モダンタイムス(上) の商品レビュー
めちゃめちゃ面白い。 どんどんひきこまれて、新たな事実が明らかになって謎解きしていくとこもよい。 あとは伊坂作品には必ずといっていいほど出てくる無茶苦茶キャラがすごいくいい味だしてる。 五反田さんと奥さんの佳代子さん。 一気に読んでしまった。 魔王を読んだ時はあんまり面白かった記...
めちゃめちゃ面白い。 どんどんひきこまれて、新たな事実が明らかになって謎解きしていくとこもよい。 あとは伊坂作品には必ずといっていいほど出てくる無茶苦茶キャラがすごいくいい味だしてる。 五反田さんと奥さんの佳代子さん。 一気に読んでしまった。 魔王を読んだ時はあんまり面白かった記憶ないけど、また読んでみようかとおもった。
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「もしそいつの一生を要約するとしたら,そういった日々の変わらない日常は省かれる。…でもな,本当にそいつにとって大事なのは,要約して消えた日々の出来事だよ。子どもが生まれた後のオムツ替えやら立ち食いソバ屋での昼食だ。それこそが人生ってわけだ。」 「より高い生産性を,より効率的に。も...
「もしそいつの一生を要約するとしたら,そういった日々の変わらない日常は省かれる。…でもな,本当にそいつにとって大事なのは,要約して消えた日々の出来事だよ。子どもが生まれた後のオムツ替えやら立ち食いソバ屋での昼食だ。それこそが人生ってわけだ。」 「より高い生産性を,より効率的に。もっと生活を楽に。そういった目には見えない大きな原理があるんだよ。たとえば,いいか。国家ってのは国家自体が生きながらえることが唯一の目的なんだ。国民の暮らしを守るわけでも,福祉や年金の管理のためでもない。国家が存在し続けるために,動く。」
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この作品は『魔王』の50年後の世界という設定で描かれている。『魔王』と『ゴールデンスランバー』、そしてこの『モダンタイムス』に描かれているものの1つは「That’s 監視社会」。人々は常に何かによって監視されている、その恐怖がひたひたと伝わってくる。この作品は『ゴールデンスランバ...
この作品は『魔王』の50年後の世界という設定で描かれている。『魔王』と『ゴールデンスランバー』、そしてこの『モダンタイムス』に描かれているものの1つは「That’s 監視社会」。人々は常に何かによって監視されている、その恐怖がひたひたと伝わってくる。この作品は『ゴールデンスランバー』が大きな伏線になっているのでは無いか。『ゴールデンスランバー』であからさまな「監視社会」が描かれているからこそ、この作品の監視の恐怖がより一層際立つのだと思う。この作品の監視は、思っているよりずっと恐ろしいぞ。 作品同士がリンクするのが伊坂幸太郎さんの作品の特徴であり、ファンの楽しみとする所なのだが、今回は意外なゲストが登場してくる。それは是非ともご自身の目で確かめてもらいたいが、そこに強い作者のメッセージ性を感じずにはいられない。この作品は、筆者のメッセージ性が他の作品に比べて全体的に強いように思う。 まるで細かい塵が重力によって集まり惑星が出来ていく様に、ひとつひとつの要素が次第に集まり形を成していく過程が堪らなく好きだ。だから伊坂ファンは辞められない。
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『魔王』の続編てことで、ずっと文庫化されるのを待ってました! うん、待ってかいがあった!ミステリー! 続きが気になるー!!
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単行本読んだのに忘れている。 渡辺は爪を剥がされたと思っていたし、岡本の名前は合田猛志だと思っていた。 苺畑さようなら は村上春樹みたい。(ちゃんと読んだことないんですけども)
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ラジオを聴いているとMISIAが『スマイル』をカバーして歌ってたけど、これって、チャップリンの『モダン・タイムス』で流れる曲でしたよね。 オートメーションの工場でチャップリンが壊れていくシーンが有名なこの映画にあって、最後に流れるこの音楽が、現代社会の冷たさと束縛に囚われない自由...
