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体制維新 の商品レビュー

4

199件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/04/28

2011年と内容は古いが「大阪都構想」の必要性が語られている。政治手段は大きく3パターン(①金融政策②財政政策③構造改革)に分類されるが、当然③の必要性が繰り返し述べられている。個人的には①や②も同様に重要だと思うが、あまり触れられていない。本書の趣旨ではなかったかもしれない。個...

2011年と内容は古いが「大阪都構想」の必要性が語られている。政治手段は大きく3パターン(①金融政策②財政政策③構造改革)に分類されるが、当然③の必要性が繰り返し述べられている。個人的には①や②も同様に重要だと思うが、あまり触れられていない。本書の趣旨ではなかったかもしれない。個人的に注目したいのは大阪府または大阪市という伝統的組織の構造改革に挑戦した橋下徹さんの知見だ。長くなったので詳細は省くが、やはり構造改革は生え抜きのサラリーマン人材には難易度が高いと感じた。身も蓋もないが、インセンティブがないからだ。

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2019/01/06

正直、東京に住んでいると、大阪都構想が実現すると何がよくなるのかピンとこなかったんですけど、これを読んで非常によく理解できた。 主張されていることはごくごくシンプルなんですよね。 中央が号令かけて地方を画一的に統制し、恣意的に分配するやり方はもう時代に合わない。 地域地域で、最適...

正直、東京に住んでいると、大阪都構想が実現すると何がよくなるのかピンとこなかったんですけど、これを読んで非常によく理解できた。 主張されていることはごくごくシンプルなんですよね。 中央が号令かけて地方を画一的に統制し、恣意的に分配するやり方はもう時代に合わない。 地域地域で、最適な形を自ら選択できるようにすることで活力を生む。 シンプルかつ真っ当な考え方です。 それと、政治と行政の役割分担について。 政治家はビジョンと方針を示し、行政は実務が回るよう細部を組み上げる。 お互いが衝突する際は、とことん議論を尽くす。 これもまたシンプルかつ真っ当。 そして、組織マネジメントの大切さ。 政治家は政策を示すことより、体制・組織をデザインすることに注力すべし。という慧眼。 なんだか拍子抜けするくらいシンプルで真っ当です。 過激なところなんて全くありません。 「ハシズム」だ「独裁」だ、と批判している人はこれを読んだのでしょうか。 とはいえ、職員基本条例や教育基本条例がシンボリックに取り上げられるのは、橋下氏から「仕掛けている」面もあるように感じます。 その点は”小泉流”な「わかりやすい敵を作る」手法の踏襲に思え、ポピュリスティックに感じられるのも事実ですが。 主張がシンプルな分、同じ内容が繰り返されて、読み物としてはやや冗長。 それと、「第三の敗戦」「下り坂」など堺屋氏の時代認識は的を外しているような気が。

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2018/12/30

大阪都構想のことがよくわかります。 堺屋氏が書いている 一章「大阪の衰退、日本の衰退」で大阪都構想の必要性が明快に書かれています。ここだけ読めば本質はわかると思います。 対談部分は同じことの繰り返しな感じがしたので読み飛ばしてもよいでしょう。 橋下氏の執筆部分は具体例、府知事時...

大阪都構想のことがよくわかります。 堺屋氏が書いている 一章「大阪の衰退、日本の衰退」で大阪都構想の必要性が明快に書かれています。ここだけ読めば本質はわかると思います。 対談部分は同じことの繰り返しな感じがしたので読み飛ばしてもよいでしょう。 橋下氏の執筆部分は具体例、府知事時代の体験話もあり面白かったですが、あらゆる反対意見に反論・論破しようとしているので、本として冗長な部分が多いかと思います。 政治と行政の役割分担についてよくわかり勉強になりました。 大阪都構想は日本全体の構造的問題を指摘しているので大阪府民以外も読んで役に立つと思います。

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2018/12/24

何となく嫌いな橋下さんの、何が嫌なのかを知りたくて買った本。 橋下さんのことがだいぶわかった気がする。

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2018/11/28

大阪都構想と聞いたことはあるものの、中身をしっかり知ろうとしたことかなかったので、この本を通じて、体制という地味だけど抜本的な改革かできる仕組みの話、政治と行政の違い、大阪市とその他の市町村のアンバランスさが詳しく分かった。

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2018/11/12

橋下知事(当時)と堺屋太一による大阪都構想を始めとする体制改革についての考えを書いた本。今まで漠然としかわかっていなかった橋下氏の考え方がよくわかった。考えには全く同意であり、官僚機構の特徴をよく理解していると思う。同じような内容が何カ所かに出てきており、冗長な感じはある。 「...

