ムーミン谷の十一月 新装版 の商品レビュー
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秋のわたしはいつもと違う。 ムーミン谷を訪ねてきたのにムーミン一家はいなかった。集まってきたお客たちは、仕方なくそこで過ごし始めるが——。 子どもの頃は何が面白いのかあまりよくわからなかった巻。でも今読んでみると、毎日同じことをする自分に疑問を持ってしまったヘムレンさんや、急にひとりが寂しくなったフィリフヨンカは、自分の姿のように思える。自分でいることに満足しているミムラねえさんはいつでも憧れ。 ひとりでいるのがよかったのに、急に嫌になってしまったフィリフヨンカに一番共感する。自分にふさわしい仕事だと思うことも、命令されるとやりたくない。ムーミン谷で過ごすうちに、少しずつ自分を取り戻していく。リフレッシュって大事なんだな。
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「ムーミン谷の十一月」というタイトルだからか、 毎年、十一月になると読みたくなる本。 この巻がムーミンシリーズの最終巻で、 ムーミンやムーミンパパ、ママ、ミィ達が 出て来ない。ムーミン達が一切出てこず、 他の登場人物達が、ムーミン谷へ集まってくる なんて、シュールな話だと、初め...
「ムーミン谷の十一月」というタイトルだからか、 毎年、十一月になると読みたくなる本。 この巻がムーミンシリーズの最終巻で、 ムーミンやムーミンパパ、ママ、ミィ達が 出て来ない。ムーミン達が一切出てこず、 他の登場人物達が、ムーミン谷へ集まってくる なんて、シュールな話だと、初めて読んだ時は 思ったが、ムーミン達が戻ってくるのを信じて 集まった者達が、渋々ながら共同生活を始める、 これが、面白くないわけがない。 集まってきたのはフィリフヨンカ、ヘムレン、 ホムサ、スクルッタおじさん、スナフキン、 ミムラねえさん(スナフキンとミムラねえさんは お客ではない) 彼らは何かしら悩みを持っていて、ムーミン谷へ 訪れている。彼らはムーミン一家が自分達を 歓迎してくれると勝手に思って来たのだが、 ムーミン一家はおらずがっかり。歓迎してくれると勝手に期待して、勝手に人の家に上がり込み、 勝手に共同生活を始める。 そんな彼らの共同生活だが、初めはやはり何度も 衝突する。柄にもなく、スナフキンが問題児(?) たちの世話をやき、ミムラねえさんは相変わらずのマイペースぶり。しかし衝突しながらも、何となくお互いを思いやるようになっていくその過程がとてもいい。特に、超変人フィリフヨンカの劇的な 変わりように驚く。 やがて、1人ずつムーミン谷を去ってゆくのだが、 もうすぐ冬が訪れる前の、ムーミン谷の深まりゆく 秋の描写が、何回読んでもとても素敵だ。 ミムラねえさんの名言、 「なんだってできるわ。だけど、なにもやらないでいましょ。ああ、なんだってできるって、なんて素敵なことなの」 今できるけど、あえて今しない選択があることの 幸せ。 そういえば、ミィがムーミン一家の養女になって いた事をご存じだろうか。
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今作ではムーミン一家は登場せず、彼らが不在の間に彼らを恋しがる人々が自然とムーミン家に集合するという話。 ヘムレンさんがムーミン家へ行こうとする理由が、私がムーミン谷やムーミンたちなどのこの世界に求めるもの(包容力)と同じなので、読んでいて改めてムーミン屋敷に行きたいな、と凄く羨ましく思った。 フィリフヨンカは掃除をしようとして屋根から落ちそうになったばかりに掃除丸ごと恐怖の対象となるも、ムーミン屋敷で過ごすうちに落ち着いてきて、ある朝になると吹っ切れて大掃除をし出す気持ちが、どこかわかる気がする。 ボーッと暗闇でハーモニカの音色に耳を傾ける時間の大切さ。 スクルッタおじさんは自分の名前すら忘れてしまって自分で名付けて名乗っていた。ムーミンの先祖を私より年寄りだといって親近感を抱いていたが、それは鏡に映った自分だった。最後に勢いで鏡を割ってしまう。 一番感心したのはホムサ。 ムーミンママに会いたがっていたが、そこにはムーミンママは決して悲しんだり怒ったりというものはなく、いつも優しくて、みんなの面倒を見てくれるという先入観があった。 しかし、ムーミンママにも悲しい時もあればイライラする時もあるし、そんな時は裏の森の茂みをうろうろして憂さ晴らしするのだとホムサは悟り、最初は自身がムーミンママを求めていたのが、最後には自分こそがムーミンママを慰めてあげたいと結論づけ、改めてムーミン一家が帰ってくるのを待つという、1人でそれに気づけるのはなかなかのものだなと驚いた。 日常に疲れてムーミン谷に行きたい気持ちの時に読みたい1冊となった。
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ある種の成長物語かもしれない。自分が頼れるひとを探しに行って、けれどそのひとたちは不在、不満と理想がしっちゃかめっちゃかに混じり合う。けれど最後は紐がほどけるように、自分の居場所へ自分として帰って行ったり、待っていたひとを、理想のひととしてではなく生身の存在として出迎えたりするのだ。 個人的にはストレスで唸ったり叫んだりしてしまいつつも、皆を放っておけないスナフキンがツボ。
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読んでる時は訥々と話が進むなぁと思うけど、読み終わるとふと不器用なもの同士が集まってワイワイしてたなぁと懐かしくなる不思議な本。
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ムーミンシリーズ最終巻!らしい(講談社文庫の背表紙番号順に読んでいたので1巻読んでいませんが笑) この最終巻、今作は全くムーミン達が登場しない稀有な巻 最終巻にも関わらず出てこない構成なんてすごく珍しいなと ムーミン達はきっと前の巻の島に行っている間なのでしょう 今作のメインの...
