アシンメトリー の商品レビュー
人間はだれしもアシンメトリーで、 他人や自分の存在には違和感がつきものだけど、 ちゃんとそれに慣れるように出来ているんだと思う。 心理描写が巧みで、 登場人物の気持ちの変化が自分にはとても勉強になった。
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飛鳥井さんの作品を初めて読みました。読みやすくてどんどん進みますね! なんだか新しい世界を垣間見れたような気がします。
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結婚っていいもの?みたいな帯にひかれて購入。 主要な登場人物はみんな「イタイ」感じで、だれに共感できるということもなかった。 セクシュアル・マイノリティであることや、スピリチュアルにはまること、結婚したいしたいということ自体は悪くないけれど、価値観をおしつけることは醜い。 普通...
結婚っていいもの?みたいな帯にひかれて購入。 主要な登場人物はみんな「イタイ」感じで、だれに共感できるということもなかった。 セクシュアル・マイノリティであることや、スピリチュアルにはまること、結婚したいしたいということ自体は悪くないけれど、価値観をおしつけることは醜い。 普通が大事なことではないですよ、というテーマなのか。 傲慢にも卑屈にもならずにいたいものだなと思った。
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書店のポップでも書かれていたのだけれど、 登場人物四人とも好きにはなれません。 ただ、なんとなく先を読ませる上手さはある。
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読みやすいので一気に最後まで読んだ。ありがちな内容なのに先が読めず最後まで楽しんで読むことができました。読ませる力がある、パターンも流れも他の本と同じなのに飽きない。あまり考えず恋愛小説を読みたい気分の時におすすめ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイニー・タイニー・ハッピー(以下タニハピ)に続いて、 飛鳥井千砂さんの二作品目を読了です。 タニハピとは違った風合いの作品でした。 タニハピでは普通の幸せの形の連鎖を 普通の人々を通して描いたような作品でしたが、 この作品では少しマイノリティの人と 普通の人を対比させるような形で 普通とは何か、恋愛とは何か、結婚とは何か、という命題を 突き詰めていくような作品になっています。 主人公、というものが存在しないような作風でして、 それはタニハピも似たような構成でした。 章ごとに主観視点が変わっていくのです。 メインキャラとして出てくるのが、以下の4人です。 朋美。事務職、ぽっちゃりで地味だけど綺麗な29歳。 紗雪。オシャレ系、派手なアパレル販売員の30歳。アセクシャル。 治樹。バーの雇われ店長。料理が上手い。31歳。ゲイ。 貴人。営業職、爽やか系だけど、実はスピリチュアル信奉。29歳。 この4人の視点が章ごとに変わっていって、物語が進むので、 どの人物にもそれなりの背景があって、この人格があり・・・ ということがよくわかります。 年齢的にも近いので、 そういった意味では非常に興味の持てる内容でした。 また、結婚というものはとても意識してしまうものです。 おそらく心情的には朋美に一番近いのかもしれません。 (男ですが) どうしても結婚をすることを前提として異性を見てしまうというか、 そういったところがありますし。 ただ、そういった価値観というものが絶対じゃなくて、 幸せという定義は人それぞれなんだろうな、ということを しみじみ実感させられました。 終わり方も憎らしいもので、 どうしても一番幼い考え方をする描かれ方をしていた朋美が 一皮向けて新しい生活をはじめるところで終わるのです。 いい終幕だなぁと思わされたシーンでした。 その直前には朋美と紗雪の互いに感じてた違和感をぶつけ合って、 それを解消するくだりもあって、カタルシス感も十二分に味わえました。 ベタな構成ではありますが、やはりベタ好きな自分としては、 ぶつかり合って、わかり合って、そしてまた歩き出す、 というような物語が好きですねー。 とても楽しく一気読みできました。
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男女4人、それぞれの目線から ストーリーが展開していくのがおもしろく、 さらさらと読み進んで、あっという間に読み終えた。 一番リアルさを感じたのが、朋美と紗雪のそれぞれの視点で 本人が気づいていない、お互いの性格や 考え方の癖を描写しているところ。 「自分が普通」だと思ってい...
男女4人、それぞれの目線から ストーリーが展開していくのがおもしろく、 さらさらと読み進んで、あっという間に読み終えた。 一番リアルさを感じたのが、朋美と紗雪のそれぞれの視点で 本人が気づいていない、お互いの性格や 考え方の癖を描写しているところ。 「自分が普通」だと思っている朋美と 「自分はマイノリティ」だと自覚している紗雪。 「仲の良い友人」を数年続けてきたにもかかわらず、 ふとしたところで価値観の違いをお互いが明確に認識し、 結局どちらも、自分の視点からでしか相手を捉えられないから、 お互いを許せないし、理解できない。 男女間のすれ違いではなく、女同士の心が離れていく様が チクチクする感じで、なんというか、目が離せなかった。 でも、ドロドロとした展開になるわけではなくて、 後味はサッパリ。 いやぁ~おもしろかった!
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なんてタイムリーな内容・・・。 今の私の心境と状況にピッタリな小説でした。 女同士の良いところ、悪いところ、複雑な心境が気持ちよく書かれていて、うんうん、わかるわかると思いながら読んでました。 カップルの数だけ、色々な愛の形がある。 正直に生きるってこんなにすばらしい! ま...
なんてタイムリーな内容・・・。 今の私の心境と状況にピッタリな小説でした。 女同士の良いところ、悪いところ、複雑な心境が気持ちよく書かれていて、うんうん、わかるわかると思いながら読んでました。 カップルの数だけ、色々な愛の形がある。 正直に生きるってこんなにすばらしい! ますます飛鳥井さんのファンになりました。
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車内で一気読みー。爽やかというよりも質量重たい感じだったけど、一章読むごとに人間関係や背景が徐々に明らかになっていく過程はやはり面白い。謎を解き明かしているようで、ページがすすむ。
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夜更かしして結局読んじゃった。 つまり面白かったんです。 読みやすいね。 四角関係? っていうか、ベクトルが色んな方向に向いてて面白い。そういう展開好きなのです。 年齢的にも季節的にもドンピシャで驚いた。 淡々と進んでいく。 読んでる時はすごくおもしろかったんだけど、読み終わっ...
夜更かしして結局読んじゃった。 つまり面白かったんです。 読みやすいね。 四角関係? っていうか、ベクトルが色んな方向に向いてて面白い。そういう展開好きなのです。 年齢的にも季節的にもドンピシャで驚いた。 淡々と進んでいく。 読んでる時はすごくおもしろかったんだけど、読み終わった時の達成感、満足等はそれほどなく、読み終わっても淡々としてるって言うようななんだか不思議な感じ。 色んな人が普通に生きてるけど、みんなそれぞれ何かしらあってそれでも普通に生きてるんだ。 ってことなんだろうな。 仕事の空き時間に読もうと思ったけど結局一日で読んでしまった。 最近、活字禁断症状だったからね。
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