平成猿蟹合戦図 の商品レビュー

吉田修一【著】

2012/08/13

騙し騙され、気付くと国会議員なっていたり、秘書になっていたり。
今どきのキツネとタヌキの化かし合い、かな。

2012/08/06

一気に読了。人間の業を描いた前半と、エンターテインメント性満載な後半では雰囲気が異なり別の物語の様だったが、ストーリーに勢いがあり一気に読めた。

2012/08/06

おとぎ話と受け取れれば「オッケー」な本。
なんてったって『猿蟹合戦』だも。
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冒頭ただのおバカに見えてた美月ちゃんだけど
途中で
ダンナと子どもがいればそれで満足、みたいなこと考えるのね。
んで、その感想が「自分は贅沢な人間だ」と。
そんな感じで（あやふや）。
そこんとこがなんか好き。
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地元の長崎弁はだいじょぶやったけど
秋田弁は難しかった～。
だけどサワさんのキャラにつられてふわ～っと読めまシタ。
ああいうおばあさんになりたいなぁ。

2012/07/31

朝日新聞の書評で知った本。読み終わってから「悪人」を書いた人が買いた本だと知る。
面白かった。
登場人物が導入部ではあまり頭がよくなさそうな人ばかりなので、いずれ悪い結末がくるような感じだったのですが、私としては満足のゆく終わり方でした。
チェリストのおじさまの最後の感情も理解できるし。
印象的な文章があって書き留めたかったのに、図書館に本を返してしまった…(ﾟoﾟ;
はぁ～(´ヘ｀;)

2012/07/24

図書館にて。
雑誌に紹介されていたので手に取ってみた。
前半、ぐだぐだなダメな人ばかり出てきてる気がしてもう止めようかと思ったが、後半怒涛の展開。
人生は奇想天外で、これだから面白いのだと思った。
他の誰にも書けない作品だと思う。さすが。

2012/07/19

題名通りの小説なんじゃないのかな。
週刊朝日掲載小説。
ひき逃げ犯のすり替えを脅そうとしてたらいつの間にか国会議員に立候補。面白かったー。
美月と瑛太の面倒をみてくれるママ美姫がステキだった。美姫のお相手 ヤクザの高坂もヤクザなのにステキ。
選挙のくだりでは泣けた。選挙に勝つってうれしいんだろうなあ。
最初と後半で人の印象が変わるのは作者の作戦かなと思ったけど考えすぎか。

2012/07/18

長崎五島列島の福江島から赤ん坊を抱いて美月が上京する
ホストの夫を尋ねてきたのだが、行方分からず、偶然助けてもらった順平の世話になる
ひき逃げの犯人入れ替わりをネタにひと儲けしようとするが、うまくいかずそのうち日々の暮らしを安穏と続けていく
ひき逃げの真犯人は有名チェリストで、そのマネージャー夕子は順平の素質に惚れて「衆議院議員に立候補」させることにする
今迄関係なかったと思われる登場人物が総動員して順平の選挙を応援する

2012/07/13

最初はぼんやりした女の登場にこの先どうなるんだ？何がしたいんだ？と鬱々としたが、最後スカッとした！ヤクザと政治家とか現実にはあり得ない話で、出来過ぎで話が広がり過ぎな感じはあるが、登場人物が魅力的でつい気持ちが入ってしまう、特におばあちゃんと子供が良い味だった。何かが残る話じゃないけど、この爽快感が嬉しい。

2012/07/08

「私、思うんです。人を騙す人間にも、その人間なりの理屈があるんだろうって。だから平気で人を騙せるんだろうって。結局、人を騙せる人間は自分のことを正しいと思える人なんです。逆に騙される方は、自分が本当に正しいのかといつも疑うことかできる人間なんです。本来ならそっちの方が人として正しいと思うんです。でも、自分のことを疑う人間を、今の世の中は簡単に見捨てます。すぐに足を掬われるんです。正しいと言い張る者だけが正しいんだと勘違いしてるんです」

2022/02/27

ひき逃げ事件をきっかけに、歌舞伎町の元バーテンダーが衆議院選挙に！？
疲弊した地方と猥雑な都会を背景に、無関係だった人々が選挙を通じて集結してゆき・・・
やがて大団円に、読後すっきりの傑作！