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ザ・ラストバンカー の商品レビュー

3.9

102件のお客様レビュー

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2012/04/01

自分が期待したこととは若干の違いがあった。 ただ銀行のエリートが任されてきた仕事をかいま見ることができた。 たたき上げの営業畑とおもっていたかつての頭取は、異例のキャリアでかつ、学業も天性の才能を感じさせるかたであった。 優等生のレポートを書くのでなく、結論を明快に述べること、そ...

自分が期待したこととは若干の違いがあった。 ただ銀行のエリートが任されてきた仕事をかいま見ることができた。 たたき上げの営業畑とおもっていたかつての頭取は、異例のキャリアでかつ、学業も天性の才能を感じさせるかたであった。 優等生のレポートを書くのでなく、結論を明快に述べること、そういった重要性を説いている。 また部下の教育ということも上に立つものとして求められるものである。 銀行のエリートが歩キャリアは決して華やかなものばかりでない、特に難しい時代を生きれば生きるほど。 自分がどういった道を任されるか分からないが、着実に進んで行きたい。

Posted byブクログ

2012/03/22

・日本国の激動の近代~現在の経済・金融の流れが良く判る。 ・本の一章ごとに、そこから受ける内容や印象がまるで異なる。 ・氏のお人柄が謙虚で人格者であると感じた。それ故に現代的なビジネスの変化にも即対応できたのであろう一流の経営者。 ・本の中盤以降になると非常に現代的内容。 ・やは...

・日本国の激動の近代~現在の経済・金融の流れが良く判る。 ・本の一章ごとに、そこから受ける内容や印象がまるで異なる。 ・氏のお人柄が謙虚で人格者であると感じた。それ故に現代的なビジネスの変化にも即対応できたのであろう一流の経営者。 ・本の中盤以降になると非常に現代的内容。 ・やはりマスコミ及び政治家の発信は真に受けてはいけない。 ・人生のテーマは終盤まで生き抜いて初めて一貫したものが浮き出てくるのかと。 ・非常に損な役回りを受けられている印象だが、真の人格者、善人が故。 ・郵政民営化には諸説あるが、氏に関しては発展と利他の意識で邁進して来られたという事が理解できた。  ・読み終えて、その凝縮された、落ちついた、重厚感ある内容と比べ、本の装丁や帯が大袈裟で的外れに感じてしまった。

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2012/03/18

世代のせいか、金融・商社・マスコミ・ゼネコンは金儲けしかしない悪の枢軸だという偏見が未だに抜けないので、それではいけないと思って読んでみました。  前半もさながら、郵政民営化の立て直しの時の不適切な調達・非効率業務・縁故採用・杜撰な監査など、経営効率化の先進的な模範企業だった住...

世代のせいか、金融・商社・マスコミ・ゼネコンは金儲けしかしない悪の枢軸だという偏見が未だに抜けないので、それではいけないと思って読んでみました。  前半もさながら、郵政民営化の立て直しの時の不適切な調達・非効率業務・縁故採用・杜撰な監査など、経営効率化の先進的な模範企業だった住友銀行とは対極の位置にあるような銀行を負って建てなおす様が印象的でした。 コスト意識のない同僚の教育に悩んでいたけど、世の中にはこういう民間の原理が通用しない部類の人間が存在すること、粘り強く意識改革させることによって別会社に生まれ変わらせることができるんだと思い、もう少し頑張らねばと気を引き締めました。 稲盛和夫のJAL再建の手記とかもこんな感じになるのかしら。 

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2012/03/11

C0036 日本郵政では、さんざん叩かれましたが、西川氏の言い分が読めます。失礼ながら、面白かったです。編集がかなり手を加えたのか、間にゴーストでも入っているのでしょうか。郵貯と全銀のコード体系が違うのは、象徴的かと。鉄道のレール幅、電気の周波数。中央集権のくせに、仕切りきれない...

C0036 日本郵政では、さんざん叩かれましたが、西川氏の言い分が読めます。失礼ながら、面白かったです。編集がかなり手を加えたのか、間にゴーストでも入っているのでしょうか。郵貯と全銀のコード体系が違うのは、象徴的かと。鉄道のレール幅、電気の周波数。中央集権のくせに、仕切りきれない残念さがなんともです。「民僚」っていいですね。これから使わせてもらいます。

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2012/03/10

不良債権処理と郵政民営化に奔走した著者の仕事人生が、そのときの感情や考えを織り交ぜながら描かれている。正解のない問題から逃げずに、決断を繰り返していく著者の姿がありありと浮かんできて、一気に読み終えた。 最も大切なことは、明快な結論である。 リーダーシップとは、直面する課題から...