ラジオを聴いているとMISIAが『スマイル』をカバーして歌ってたけど、これって、チャップリンの『モダン・タイムス』で流れる曲でしたよね。 オートメーションの工場でチャップリンが壊れていくシーンが有名なこの映画にあって、最後に流れるこの音楽が、現代社会の冷たさと束縛に囚われない自由な生活への旅立ちのラストシーンに重なる…。 その映画のタイトルを頂くこの物語。だけどもここで鳴り続けるのは流麗な音楽の代わりに人の心を不安にする不気味なノイズで、『モダン・タイムス』というよりは『独裁者』を思わす雰囲気。 浮気を監視する妻、妻が雇った謎の男、突然消えた浮気相手、謎めいた仕事と行方不明の先輩、その先輩を探す3人組、上司の自殺、同僚の誤認逮捕、播磨崎中学校事件と永嶋丈…、どこに焦点を絞ったら良いのか、どよ~んとした不安感を漂わせながら展開する話に手探りのまま読み進める。 奇妙な3者会談で出てくる『モダン・タイムス』の話から漸く物語が動き出すかと思いきや、井坂好太郎の「苺畑さようなら」に再び陥る戸惑いの世界。 果たしてこれからどこへ行くの?疑心暗鬼のまま下巻へ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『魔王』の続編と聞いて楽しみにしてたのですが、予想斜め上の始まりにまず驚かされました。 伊坂作品の始まり方はいつも意外なところから始まるのですが、今回もいい意味で予想が外れました。 監視、というテーマだと耳にしてたのでゴールデンスランバー的要素を想像してたんですが少し違ってました、先にゴールデンスランバーを読んだので、監視という部分に対してはぬるい気がします。 ただネットの怖さ、人の考え方、疑惑、一言一言から何か考えさせられることの多さに、いつしか自分も深く考え込み、主人公の思考にぐいぐい引き込まれて上下巻読み終わるのがあっという間でした。
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あってもおかしくないレベルのリアルな小説。上巻と下巻の中盤までは文句なしにおもしろいが漠然とした物を漠然と説明するから下巻の後半で少しだれる。魔王は敵が分かりやすく社会が何となく流れていくが、モダンタイムスは敵が分からない上に社会はシステムによって動かされている。魔王という小説は...
あってもおかしくないレベルのリアルな小説。上巻と下巻の中盤までは文句なしにおもしろいが漠然とした物を漠然と説明するから下巻の後半で少しだれる。魔王は敵が分かりやすく社会が何となく流れていくが、モダンタイムスは敵が分からない上に社会はシステムによって動かされている。魔王という小説はある一面からみただけの小説ですよといっているような小説。しかもそれが正しいわけではないですよといっているような小説
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「魔王」の続編の今回の作品。 私的に会話のテンポがものすごく好き~♪言葉遊びも多くて読んでてクスクス笑ってしまいます♪☆ 伊坂さん作品で唯一「魔王」があまり好きではない私ですが今読むと好きになれそうな気がしてきた! とりあえずこれを読み終えたら再読しようっと☆
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「ビル・ゲイツ?」‥ああ、そういえば、高校時代の歴史の試験で出た名だ‥。 ってゆう時代設定が面白い! あと井坂好太郎の登場。 人生は要約できない。本当にそいつにとって大事なのは、要約して消えた日々の出来事だよ。 つくづく彼の発想力には圧倒される。やっぱり好き。 『楽観と...
「ビル・ゲイツ?」‥ああ、そういえば、高校時代の歴史の試験で出た名だ‥。 ってゆう時代設定が面白い! あと井坂好太郎の登場。 人生は要約できない。本当にそいつにとって大事なのは、要約して消えた日々の出来事だよ。 つくづく彼の発想力には圧倒される。やっぱり好き。 『楽観とは、真の精神的勇気だ。』
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