あなたは誰?私はここにいる の商品レビュー
ある絵画に対する姜さんの視点を記述した著書。その絵から何を感じ取るのか?その人のバックグランドによっても捉え方は変わってくる。
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ー若冲の絵から伝わってくるのは、生命への畏敬などという大上段に構えた理屈ではなく、「ただ貝が好き」「とにかく鶏を見ていたい」といった、子供のように純粋な好奇心です。144頁 わたしが何で、若冲を好きなのかがわかった。 大人なのに、子どもみたいなところが本当に好きなんだ。こんな...
ー若冲の絵から伝わってくるのは、生命への畏敬などという大上段に構えた理屈ではなく、「ただ貝が好き」「とにかく鶏を見ていたい」といった、子供のように純粋な好奇心です。144頁 わたしが何で、若冲を好きなのかがわかった。 大人なのに、子どもみたいなところが本当に好きなんだ。こんなにも純粋な好き、という気持ちを絵から放出している若冲。 美術とはかくも素晴らしい、と思える。 姜尚中さんの本は、いつもとっても読みやすい。
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本のタイトルから、ちょっとした哲学的な評論だと 思って図書館に予約して、借りて中身を見て美術に 関する内容だと知った次第。 姜尚中さんらしい、とても洞察的な絵の鑑賞だと思った。 私は絵を観たままでしか捉えないので、もっと広く、深い 観方もあるのだ、と。 個人的には第三章エロスの誘...
本のタイトルから、ちょっとした哲学的な評論だと 思って図書館に予約して、借りて中身を見て美術に 関する内容だと知った次第。 姜尚中さんらしい、とても洞察的な絵の鑑賞だと思った。 私は絵を観たままでしか捉えないので、もっと広く、深い 観方もあるのだ、と。 個人的には第三章エロスの誘いの章がすき。 姜さんが理想の女性像に言及しているところ。
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「美しさ」を感じた一冊。 私は美術館が好きで、年に数回ほど足を運んでいるのですが、鑑賞した作品を語る言葉を持ち合わせていませんでした。 なので、どんな風に、感じたことを言葉に置き換えて伝えることができるのかを知りたくて、この本を手に取りました。 感想は、 ただただ、美しい。...
「美しさ」を感じた一冊。 私は美術館が好きで、年に数回ほど足を運んでいるのですが、鑑賞した作品を語る言葉を持ち合わせていませんでした。 なので、どんな風に、感じたことを言葉に置き換えて伝えることができるのかを知りたくて、この本を手に取りました。 感想は、 ただただ、美しい。 姜さんの表現に、世界観に、惹き込まれました。 こんな風に、世界に触れることができたならば。 こんな風に、芸術作品に触れられたならば。 どんどん「満たされていく」感じがしました。 文字による紹介が多い本書ですが、読後、姜さんのサポートのもと芸術作品を味わったかのような、充実感と満足感が心に残りました。 美術館に、また行こう。
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タイトルからしてはまった。尤も、絵画説明書だとは思ってもなかったが。でもそれでもよかった。共鳴した。 ヴィクトール・フランクルの指摘 〇人間の行為の3つ価値: ①「創造」、②「体験」、③「態度」
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生きることの意味や必要性 抗うことのできない運命や理不尽な出来事から 生きる力を考える力を芸術(美術や陶芸)を介して与えてくれる本。 こんな感受性は、ただ単純で平和ぼけした恵まれた生活を送っている人間には、なかなか持つことができないかもなぁ…
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美術体験による、著者の個人的な感動が綴られる。とにかく文章が上手い(流麗さが、やや過ぎると感じられるほど)ので、読まされる。こんなに自由に美術を語れるのか。特にロスコ、クレーなどの抽象絵画がいかに素晴らしいか、という語りが、力強くて印象に残った。
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著者が日曜美術館の司会を通じて得た感動や自身の経験をもとに、まとめられた本。雑然とした毎日の中で、美しいものに触れたいという気分に、すんなり応えてくれた。また美術館に行って、本物を見てみたいなあ。
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美術作品と人生を結び付けて考える。自分への問いや自分との対話、そういった事を美術を通して行う。批評や鑑賞、感想というよりも著者の精神を感じる作品。
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人は老いを迎えると芸術の深みにあこがれ、それを追い求めるのかもしれない。写実画は意味がないと思っていたが、犬塚勉に強くひかれた。
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