
お父さんは有名な指揮者の和音。お母さんはチェロリストで娘の和音にもチェロを習わせます。厳格な父のため、飼っていたカナリアの永遠に鳴かないように願うような毎日でした。家のことをかえりみないお父さんとうまくいかなくなって、お母さんは家からいなくなってしまいます。そして同時に可愛がっていたカナリアも逃げてしまいます。 自分のまわりから、愛する者がみんないなくなって、家族の温かみのない生活を送っていた和音ですが、高校で和斗や朱里と仲良くなって少しづつ心が融解していきます。ボストンの楽団の指揮者に就任するため、お父さんは単身アメリカへ。一人で暮らす和音を気遣って、「真弓という女性と結婚した」と突然宣言します。 和音は真弓との生活に反感を抱いていましたが、16歳の誕生日にすべてのことを真弓から打ち明けられて、新しく進む道を模索し始めます。
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ブクログ仲間さんに絶賛されていて、気になっていた原田マハさん。 はじめまして♪の作品として、私には馴染み深い音楽の世界を描いたこの本、 『永遠をさがしに』を選んでみました。 音楽のことしか頭にない(らしい)世界的な指揮者、奏一郎を父に持ち チェロを手ほどきしてくれ、優しかった母...
ブクログ仲間さんに絶賛されていて、気になっていた原田マハさん。 はじめまして♪の作品として、私には馴染み深い音楽の世界を描いたこの本、 『永遠をさがしに』を選んでみました。 音楽のことしか頭にない(らしい)世界的な指揮者、奏一郎を父に持ち チェロを手ほどきしてくれ、優しかった母からも置き去りにされ 可愛がっていたカナリアのトワさえ知らないうちに外へと放たれて 父からも母からも音楽からも見放された思いに沈む少女、和音(わおん)。 あらゆるものに否定的だった彼女が カナダのオーケストラの常任指揮者となって旅立つ父が、新しい母として突然連れてきた 打たれ強いティンパニのような豪放な真弓と過ごす毎日の中で 探していた「永遠」は、けっして手が届かないと思い込んでいた彼方ではなく 童話の『青い鳥』のように、和音の傍らにいる家族や友人や、 自ら手放したチェロの中にあり、 過去でも未来でもなく、これから何かを成し遂げようと動き出す一瞬にこそ 隠れているのだと信じ、チェロを再び手にするまでがみずみずしく描かれます。 キュレーターの経歴を持つ原田マハさんのこと、 きっと学術的で冷静な文章を書かれるのだろうなぁと勝手に思い込んでいたので 衒いのない率直な文章と、プリオン病に突発性難聴と悲劇が畳み掛ける後半の 直球ど真ん中とも言えるような展開が意外でしたが 鳴かないカナリアだったトワを、チェロを弾けないのではなく、 頑なに弾かない少女であった和音に重ねるセンスが素敵で もっと読んでみたいと思わせてくれる作家さんに出会えたのがうれしい1冊となりました。
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世界的に有名な指揮者である父親と二人暮らしの和音。両親が離婚して以来、チェロを弾くことをやめてしまっていた。父親がボストンに招かれるが、和音は日本に残ることを決める。そんな和音のもとに、突然父親と結婚したと告げる女性が現れて・・・。 思春期の少女がチェロを通して成長していきます。青春物語とは少し違う、家族の愛情や絆が響き合う、温かくてとても綺麗な物語です。心理描写が巧みで、それぞれの愛する者への想いに心を打たれます。元気になりたいとき、優しい気持ちに浸りたいときにぴったりです。 いっきに読んでしまったのですが、中盤から涙が止まりませんでした。終盤の和音が母親と通じ合う場面では爽やかな気持ちになりました。 終盤でグッとくる物語は読んだことがありますが、中盤でこんなに泣いたのは初めてです。
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世界的指揮者の父親を持つ高校生の和音が主人公。母親は元チェリストだが、離婚して家を出て行ってしまっている。父がボストンに赴任する直前、「新しい母親」と名乗る女性が突然現れ・・・。 話は面白かった。伏線もうまく効いてた。でも高校生の描き方が微妙かなぁ。皆良い子すぎると言うか・・・。
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原田マハ週間、最終回。真弓さん、いい人だなー。中、高の多感な時期に、こういう大人がそばにいてくれたらどんなにか心強いだろう。プリズン病といい、難聴といい、神様は残酷だなーと思う。しかし、心配をかけたくないから、というのは分からなくもないけど、やっぱり子どもの立場からしたら黙っていなくなるより、言ってほしかったと思う。大人はよく考えてるのかもだけど、やっぱり子どもを見くびってると思う。
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『大丈夫だよ。彼女には聴こえる。もしもお前の演奏が,彼女の心に届く演奏だったら』 静かで穏やかだけど,音があふれている1冊。 強い絆がいくつも存在して,悪者のいない良い話でした。 無理に恋愛をまとめなかったところがまたいいなぁ,と。
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良くも悪くも期待を裏切らない作家さん。 ちゃんとおもしろいです。 なんか読む本ない?ってゆわれたら誰にでも勧められる無難な感じかなーと。 たいがい誰でも楽しめるんじゃないかという良い意味です。
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