聯合艦隊司令長官 山本五十六 の商品レビュー
半藤史観に騙されるな!
五十六を正義の人と捉えてる時点で全く話にならない。 デマゴーグ半藤に騙されてはならない! (余談:映画も全くダメでした)
反半藤
「半藤一利」の『聯合艦隊司令長官 山本五十六』を読みました。 「半藤一利」作品は『戦士の遺書―太平洋戦争に散った勇者たちの叫び』以来なので、2年半振りくらいですね。 -----story------------- 日米戦争に反対しながらの真珠湾攻撃という決断。 「半藤一利」が...
「半藤一利」の『聯合艦隊司令長官 山本五十六』を読みました。 「半藤一利」作品は『戦士の遺書―太平洋戦争に散った勇者たちの叫び』以来なので、2年半振りくらいですね。 -----story------------- 日米戦争に反対しながらの真珠湾攻撃という決断。 「半藤一利」が最も愛する提督の真骨頂を、「半藤」昭和史の名調子で語り下ろす。 「山本五十六」の願いも空しく開戦へ。 太平洋戦争におけるこの人の指揮ぶりは、求めて戦いにいくような“性急さ”と“激しさ”に終始する。 それもすべて戦争を早期のうちに終らせたいために―。 ----------------------- 以前、DVDを借りて観た、映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』の原作です。 映画の原作なので小説風のドキュメンタリー作品を想像していたのですが、、、 「半藤一利」が昭和史に関する豊富な知識や「山本五十六」に関するエピソードをもとに、太平洋戦争について口述筆記した… といった趣の作品で、以下の5章構成となっています。 ■第1章 海軍次官としての奮闘努力 (鈴木貫太郎を訪ねて、二・二六事件で明けた年 ほか) ■第2章 開戦へと「急坂を転がる石」 (ドイツ軍ポーランド侵攻開始、米内内閣の成立と崩壊 ほか) ■第3章 「われ奇襲に成功せり」 (即刻辞表を出せ!、ハル・ノートからの一瀉千里 ほか) ■第4章 ミッドウェーの落日 (戦争はその名を変えて、緒戦に大勝したあと ほか) ■第5章 山本長官の最後の決断 (隠されたミッドウェーの敗北、ガ島で飛行場をめぐる悪戦苦闘 ほか) 読んでいると、ぐいぐいっ と「山本五十六」の魅力に惹きこまれ、その行動や言動に共感しながら読み進めました。 「半藤一利」は、「山本五十六」贔屓を自認している作家なので、実際よりも美化されている部分があるかもしれませんし、本書に書かれていることが真実かどうかを判断できるだけの知識は持ち合わせていませんが、、、 本書で紹介されていることが真実であれば、「山本五十六」の主張が正しかったことは、その後の歴史が証明していますよねぇ。 過去を変えることはできないし、過去が変われば私自身も存在していないかもしれませんが… 当時の政治家や国民の判断が正しくなかったことは確かですね。 仕事のうえでも参考となり、教訓となり得るエピソードが多かったですね、、、 特に慢心… ハワイ海戦(真珠湾攻撃)やマレー沖海戦等、緒戦に大勝したことで軍部に慢心が生じたことが、ミッドウェイ海戦等での判断誤りに繋がり、その後、坂道を転げ落ちるように敗戦に向う道を加速して行ったという事実は、仕事でもスポーツでも家庭でも、活かせる教訓だと思います。 毎日毎日、厳しい練習ばかりをして、試合をしたことのないチームが初めての試合で大勝して実力を過信してしまう、、、 そんな感じですもんね… ラグビーに例えて想像してみると、その気持ちもわかるような気がしますね。 本書で印象に残っている言葉、「山本五十六」が兵士の命を大切に考えていたことが伺える言葉を記しておきます。 ----------- 「百戦百勝不如一忍(百戦百勝、一認ニ如ズ)」 「山本五十六」が海軍省次官時代に執務机のうしろにかけていた「澤庵禅師」の言葉で、百戦して百勝するよりも、じっと耐えて戦わないのが最良の道という意味だそうです。 ----------- 「百年兵を養うはなんのためだと思っているか! ただ国家の平和を護らんがためである。 もしこの命令を受けて帰ってこられぬと思う指揮官があるならば、ただ今より出動を禁止する。 即刻辞表を出せ!」 真珠湾に向かう前、「山本五十六」が全指揮官に対して、 「日米交渉が成立したら攻撃隊発進後であっても引揚げを命ずる」 と指示したことに対し、「南雲忠一」中将が、 「それは無理です。 敵を目前にして帰ることなどできません。 士気にも影響します。 そんなこと、実際問題として実行不可能と考えます」 と反対の声をあげますが、それを「山本五十六」が一喝した言葉です。
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日本が英米と戦争することを反対していながら、第一線で戦争を指揮していた聯合艦隊司令長官。 マスコミや国民感情の潮流が、如何に国家の行方に影響するかを、当時の戦争へ突き進む日本の姿を知り恐ろしさを覚えた。 数少ない冷静に戦況を判断していた人であった意見は、軍のプライドや威厳、学習を...
