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期間限定の思想(2) の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2020/12/12

人間が精神的に追い詰められる状況というのは 、端的に言えば 「一人で生き 、一人で運命と対峙し 、一人で責任をとり 、一人で問題を解決する 」ことを強いられる状況である。 「自立者 」というのは堅牢な基盤の上に立っているもののことではない 。そうではなく 、 「自分が 」つかま...

人間が精神的に追い詰められる状況というのは 、端的に言えば 「一人で生き 、一人で運命と対峙し 、一人で責任をとり 、一人で問題を解決する 」ことを強いられる状況である。 「自立者 」というのは堅牢な基盤の上に立っているもののことではない 。そうではなく 、 「自分が 」つかまっているもの 、 「自分に 」つかまっているもの 、そういった 、すべての関係するファクタ ーの織りなすネットワ ークのうちに 、自分の「いるべき場所 」を見つけだすことのできる人間のこと。 やっぱりパートナーは作るべきなのか?

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2019/08/07

『「おじさん」的思考』(角川文庫)の続編です。 第1章「街場の現代思想」では、大学の先生と彼の研究室にたずねてきた学生のやりとりのかたちで、さまざまなテーマについての著者の考えが語られています。ただ、ここに登場する「先生」のキャラクターと、これまで著者の本を読んで漠然といだいて...

『「おじさん」的思考』(角川文庫)の続編です。 第1章「街場の現代思想」では、大学の先生と彼の研究室にたずねてきた学生のやりとりのかたちで、さまざまなテーマについての著者の考えが語られています。ただ、ここに登場する「先生」のキャラクターと、これまで著者の本を読んで漠然といだいてきた著者の印象があまりかさならず、ちょっと作りすぎの印象があります。とはいうものの、前著『「おじさん」的思考』などで展開されている著者の思想がより生き生きと語られていて、興味深く読みました。 アジサカコウジの四コママンガもいいアクセントになっています。

Posted byブクログ

2019/03/20

面白い。 どうして私が村上春樹を受け付けないか、分かった気がした。 内田的春樹の読み方を踏まえて読んだら、もう少しマトモに読めるんだろうか。試したくないけど。 コンテンツは古いけど、今でも面白く読めるのは本当にすごいな。

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2014/05/05

内田せんせはどうしていつもわたしの思っていることを的確に表現してくださるのだろう、と思っていた。 それは内田せんせが「私の専門家」だったからか〜。 今回は「天風先生の七つの戒め」に唸る。

Posted byブクログ

2014/01/12

期間限定だなんて、たしかにトピックは古いけど、内容は古びていない。巻末のリーダビリティについてを読んで納得。これまで読んだ著作ではあまり注目してなかったけど恋愛についての考察が今回目立って良かった。

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2013/03/28

先生と生徒の会話スタイルによる断章がけっこうあって、なかなか読みやすく、面白い。アジサカコウジさんによる脱力気味の4コママンガが挟まれるのもよかった。 「きっぱり断定する人」についての内田先生の教えにかなり納得。仕事面でどちらかというと断定されて「うっ…」となる側だったので、自...

先生と生徒の会話スタイルによる断章がけっこうあって、なかなか読みやすく、面白い。アジサカコウジさんによる脱力気味の4コママンガが挟まれるのもよかった。 「きっぱり断定する人」についての内田先生の教えにかなり納得。仕事面でどちらかというと断定されて「うっ…」となる側だったので、自分の中でこういう心理がはたらいていたのかと改めて理解した。

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2013/01/04

告白すると、10年ほど前まで自分は、たとえば「日本は世界に誇れる国になるべきだ」なんてことを考える人間だった。 保守とか革新とかイデオロギーといったものに深く興味を持ったことはないけれど、位置的にはかなり保守で、今もそれはさして変わらないのだけれど、ぐらぐらしたのは内田樹先生の本...

告白すると、10年ほど前まで自分は、たとえば「日本は世界に誇れる国になるべきだ」なんてことを考える人間だった。 保守とか革新とかイデオロギーといったものに深く興味を持ったことはないけれど、位置的にはかなり保守で、今もそれはさして変わらないのだけれど、ぐらぐらしたのは内田樹先生の本と出会ったから。 「『日本は世界に誇れる国になるべきだ』なんて偉そうに言うけれど、そもそも国って何かなんて考えたことある?」 内田先生はいつも物事を根本に立ち返って考える。だから容易に結論が出ないのだけれど、その思考の過程、有り体に言えば、「のらりくらり」とした感じが癖になる。 そこから、それまで考えもしなかった結論が顕現する。考えもしなかったことなのに、常識的に考えれば確かにそうだと納得してしまう。「目からウロコが落ちる」とはそういうことをいうのだろうと思う。 「日本は世界に誇れる国になるべきだ」などと軽々に口にすべきではないと反省させられる。 それは自分の頭であらゆる知識を総動員して思考した結果、言っているのですか?― 内田先生はいつもそう問うているような気がして、本を読むたびに粛然と襟を正すことになるのである。

Posted byブクログ

2012/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつもの内田節だが毎回はっとさせられる言葉がある。 同じ事を何度も何度も、ありとあらゆる表現やたとえ話を使って、繰り返す。「正しいことはどうしても断定できない」という根本的な問題を取り上げながら、飽くことなく「真理」を問い続けている。そこには内田氏のどうしてもこれだけは伝えたいという姿勢が伝わってくる。 思想というものはすべからくそうあるべきである、と理解した。

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2012/08/27

期間限定とうたわれているが、今でも十分にリーダブルです。 第1章 「ひとはなぜ仕事をするのか」「断定するひとをみたらバカと思え」など学生とのやり取りが、わかり易く、かつ論理的でふむふむと読んだ。 やっぱり内田樹は良い。

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2012/07/08

内田さんの著書にしては、あまりぱっとしなかったです。 『「おじさん」的思考』のほうが断然おもしろかったかな。 しいて言うなら、中村天風さんの節に出てきた弱さの話と、変化を前提とした社会理論が興味深かった。 あまりおもしろくなかったと思いつつも、この読みやすさ、内田さんの本のリーダ...

内田さんの著書にしては、あまりぱっとしなかったです。 『「おじさん」的思考』のほうが断然おもしろかったかな。 しいて言うなら、中村天風さんの節に出てきた弱さの話と、変化を前提とした社会理論が興味深かった。 あまりおもしろくなかったと思いつつも、この読みやすさ、内田さんの本のリーダビリティはすごい。

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