期間限定の思想(2) の商品レビュー
ダイアローグ(対話形式)で問答をしながら、何気ない日常的な話題を哲学的に考察していくくだりは、まさに内田樹の面目躍如。
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言ってることが、時々森博嗣とすごく被っている、と感じた一冊。どっちが先とかじゃなくて、思考回路が似てる部分があるんだろうな。 「はぐらかし」方とか、基本は理想論を述べてて根は熱い(?)とことか、Web連載を本にしてたり作家廃業宣言をしたり、子どもの教育方針まで、 なんとな~く似て...
言ってることが、時々森博嗣とすごく被っている、と感じた一冊。どっちが先とかじゃなくて、思考回路が似てる部分があるんだろうな。 「はぐらかし」方とか、基本は理想論を述べてて根は熱い(?)とことか、Web連載を本にしてたり作家廃業宣言をしたり、子どもの教育方針まで、 なんとな~く似てませんか。 第3章のインタビューは読みでがある。インタビュアの近代さんが上手いってのもあるだろうな。 「街場の現代思想」はやっぱり面白い。 10年くらい前の本ですけどね、今頃深く共感してたりするのは読み手の私がそういう年齢になったからですよ。扱う時事問題は古けれど、ある種普遍的なものが話の底にあるから、リーダビリティについては心配されなくとも良いと思う。しかしリーダビリティ=文体、っていうのは卓見ですよね。
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内田樹さんは、哲学者、武道家。 最近、文庫になったこの本を購入。 先週は、今をつめる本が多かったので、休日の今日は軽い本から登場。 ①判断が誤りであることが事後的に明らかになったら、その責任をとって、粛然と制裁を受ける覚悟がある人間だけが、「マニュアルがない」状...
内田樹さんは、哲学者、武道家。 最近、文庫になったこの本を購入。 先週は、今をつめる本が多かったので、休日の今日は軽い本から登場。 ①判断が誤りであることが事後的に明らかになったら、その責任をとって、粛然と制裁を受ける覚悟がある人間だけが、「マニュアルがない」状況で判断をくだすことができる。(p138) ②少数派というのはつねに必要だと思うのです。政治的な機能としても、少数派は集団のバランスをとる役割を果たすものだと思います。 ③僕が毎日たくさんものを書くのは、基本的に理解したいからなんです。(中略)じつは書き出す前は何もわかっていなくて、最後まで書いてみてやっとわかる、そういうものってあるじゃないですか。(p251) これらのフレーズは自分の今の気持ちにぴったりです。 参考文献はデュルケーム『自殺論』、三島由紀夫『文化防衛論』。
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