日本が英米と戦争することを反対していながら、第一線で戦争を指揮していた聯合艦隊司令長官。 マスコミや国民感情の潮流が、如何に国家の行方に影響するかを、当時の戦争へ突き進む日本の姿を知り恐ろしさを覚えた。 数少ない冷静に戦況を判断していた人であった意見は、軍のプライドや威厳、学習を軽視した教条的な姿勢に全て蔑ろにされてしまう。 日本国民は、空気を読むこと、信用することが正しいことであるということを大切にするという特徴があると思う。そのことが決して悪いことばかりとは言わないが、時としてそれは思考停止に陥り、マイノリティを排除することにつながってしまうのではないかと思う。 人のことを手放しで信用するのではなく、自分の頭で考え、自分の意見を持ち、自分の言葉で発言する。そうしたことが偏った思想に流されることなく、さまざまな考えから正しい選択をすることができることになるのではないだろうか。私たちは歴史から現代の日本が抱える課題を見つめ直すことが必要なのではないかと本書を読んで感じた。
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何が本当に正しいのかは分からないが、この人の反戦に対する考え方は、理路整然とし、慈愛に満ち溢れ、正しい考えだと思った。しかし、あの当時はそれは非国民の考えで、決して正しい考えではなかった。生きる時代によって、人の思想というものは評価のされ方がこんなにも違うのだなと思った。
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アメリカを誰よりも知るがゆえに、対米開戦に誰よりも反対した山本五十六。戦争への流れを押しとどめられなかったばかりか、 みずから真珠湾攻撃を立案・実行せざるをえなかったその胸中を、山本の故郷・長岡で青春時代を過ごし、彼をこよなく敬愛する半藤氏が語る。」 半藤一利(はんどう・かずと...
アメリカを誰よりも知るがゆえに、対米開戦に誰よりも反対した山本五十六。戦争への流れを押しとどめられなかったばかりか、 みずから真珠湾攻撃を立案・実行せざるをえなかったその胸中を、山本の故郷・長岡で青春時代を過ごし、彼をこよなく敬愛する半藤氏が語る。」 半藤一利(はんどう・かずとし) 昭和5年(1930年)、東京向島生まれ。 東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。 「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家に。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『昭和史1926−1945』『昭和史 戦後篇1945−1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。 他の代表作に、『日本の一番長い日』『ノモンハンの夏』『「真珠湾」の日』『ソ連が満州に侵攻した夏』(いずれも文春文庫)などがある。 日 時|2011年12月14日(水)19:00開演(18:30開場) 会 場|新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階) 料 金|1,000円(全席指定・税込) 前売取扱|キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階10:00〜18:30) 電話予約|紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間10:00〜18:30) 《11月7日》(月)より、チケット発売・電話予約受付開始》 主 催|紀伊國屋書店 協 力|文藝春秋
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山本五十六の生涯をわかりやすく、若干の半藤さんの私見を入れながら書かれたノンフィクション。 米英との戦争に反対しながらも、最後は太平洋戦争で死んでしまう英雄みたいに言われるけど・・・・私はちょっとちがうような気がする。
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映画の聯合艦隊司令長官山本五十六を観て、本が気になりました。 戦争をSTOPする為に奔走していた山本五十六に対してミスが重なり泥沼化していく日本…歴史にタラレバは言っちゃいけませんが、まとめる人がいないと駄目になっていく様がアリアリな感じがします。 映画で実話で被っているのが...
映画の聯合艦隊司令長官山本五十六を観て、本が気になりました。 戦争をSTOPする為に奔走していた山本五十六に対してミスが重なり泥沼化していく日本…歴史にタラレバは言っちゃいけませんが、まとめる人がいないと駄目になっていく様がアリアリな感じがします。 映画で実話で被っているのがアンストッパブルでしょうか?勿論戦争ではありませんが1つの怠慢というかミスがとんでもない方に転がっていく様が同様です。 現代であれば、一事業というか会社でしょうか?リーダーがしっかりしていて社員が皆同じベクトルで進んで行けばかなりいい感じなのではないでしょうか。
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半藤さんの本なのでノモンハンのイメージで読み始めました。全く違って、語り口調でまとめてあり、経験者から体験談を聞いてるような、また、今まで本等で知っている知識を実感的に分かりやすく語ってあるので、引き込まれて、楽しんで読めました。
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自分の気持ちとは逆の決断をしないといけない辛さ。また最後まで戦争を終わらせるために苦悩した姿。山本五十六の人間性を改めて理解した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
半藤一利には、昭和史家のイメージがあった。その人が著した山本五十六。テンポが速く、読みやすい。避けられなかった、太平洋戦争に対する悔恨という歴史的見地から描かれている。人間、山本五十六を描いた阿川弘之の作と平行して読んだが、それぞれの作品に対するスタンスの違いがあるため、結果として理解が深まったように思う。
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