不良債権処理と郵政民営化に奔走した著者の仕事人生が、そのときの感情や考えを織り交ぜながら描かれている。正解のない問題から逃げずに、決断を繰り返していく著者の姿がありありと浮かんできて、一気に読み終えた。 最も大切なことは、明快な結論である。 リーダーシップとは、直面する課題から逃げないことである。 (本文より抜粋) 逃げたくなるような問題に立ち向かい、決断を下してきた著者の言葉だけに、心に残った。

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2012/03/06

歴代のメガバンクの頭取の中で、著者は間違いなくスターだったんだと思う。それを裏付けるべく、本書で語られる不良債権処理におけるリーダーシップ、決断力は本当に凄い。簡潔に要点を話す、スピードを意識しつつも、慎重に熟考を重ね物事を進める、このような仕事ぶりは、見習うべき所が多い。といっ...

歴代のメガバンクの頭取の中で、著者は間違いなくスターだったんだと思う。それを裏付けるべく、本書で語られる不良債権処理におけるリーダーシップ、決断力は本当に凄い。簡潔に要点を話す、スピードを意識しつつも、慎重に熟考を重ね物事を進める、このような仕事ぶりは、見習うべき所が多い。といっても中々真似出来るものではないが。。最終章では郵政公社問題で政争に巻き込まれてしまった事に対する悔恨が滲み出ていた。

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2012/03/04

バブルのあたりが飛ばされていて、やや期待外れ。郵政改革のあたりよりもそっちを期待していたのに。やはり触れたくないということか。

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2012/03/01

不良債権ともに歩んできた著者のバンカー人生と、直面してきた問題にへの考えなど、銀行に興味を持つ人には非常におもしろい。

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2012/02/28

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ戦奪戦、小泉・竹中郵政改革…。数々の不良債権と戦い、『不良債権と寝た男』とまで言われた筆者がつづる壮絶な仕事人生です。 僕が西川氏について覚えていることは郵政の社長を辞任する際の非常にいらだった様子の会見模...

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ戦奪戦、小泉・竹中郵政改革…。数々の不良債権と戦い、『不良債権と寝た男』とまで言われた筆者がつづる壮絶な仕事人生です。 僕が西川氏について覚えていることは郵政の社長を辞任する際の非常にいらだった様子の会見模様でした。それが本書を読むきっかけになったといえばなったのですが、一読して日本の経済史を揺るがした事件。安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ戦奪戦、郵政改革…。これらの重要な局面にいつも筆者が裏で動いていたということを知って衝撃を受けました。 筆者いわく、自分のような経歴を持っている人間が頭取になるということは本来ありえないことだが非常時だったからこそ、自分が頭取になったのだろう。というようなことを述懐されていたことが印象に残っています。本書の構成は郵政の社長になる前の住友銀行および、合併されて三井住友銀行時代のことが大半を占めるのですが、安宅産業の処理には文字通り東奔西走して処理に当たったということや平和相銀・イトマン事件では銀行とバブル時代の『ヤミ紳士』との関係が問題視されていた中でも粛々と破綻を回避するために文字通り『死に物狂い』で事にあたっていたのだな、ということが文章の節々から感じられ、経済人の回顧録としてはかなり異色な印象を持ちました。 そして、小泉・竹中改革の目玉だった郵政民営化でその舵を取るべく社長に就任する後半部では、巨大な日本郵政を現場主義で改革しようとした部分と、それが奥様いわく『政治オンチ』が災いして鳩山邦夫総務相(当時)との軋轢に始まって、内部からのさまざまな『抵抗』に遭い、やがて亀井静香氏から『引導』を突きつけられる場面に至っては、さぞかし無念だったろうな、と思ってしまいました。正直に言って上述した記者会見の印象があって、僕は筆者にあまりいい感情を持ってはいなかったのですが、この本を読んで、氏が『最後の顔が見えるバンカー』という意味でつけられた書名にもなっている『ザ・ラストバンカー』という異名は伊達じゃないんだ、ということを思い知ったのでございました。

Posted byブクログ

2012/02/26

西川氏のことを始めて知ったのは、日本郵政の社長に就くというニュースを知ったとき。 このとき既にラストバンカーという紹介のされ方をしてた。 このラストバンカーというフレーズが印象的で記憶に残っていた。 西川氏は郵政改革の問題で悪者に祀り上げられたな・・・という印象が強かったが、実...

西川氏のことを始めて知ったのは、日本郵政の社長に就くというニュースを知ったとき。 このとき既にラストバンカーという紹介のされ方をしてた。 このラストバンカーというフレーズが印象的で記憶に残っていた。 西川氏は郵政改革の問題で悪者に祀り上げられたな・・・という印象が強かったが、実際はどういうことだったんだろう?と本人の声を聞いてみたくなったので購入した。 思っている以上に人間味のあるというか、人間臭い方だなというのが率直な感想。 トップに立つ人間の孤独感など共感できる部分も多かった。 郵政に関する意見は賛否両論あるのかもしれないが、自分自身は納得でき、著者と共感できる部分は多かった。 また、郵政以外の部分でも組織のトップのしての気持ち、特に前のめりで戦う強い気持ちというのは今後も参考にしていきたいと思う。 いかなる組織であっても上に立つことがあれば、西川氏のように人間として強くありたいと思う。 たとえ3~4人の家族のトップでも。 たとえ社員5人の小会社のトップでも。

Posted byブクログ