ザ・ラストバンカー の商品レビュー
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安宅産業、イトマン、住専、そして郵政民営化。著者が関わってきた問題案件を振り返った本。郵政が1/3程度を占める。 内容は報道等で明らかになっていることが大半だが、70、80年代以降の銀行業界(特に不良債権処理)の動きをざっくり掴むことができるだろう。 冒頭調査部時代の話が出てくるが、やっぱり金融は企業の実態を把握してなんぼ、と感じた。
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元三井住友銀行頭取であり、後の日本郵政の社長でもあった西川善文さんの回顧録で、素晴らしく読み応えがあった。 経営者、リーダーとしての苦悩も語られている。 苦難から逃げなければ部下は必然と着いてくる。 闇の部分も記されているのだが、住友銀行の天皇と言われた磯田氏の退任の件や三井住友...
元三井住友銀行頭取であり、後の日本郵政の社長でもあった西川善文さんの回顧録で、素晴らしく読み応えがあった。 経営者、リーダーとしての苦悩も語られている。 苦難から逃げなければ部下は必然と着いてくる。 闇の部分も記されているのだが、住友銀行の天皇と言われた磯田氏の退任の件や三井住友銀行としての再スタートなど、キーパーソンの実名での登場も興味深い。
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読んでよかったなと思える本でした。バブル後の不良債権の後始末に関する部分は、自分自身の様々な思い出とともに懐かしく読みました。西川さんてこういう人だったんですね。書いていることに迷いがないし、固有名詞もポンポン出てくる(大丈夫?)ので、読んでいて痛快でした。最後の郵政民営化に関す...
読んでよかったなと思える本でした。バブル後の不良債権の後始末に関する部分は、自分自身の様々な思い出とともに懐かしく読みました。西川さんてこういう人だったんですね。書いていることに迷いがないし、固有名詞もポンポン出てくる(大丈夫?)ので、読んでいて痛快でした。最後の郵政民営化に関するパートで、政治家とマスコミの馬鹿さ加減に胸くそが悪くなり、星4つにしました。【2012年7冊目】
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住友銀行の元頭取である西川氏の自伝。イトマン事件、安宅産業破綻といった戦後日本経済史に残る事件の、生々しい裏側が見えて大変面白い。本音で文句をぶち撒ける様な、忌憚無き書きっぷりが、逆に好印象。( 特に郵政公社総裁になってからの政治との軋轢)
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最大の競争相手は、他行でも外銀でもなく、時代の変化!変化に合わせて自分も変える。 それにしても、ラストバンカーってすごい名前。かっこ良すぎる。そのあとのバンカーは何を目指せば?というわけで、セイ・ファイナルバンカー!!
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リーダーシップとは何か。 そして政治の恐ろしさについて考えさせらる一冊です。 無知と厚顔を特徴とする政治家の恫喝は、 その政治家に投票している民衆の声の代弁であることを 考え合わせると、人間の性の恐ろしさを感じます。 そしてマスコミの事実捻じ曲げ・煽り報道も そのようなセンセーシ...
リーダーシップとは何か。 そして政治の恐ろしさについて考えさせらる一冊です。 無知と厚顔を特徴とする政治家の恫喝は、 その政治家に投票している民衆の声の代弁であることを 考え合わせると、人間の性の恐ろしさを感じます。 そしてマスコミの事実捻じ曲げ・煽り報道も そのようなセンセーショナルな「事実」を見たいと望む 人間の願望に応えているという点で、 マスコミは合理的に行動しているとも。 西川氏は強烈な個性で毀誉褒貶の激しい人物ですが 報道だけでは見えにくかった生の本人の回顧録として たいへん興味深く読めました。 決して金融だけの話では無く、日本戦後史と人間の恐ろしさも 垣間見れる好著です。ぜひご一読を。
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感動した。 事実は小説より奇なり 破綻処理と再建の連続 会社はやはり最後は人 大切なのは明快な結論 現場に行って仕事する 不作為の罪
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SMBC、郵政のトップを務めた西川善文氏の自伝。 ボリュームの多い“私の履歴書”です。 平和相互合併、イトマン事件のあたりは第一証言として面白く読めました。 金融業界にいて、歴史、蘊蓄が好きな人は楽しめる本かと思います。
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元三井住友銀行の頭取である西川氏の回顧録。 感想。 読み物としては面白いと思う 安宅産業とかイトマン事件とか、疎かった部分を補完できた。 事の、事とは、銀行政治、所謂政治、経営、そんな事の程度感を感じることができたのは良かった。 以上
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同業者には楽屋ネタ的な話も多く面白いかも。しかし結局は西川さんの鬱憤晴らしに付き合わされた感じになる。
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