ムーミンシリーズ最終巻!らしい(講談社文庫の背表紙番号順に読んでいたので1巻読んでいませんが笑) この最終巻、今作は全くムーミン達が登場しない稀有な巻 最終巻にも関わらず出てこない構成なんてすごく珍しいなと ムーミン達はきっと前の巻の島に行っている間なのでしょう 今作のメインのキャラは、ムーミン谷に住まう5人の住人たち 彼らは急にムーミン一家に会いたくなり突撃訪問…にも関わらず家主不在 不法侵入して家のなか掃除したり食べもの食べまたりと正直衝撃的で笑ってしまう ムーミン一家はきっと、良く過ごせました?片付けありがとう と言って怒らないのだろうなと想像もできる 冬迫る秋の日の哀愁が染み渡る今巻 ムーミン一家いないのにムーミンの家に勝手に来て勝手に寝起きして勝手に出ていくお客人たちに突っ込みながら楽しく拝読できたかなと笑 秋は急に寂しくなるから、温かなあの家族を見たくなる気持ちはよく分かる
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小説版ムーミンの最終巻。なのに何と、主人公がムーミン一家ではない、というなかなか挑戦的な設定。もしかして最後まで…と思わせる、不在だから浮き上がる存在感が味わい深い作品です。
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子供にぜひ読ませたいとか大人こそ読むべきとか、そんなことを言う必要もなく、いつ読んでも楽しめる。 お節介を焼いて回っても感謝されず、空回りしている自覚がありつつもやめられない。 みんなに好かれるヘムレンになってみようと思ったり、みんなに嫌われる可哀想なヘムレンになってみようと苦...
子供にぜひ読ませたいとか大人こそ読むべきとか、そんなことを言う必要もなく、いつ読んでも楽しめる。 お節介を焼いて回っても感謝されず、空回りしている自覚がありつつもやめられない。 みんなに好かれるヘムレンになってみようと思ったり、みんなに嫌われる可哀想なヘムレンになってみようと苦心しても、自分はやっぱりいつもと同じヘムレンでしかないことが憂鬱で自己嫌悪。 “なんだか自分は、朝から晩まであれこれ、ものの置き場所を変えたり、人にそれはどこに置く方がいいなんて言ってばかりいるように思えてきました。” そんなダメで迷惑なはずのヘムレンさんにどっぷり感情移入してしまうのは、ちょっと自分も疲れていたかな。 ラストになって変わり映えしない自分自身と和解するヘムレンさんが、意外と好きになれる。 やっぱりいつ読んでも心がほっとするよいお話。
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星の王子様とか、宮沢賢治の童話っぽくて、謎に怖くて、謎に暗く、森ににしかないような静けさや美しさの中で、孤独感や、人生観を表現する情景は、不気味でシュールでありながら、瞑想でもしているような不思議な感覚になり、何故か読後は落ち着く感じがした。どうにもならない闇という感覚は誰しもあ...
星の王子様とか、宮沢賢治の童話っぽくて、謎に怖くて、謎に暗く、森ににしかないような静けさや美しさの中で、孤独感や、人生観を表現する情景は、不気味でシュールでありながら、瞑想でもしているような不思議な感覚になり、何故か読後は落ち着く感じがした。どうにもならない闇という感覚は誰しもあって、なんとか消化しながら、周囲と揉み合いしながら自分自身で解決してくというような、それを強制するでもなく、問いかけるでもなく、気付かせようとするでもない、淡々と日常が描写され不思議な世界へ引き込まれる。
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ムーミンバレー◯ークで書籍コーナーがあり、購入して再読。装丁がおしゃれな色で揃えたくなる。 クセの強いキャラクター達が気まずい思いをしながらも少しずつわかり合い、自分を見つめ直していく様子、夏が過ぎて陰鬱ながらも美しい谷の自然の描写が緻密でとても良い。抜き書きしたくなるような台...
ムーミンバレー◯ークで書籍コーナーがあり、購入して再読。装丁がおしゃれな色で揃えたくなる。 クセの強いキャラクター達が気まずい思いをしながらも少しずつわかり合い、自分を見つめ直していく様子、夏が過ぎて陰鬱ながらも美しい谷の自然の描写が緻密でとても良い。抜き書きしたくなるような台詞や言い回しも多い。 本当によくできたシリーズだと改めて思った。 某パーク、8月週末なのにがらがらだったけど、キャラクター達も本の紹介もグッズもとても良かったので、ぜひ行って欲しい。 本家のコミックやヤンソンさんのムーミン以外の小説の存在を今回知ったので、そちらも読んでみたい。
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