日本のデザイン の商品レビュー
欲望のエデュケーション。つまり、美意識の教育し、開花させること。 日本の景観と情報の欲望はまだまだ低い。未来に向けて、そんな仕事がしたいものだ。
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HONZで紹介されていたので買ってみた。『日本のデザイン』 - HONZ この本を読む前までに、日本は日本らしさを強みにして海外で戦って行くのが一番だと、漠然といた考えを持っていた。しかし、具体的な考えまでには至って無かった。 そんな中で、本書に出会えてラッキーだ。これから日...
HONZで紹介されていたので買ってみた。『日本のデザイン』 - HONZ この本を読む前までに、日本は日本らしさを強みにして海外で戦って行くのが一番だと、漠然といた考えを持っていた。しかし、具体的な考えまでには至って無かった。 そんな中で、本書に出会えてラッキーだ。これから日本の進み方について、デザインを中心に語ってくれている。 著者の言うように、日本は次のフェーズに入っている。工業を中心とした国から美意識を中心とした国へ。 以前、京都の銀閣寺に行った時、そのわびさびの空気に感動を憶えた。それと同時に、銀閣寺から見える周辺地域の近代化に、残念な気持ちになった。あまりにも勿体ない。著者も言うように、日本人は小さなことに対する美意識は高いが、景観に対する美意識はまだまだだそうだ。 景観を含め、西洋の良いところは取り入れつつ、日本の美意識を大事にして国を作っていくことが大事だと思う。 そして、それを世界の人に知ってもらうのにはどうしたら良いかを考えよう。
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日本の、アジアのデザインの可能性を沢山吸い込ませた本です。 日本人が当たり前に感じていたことこそが、価値あること。 事(イベント)を多数プロデュースしてきたデザイナーである原さんの視点は、日常生活にこそ気付きがあることを伝えています。 質素、清潔、コンパクトなどなど、日本の得意...
日本の、アジアのデザインの可能性を沢山吸い込ませた本です。 日本人が当たり前に感じていたことこそが、価値あること。 事(イベント)を多数プロデュースしてきたデザイナーである原さんの視点は、日常生活にこそ気付きがあることを伝えています。 質素、清潔、コンパクトなどなど、日本の得意とする考え方は、大きいものが優れていた右肩上がりの経済成長が終わった国には何らかの処方箋足りうる、この著書からのメッセージは多岐に及びます。 同書を数回読んで、京都など歴史を内包する日本の町並みを歩くと、相当沢山の気付きが得られるんだろうと感じました。
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日本の美意識や文化の中にある物事の見方を、これからの日本発のサービスや製品に生かしていこうという提案と、著者のこれまでの取り組み。刺激が多かった、また読もう
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ものづくりに必要な資源は「美意識」であるという。それは、「繊細」、「丁寧」、「緻密」、「簡潔」にものや環境をしつらえる知恵であり感性である。 床の間におけるしつらえる知恵が急速に失われていくことを感じていますが、日本のデザインの資源もまたヨーロッパのように職人のなかだけに残ること...
ものづくりに必要な資源は「美意識」であるという。それは、「繊細」、「丁寧」、「緻密」、「簡潔」にものや環境をしつらえる知恵であり感性である。 床の間におけるしつらえる知恵が急速に失われていくことを感じていますが、日本のデザインの資源もまたヨーロッパのように職人のなかだけに残ることになったとしたら寂しいでしょうね。 石元泰博の写真集『桂離宮』に言及して日本人の美意識を説明する条がいいなあ。石元が「最初に購入した図形関係の書物が、モホリ=ナギの『ヴィジョン・イン・モーション』」とくれば、2011年7月の京都国立近代美術館で回顧展をやっていたなあ。石元はバウハウス直系の写真家です。桂離宮の踏石の写真がいい。
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