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検事の本懐 の商品レビュー

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88件のお客様レビュー

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2013/09/05

「最後の証人」登場人物の佐方を主人公とした短編集。 今まで読んできたこの作者の作品の中で、一番好きだと思う。 検事佐方が、相手を人としてしっかり見つめて事件に取り組む姿が良い。 短編は物足りなくて好きではなかったけれど、この作品は短編集だからこそ、 様々な色の糸から紡ぎ出される一...

「最後の証人」登場人物の佐方を主人公とした短編集。 今まで読んできたこの作者の作品の中で、一番好きだと思う。 検事佐方が、相手を人としてしっかり見つめて事件に取り組む姿が良い。 短編は物足りなくて好きではなかったけれど、この作品は短編集だからこそ、 様々な色の糸から紡ぎ出される一枚の美しい布のような良さが感じられたのだと思う。

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2013/06/17

硬派で人情味のある作品だったなー。連作短編。ぼさぼさ頭のしわしわスーツを着た若手検事、佐方を中心に「正義」とか、「裁く」ことに向き合う人たちを描く。なんか真面目な人が多かった印象。読後感は爽やかです。

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2013/05/15

5短編で構成される。 どの短編も胸にズシッと残る作品ばかりで、一冊でこんなに満足できる本も珍しい! この一冊で、たちまちファンになってしまった。 どの短編が優れていると云った感はなく、どの短編も人物への探り方がそれぞれ違う。 この著者は人間が好きなんだな、と感じられる。 大藪...

5短編で構成される。 どの短編も胸にズシッと残る作品ばかりで、一冊でこんなに満足できる本も珍しい! この一冊で、たちまちファンになってしまった。 どの短編が優れていると云った感はなく、どの短編も人物への探り方がそれぞれ違う。 この著者は人間が好きなんだな、と感じられる。 大藪春彦賞受賞のニュースを新聞で知り、初めて手に取った著者作品。 「最後の証人」をすぐに読みたい!

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2013/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰もよりも検事の仕事に真面目に取り組む若き検事、佐方貞人の短編集。 事件だけではなく、それを取り巻く人間を見て真実を追求する。 仕事ができる検事、でも恰好はよれよれ、ぼさぼさ。 無口で無愛想(笑)。 そんな貞人の過去には、母親を亡くし親戚に預けられて育った青年時代があった。 短編最後「本懐を知る」は貞人の父親の物語。 不名誉をきせられた父の中にあった真実とは。 無口で誠実な人柄の原点はコレだったかと納得させられる最後でした。 柚木さんは初めてですが、『最後の証人』も読んでみようと思います。

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2013/03/19

2012年の山本周五郎賞候補、そして2013年の大藪春彦賞の作品。登場する人物たちを著者の筆致でこれ以上のものはないというくらい練って表現している。それゆえ、主人公である「佐方貞人」をいろいろな人の目を通して描き、それぞれに検事「佐方貞人」という人となりを浮かび上がらせている。ス...

2012年の山本周五郎賞候補、そして2013年の大藪春彦賞の作品。登場する人物たちを著者の筆致でこれ以上のものはないというくらい練って表現している。それゆえ、主人公である「佐方貞人」をいろいろな人の目を通して描き、それぞれに検事「佐方貞人」という人となりを浮かび上がらせている。ストーリー自体は展開を予想できるものもあるが、その文章で思わず涙してしまうほどの作品も多々あった。「佐方貞人」シリーズの続編を読んでみたい。

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2013/02/01

前作「最後の証人」の主人公だった佐方貞人の検事時代を描いた短編5編。凝った仕掛けはありませんが、心にストレートに響く傑作です。これからがますます楽しみ。

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2013/02/01

佐方貞人シリーズ2作目。 前作では弁護士だった佐方が検事だった時代の話。 佐方が自分の正義を貫く姿がカッコいい。 5つの短編があるけど、どれも語り手が違い、それぞれが見た佐方って感じです。 佐方の過去も書かれていて面白かった。 県警上層部にある男の嫉妬を書いた「樹を見る」、現役...

佐方貞人シリーズ2作目。 前作では弁護士だった佐方が検事だった時代の話。 佐方が自分の正義を貫く姿がカッコいい。 5つの短編があるけど、どれも語り手が違い、それぞれが見た佐方って感じです。 佐方の過去も書かれていて面白かった。 県警上層部にある男の嫉妬を書いた「樹を見る」、現役警察官による卑劣な恐喝事件「恩を返す」、『検察の正義』と『己の信義』にもがく「拳を握る」、横領弁護士の汚名をきてまで恩義を貫いた「本懐を知る」は読んでてちょっと辛かったかな。 ・・・ってほとんどの作品ですけど(^_^;)

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2012/11/11

検事はつらいよ…という愚痴を、永遠と居酒屋でする話やったら、意外とおもしろいかも。 違うけど。

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2012/11/04

佐方さんが検事の時のお話です。短編だから前作より少し物足りなく感じましたが、佐方さんの真摯な姿が素敵です。

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2012/10/09

『最後の証人』の佐方貞夫が弁護士になる前の検察官時代の連作短編小説。 事件じゃなく、人を見てる佐方弁護士。性犯罪な事件は読んでて鬱な気分になりますが、佐方弁護士のその後の活躍でなんとかプラマイゼロな気分になりました。それでも『恩を返す』が一番心に残ったかな。

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