橋下知事(当時)と堺屋太一による大阪都構想を始めとする体制改革についての考えを書いた本。今まで漠然としかわかっていなかった橋下氏の考え方がよくわかった。考えには全く同意であり、官僚機構の特徴をよく理解していると思う。同じような内容が何カ所かに出てきており、冗長な感じはある。 「新聞は、もっと話し合いをしろ、議論を尽くせと書きます。もちろん議論すべき問題は議論を尽くすべきだと思います。しかし権力の再配置に関しては、話し合いでは絶対に決着がつきません」p74 「あれだけ「市町村別(試験の)結果の公表をしたら過度な競争が生じる、不当な学校序列が生じる」と主張していた文科省や教育委員会、そして有識者、朝日新聞や毎日新聞は、その後の総括をしていますか?」p79 「(私立、公立高校の無償化について)公立高の尻にも火がついたのです。今までは、授業料が安いから、タダだから、という理由で生徒が入学していたのが、どんどん私立に流れるようになったため、定員割れの全日制公立高校が3割も出た」p135 「日本の行政機構のシステムも基本は明治以来の中央集権体制。4年の任期のお客様知事よりも、国の判断に従うのは当然といえば当然です」p139 「日本の行政システムは、決定権者をはっきりさせると権力の集中になることを恐れて、できる限りぼやかすシステムを構築した。そして責任者をあいまいにして、誰も責任をとらなくてもよいシステムにした。だからいつまでも議論ばかりし続け、決断・決定ができない。反対論者が1名でもいると、今決断しなければならないことでも先送りになる。決定できないと最後は現状維持になるのです」p211

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2018/10/14

私の中で道州制と大阪都構想のイメージが一致しないので、読んでみました。 読んでみると、「国ありき」の発想ではなく「大阪の問題」から「日本の有り様」を見ているので、筋は通っているんだけど分かりにくいし、説明不足感が感じられます。 ただ、大阪維新の会の動きの必然性がよく分かり、実...

私の中で道州制と大阪都構想のイメージが一致しないので、読んでみました。 読んでみると、「国ありき」の発想ではなく「大阪の問題」から「日本の有り様」を見ているので、筋は通っているんだけど分かりにくいし、説明不足感が感じられます。 ただ、大阪維新の会の動きの必然性がよく分かり、実際にこの本が書かれた後、知事選&市長選での動きがあったわけですが、そのままの動きとなっています。 橋下さんが市長になってから、実際にドンドン明るみになる大阪市政のえいかげんだった仕事っぷりが、この本の正当性を証明してくれています。この本に書かれている市政は、犯罪に近いイメージでした。 ただ、、、その後の国政への出方が、「?」だったので、★3です。この本を読んで橋下大阪市長の論理的な行動力がよく分かりました。

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2018/10/20

大阪都構想を述べた書。日本に東京以外にも引っ張っていくエンジンを!という発想は分かる。器を変えなくては、システムを変えなくては、そうでなくては政策だけでは革新ができない。

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2018/10/09

橋下徹氏の大阪都構想の意図するところを解説。大阪の府と市の構造問題にかなりボリュームが割かれているが、長期的には道州制も見据えた一歩なので大前さんの著者を読んでいればしっくりくる。マスメディアでは報道されない細部についても書かれておりやはりきちんと理解するにはそれ相当なボリューム...

橋下徹氏の大阪都構想の意図するところを解説。大阪の府と市の構造問題にかなりボリュームが割かれているが、長期的には道州制も見据えた一歩なので大前さんの著者を読んでいればしっくりくる。マスメディアでは報道されない細部についても書かれておりやはりきちんと理解するにはそれ相当なボリュームが必要なんだよなと再認識。ビジネスにおいてはエレベータートークも必要だがただ意志決定を引き出すだけでなく理解を得たい場合もあるんだよね。本を読ませる訳にはいかないが…。

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2018/10/08

かつては、人口260万人の大阪市に対して大阪府は840万人にも上る中で、市と府の行政は全く問いっていい程連携がされていない。病院や大学、図書館、美術館などの公的施設は市立と府立が併存し、水道事業は市とそれいがいの市町村では全く別。地下鉄は利用者の7割が市外からであるにも関わらず、...

かつては、人口260万人の大阪市に対して大阪府は840万人にも上る中で、市と府の行政は全く問いっていい程連携がされていない。病院や大学、図書館、美術館などの公的施設は市立と府立が併存し、水道事業は市とそれいがいの市町村では全く別。地下鉄は利用者の7割が市外からであるにも関わらず、市営であり他の鉄道との乗り入れなどの利便性は低い。既に大阪市の役割は終わっているというのが客観的な見方であろう。 また、市の補助金が地域振興会などという訳の分からない団体に流れ、その団体が現役市長の後援会を作り、選挙の際には協力な集票マシーンとして機能する。これを癒着と呼ばずして何と呼ぶのであろう。しかし、こうした実態はおそらく大阪のみならず、多くの地方自治体でも行われているのではないかと邪推せざるを得ない。 大阪の問題は、実は日本の政治・行政における問題の縮図。橋本氏がこの構想を実現出来なければ、日本は再起不能だろう。彼は、現代の高杉晋作だと思います。

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