ムーミン谷の十一月 新装版 の商品レビュー
ムーミン一家が島で悪戦苦闘していたと同時に、ムーミン屋敷を訪れたキャラたち。最後に残ったトフトの目に、船の灯りが見えたラストが忘れられません。帰還した一家との感動の対面が、書かれてなくても目に浮かぶようです。
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ムーミン一家が出てこない最終回、ちょっと寂しいけど、何かを求めている人々が、ムーミン一家に会いに来る。共同生活を送りながら、何かを感じ、考える。淡々とした生活の中だけど、新たな発見があるのです。 最終回にムーミン一家がいないのは寂しい。そんな寂しさを全編抱えながら進んでいくお話。...
ムーミン一家が出てこない最終回、ちょっと寂しいけど、何かを求めている人々が、ムーミン一家に会いに来る。共同生活を送りながら、何かを感じ、考える。淡々とした生活の中だけど、新たな発見があるのです。 最終回にムーミン一家がいないのは寂しい。そんな寂しさを全編抱えながら進んでいくお話。 ちょっと大人になったかな
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※このレビューにはネタバレを含みます
最終巻なのにムーミンたちは一回も出てこない。 ムーミン一家に会いたくなった人たちがみんなで共同生活をする話。(勝手にムーミンの家で) 一家は一向に帰ってこないが、出会った人たちと生活するうちに心のわだかまりが消えていく。 ムーミンが出てこなくて寂しかったけど、いなくなっても私たちの心の中で生き続けている…そんな感じがした! 旅に出たくなった。
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「ムーミン谷」が表題となっているのは本作を入れて5冊。その中で本作はまごうことなくムーミン谷が主人公でした。ムーミン一家が不在のムーミン谷、しかし、本作の登場人物の思いや動きの隅々に、ムーミン一家を感じました。 登場人物が語る言葉にどこからか返事をしているムーミン一家の姿を思いま...
「ムーミン谷」が表題となっているのは本作を入れて5冊。その中で本作はまごうことなくムーミン谷が主人公でした。ムーミン一家が不在のムーミン谷、しかし、本作の登場人物の思いや動きの隅々に、ムーミン一家を感じました。 登場人物が語る言葉にどこからか返事をしているムーミン一家の姿を思います。しかし、その返事がないので、これまでとは違う物語が展開していきます。それでもやはり、ムーミン谷での物語を支えているのはムーミン一家であったと思いました。 ミムラ姉さん、髪をほどくとこんな感じになるのか、と思いを新たにしました。リトルミイやスナフキンとの共通する何かを感じ、これまでにない納得をしました。 登場人物それぞれに心寄り添いましたが、フィリフヨンカの大掃除に、読者である私の心身も大掃除してもらったような気分です。 作者の「Varelser」の言葉にムーミンの物語の本質を感じました。「存在するもの」、それがすべてだと思います。 シリーズ全作を読み終えました。この後も何度も読むことでしょう。未読のものはコミックですが、そちらも読んでみようかと思います。
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まさかのまさかで、最後までムーミン一家が出てこないびっくりの一冊。しかも普段は脇役の更に脇役的な子たちが集まり特に何も起きないというなんともシュールな展開に戸惑いが隠せない。 どうも話自体を楽しむというよりは乏しい展開のなかで変化していく登場人物(妖精?)たちの心具合を読み解く哲...
まさかのまさかで、最後までムーミン一家が出てこないびっくりの一冊。しかも普段は脇役の更に脇役的な子たちが集まり特に何も起きないというなんともシュールな展開に戸惑いが隠せない。 どうも話自体を楽しむというよりは乏しい展開のなかで変化していく登場人物(妖精?)たちの心具合を読み解く哲学的なお話でした。最後は心が柔らかな灯りで燈されているような穏やかな最後に読みつがれるものにはやっぱり理由があることに気が付かされました。
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ミイもいいけど、ミムラの性格が一番いいな。 スナフキンの執着のない性格もいい。 自分を認めて、執着しない生き方を心がけよう。
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ムーミン一家がいっさい登場しない物語。 ホムサも、ヘムレンさんも、フィリフヨンカも、 みんな ムーミン一家に会いたいけど会えない。 自分も無性にムーミン一家に会いたくなってしまった。 しかし、登場人物たちは 自由奔放過ぎる。 やりたくない事はやらないし、やたらと癇癪を おこしたり...
ムーミン一家がいっさい登場しない物語。 ホムサも、ヘムレンさんも、フィリフヨンカも、 みんな ムーミン一家に会いたいけど会えない。 自分も無性にムーミン一家に会いたくなってしまった。 しかし、登場人物たちは 自由奔放過ぎる。 やりたくない事はやらないし、やたらと癇癪を おこしたりする。 あのスナフキンだって パニックになったりするんだ。 自分を大切にしてもいいよ と言われてる気持ちになりました。 ああ、とにかくムーミン一家に会いたい。
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ムーミンシリーズ最終巻。 なのにムーミンは出てこない。 でも常にムーミンたちを感じる。 何かを求めて、ムーミンの家に集まり、 目的とは違う形で得て帰っていく。 各章のタイトルも良い。 ホムサトフトのちびちび虫だけ理解が難しかった。
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ムーミンシリーズの中で一番好きな本。 長雨の季節に読みたくなる。沢山雨の降る薄暗い中でじっくり読む。ムーミンシリーズの最後の作品。 何度も読み返しては、新しい発見がある。
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自分を見失っていると、なんだかうまくいかない。 ムーミン谷お馴染みのスナフキンとミムラねえさん。はるばるやって来たヘムレンさん、フィリフヨンカ、ホムサ、おじさん。 この前者後者の違い、とっても考えさせられるものでした。 なぜスナフキンとミムラねえさんなのかも、興味深いです。 スナフキン、頑張ってる…!(笑) 『しないではいられないこと』に『本当の自分』が隠れていて、本当はそれを解放したくてたまらない。 『しないではいられないこと』を否定し、見失い、他人を基準に考えて動いてしまうとひっちゃかめっちゃか! 『あの人はこういう人』『自分はこういう人』と決め付けていると、本当の姿が見えなくなる。 …いつもは理想郷のような、個性と個性がわちゃわちゃしているのを楽しんでいるけど、 今回は現実でのあるあるが詰まっていて、すごく刺激的な一冊でした。 ありのままを認める、と心理学の本によく出てきます。自分にも他人にも。 ムーミンを読んでいると、そのことがよくわかる。 「怒っているの?」に「怯えているのよ」と返すのも、怒りの奥にある感情に目を向ける大切さを思う。 アドバイスとかどうにかしてあげたいとか、そういう他人のための動きがないのも、ムーミンのいいところ。 いつも答えは自分の中から湧いてきて、勝手にスッキリして、取り戻す。 私も相手もムーミン谷の一員だ!と思っていたらなんでも許せてしまいそう。(笑)
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