はやく名探偵になりたい の商品レビュー

東川篤哉【著】

2012/05/13

短編集で読みやすかった。よくも悪くも烏賊川市シリーズの作風は常に同じなので、淡々と読み進めるだけ。続きが気になるとか、驚きがないのが残念。でも5作品目の「宝石泥棒と母の悲しみ」は、ペット目線で、しかも犬と思い込んでいる真鴨の話がメイン。意表を突かれたわけじゃないけど、新鮮だった

2012/04/28

はた迷惑な奴らリターン!! 名探偵の条件。気力・体力・変人あしらい。そしていかがわしい依頼が舞い込む町在住であること！　烏賊川市で探偵事務所をひらく鵜飼のもとには、なんとも不思議な事件が持ち込まれる。探偵見習い・流平とともに、いい加減に華麗な推理と、ずっこけチームワークで難事件を次々解決!!

2012/04/27

烏賊川市シリーズ短編集。探偵コンビが繰り広げるドタバタ喜劇が楽しいです。相変わらずトリックは思い切り過ぎる部分はありますが、解決に至る道筋は綺麗に整っているので、そのミステリ観は好きなんですよ。ギャグの合間にさらりと伏線忍ばせていますしね。所々に作者のミステリへのこだわりも垣間見えて楽しいです。
倒叙ものあり、叙述トリックあり、密室ももちろんあり。ミステリの楽しさが詰まっています。

2012/04/12

シリーズものとは知らずに、最新刊から読んでしまった。
推理は、偶然を頼った感じで軽いけれど、笑いありでサクッと読める。

2012/07/16

烏賊川市シリーズ短編。他シリーズと異なり警察の出番はなく、鵜飼さん中心の推理劇。

・藤枝邸の完全なる密室
折角の密室殺人計画が、空気の読めない探偵＆助手に完膚なきまでにメチャクチャにされる話。

・時速四十キロの密室
浮気の証拠を押さえるために追いかけていたトラックの上で、ひとりの男が死ぬ話。
釣りと成功報酬。

・七つのビールケースの問題
いなくなった依頼人、盗まれた七つのビールケース、酔っ払いの間違い、ひき逃げ、全てが繋がる解答とは。

・雀の森の異常な夜
車椅子の使いみち。

・宝石泥棒と母の悲しみ
叙述系かな。
宝石の行方は果たして。

2012/04/08

これくらいのまったりしたユーモアミステリ好きです。
シリーズ物らしいけど、この本からでも十分楽しめました。
「謎解き」よりこちらの方が好きかも。

2012/03/06

烏賊川市シリーズ第７弾・短編集～地下のカラオケルームのドアチェーンに細工して密室殺人を仕立てて上がっていったら探偵がいた。時速４０ｋｍで走る軽トラックに乗せられた箱から出てきたら投げ釣りの錘に後頭部を打たれ針が頸動脈を切り裂いた。普通の右開きと特殊な左開きの自動販売機のドアを開け隙間を七個のビールケースで塞いだ路地の奧で偶発的な交通事故の隠蔽が行われる。誤解と偶然の事故で死亡し硬直した老人が電動車椅子の後ろに括り付けられ座席に乗った家政婦が崖に運んで捨てる。２階奧の書斎の金庫から盗んだルビーの裸石を野鴨に呑み込ませる～主要登場人物が表紙に描かれていて，最後の話の登場人物がいないぞって思ったが，犬のお母さんが描かれていたのね。万に一つもない奇蹟の場面に必ず探偵が出現している億に一つの奇蹟，否億に一つもありはしないだろう

2012/02/23

初めて東川氏の作品を読みました。今回は短編でしたが、トリックそのものより、キャラクター設定が上手いなぁ、と。軽いノリだけどキラリと光る推理。必ず事件解決の途中で若干横道に話が反れたりする所が、肩が凝らず、ドタバタでテンポの良いミステリーで楽しく読めました。

2012/02/21

烏賊川市シリーズ！！

はやく名探偵になりたい

題名からして戸村隆平を中心とした話になるのかと思いきや、
まったく違いましたね。

今回は長編ではなく短編集といったようなものでしょうかね。

烏賊川市シリーズの愛読者からするとやはり物足りないと思ってしまいましたね。
また、短編ものなのでサクサク読み進められる部分がプラスなんだと思います。

2012/02/14

短編集。一つ一つのストーリーに無駄が無く、サクサク読める。
朱美さんも警部も出てこないので、鵜飼さんと戸川くんのドタバタ劇を延々みている気がしてくる。ただ、逆に鵜飼さんの名推理ぶりばかりが目立つような感じもする。
短い分だけ全体的な深みが感じられないので、スキマ時間にちょこちょこと読む分にはいいかも。
全部読んだ後で表紙を見ると面白い。
個人的には長編の方が、それぞれのキャラに厚みが出て好き。