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水底フェスタ の商品レビュー

3.2

287件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    128

  4. 2つ

    36

  5. 1つ

    7

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2014/03/21

駄作だった。 設定がよく分からないし、音楽フェスタで 何がどうなるのかも分からない。 昔からの村の因習をテーマに現代風にアレンジしたものだろうが、ちょっと無理があった。

Posted byブクログ

2014/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生々しく、少し謎が残ったのがよかった。 村社会の閉塞感が暗く、両親の不気味さが際立った。 広海が性を知ったり、友達を失ったり、青春期の危うさが描かれている。 由貴美が哀れに思えた。 広海も今までの価値観が覆されて、このまま知らんぷりして生きることは出来ないだろう。 全てが崩壊する感じが、なかなかリアルだった。

Posted byブクログ

2014/02/24

不完全燃焼な作品。 もやもやがたくさん残った。閉塞的な村、ダムと興味のある要素が多いのに何だかイマイチでした。 結局誰も何も救われず、村の異常さだけが印象に残った。

Posted byブクログ

2014/02/24

電子書籍で読了。 帰郷した芸能人との恋愛をきっかけに、故郷の山間の村が長年抱えてきた秘密に巻き込まれる高校生を描いたミステリ。 辻村深月氏の小説にしては珍しくダークな内容で、作風を広げるという点では意味があるのでしょうが、作者ならではの持ち味が活きていたかというと、個人的にはやや...

電子書籍で読了。 帰郷した芸能人との恋愛をきっかけに、故郷の山間の村が長年抱えてきた秘密に巻き込まれる高校生を描いたミステリ。 辻村深月氏の小説にしては珍しくダークな内容で、作風を広げるという点では意味があるのでしょうが、作者ならではの持ち味が活きていたかというと、個人的にはやや疑問。勿論、筆力自体は確かなので退屈はしませんでしたが、こういった作品であれば他の作家でも書けるような気が...

Posted byブクログ

2013/12/08

理解があるふりをして実は自分を含めた村を守ることしか頭にない大人たち。昨日から読んでいた神去村シリーズと同じく田舎なのに人間の室がこんなに違うのかと改めて比べてしまう。 田舎だって都会だってドロドロした部分はあるだろうけど、閉鎖されているだけに隠蔽されてしまうのだろうな。 読了感...

理解があるふりをして実は自分を含めた村を守ることしか頭にない大人たち。昨日から読んでいた神去村シリーズと同じく田舎なのに人間の室がこんなに違うのかと改めて比べてしまう。 田舎だって都会だってドロドロした部分はあるだろうけど、閉鎖されているだけに隠蔽されてしまうのだろうな。 読了感もかなりもやもやというか後味が悪い作品。 黒辻村深月ここにあり(笑)

Posted byブクログ

2013/12/08

日本五大ロックフェス、ムツシロックは、過疎化の進む村を救い利益をもたらした。その村の村長の息子、広海は、ムツシロックで、村から東京に出た有名人、由貴美と出会う。 閉塞的で、平凡な村に憂いていた広海は、村に復讐をしたいという由貴美に絡みとられ、溺れて行く。由貴美に煽られて、調べて...

日本五大ロックフェス、ムツシロックは、過疎化の進む村を救い利益をもたらした。その村の村長の息子、広海は、ムツシロックで、村から東京に出た有名人、由貴美と出会う。 閉塞的で、平凡な村に憂いていた広海は、村に復讐をしたいという由貴美に絡みとられ、溺れて行く。由貴美に煽られて、調べて行くうちに、波風を立てないように、ひた隠しにされていた、村の暗部が砂城を壊すように広海の前に姿を表してゆく。 とにかく、底冷えがする。ここまでではなくとも、近いことがあるのではないかと思わせられてしまう、不気味な人間模様はさすがとしか言いようがない。辛い結末しかないのが分かっているのに一気に読んでしまう。これまでの辻村深月とは一線を画した作品でした。ある意味凄いとは思うんだけど、なんかMPにダメージ受けるので人に薦めたり、もう一度読みはしないかな…。 ちょっと一条ゆかりのデザイナーぽいと思ったのは私だけでしょうか。

Posted byブクログ

2013/10/12

なんとなく手に取ってみたら、一瞬のうちに世界観に取り込まれました。 辻村さんは、わりと好きな方の作家さんの部類でしたが、 この本を機に、全作品読破したいと思います^^ 小さな村での閉じた世界。それは、水を変えないと濁るのと同じ原理。 都市部ではそれぞれの関係が希薄となったと言わ...

なんとなく手に取ってみたら、一瞬のうちに世界観に取り込まれました。 辻村さんは、わりと好きな方の作家さんの部類でしたが、 この本を機に、全作品読破したいと思います^^ 小さな村での閉じた世界。それは、水を変えないと濁るのと同じ原理。 都市部ではそれぞれの関係が希薄となったと言われますが、 単一民族という日本の社会において、会社内が小さな村とも考えることができると思います。 色々と考えさせてくれる作品でした…。 星が一つ足りないのは、ラストの終わり方ですね。

Posted byブクログ

2013/10/11

彼女の作品はどこか希望のある終わり方という印象があったので(ある意味希望のある終わり方だったのか…?)意外な結末に良い意味で裏切られた感があった。ただ、物語が動き出すまでが少し退屈だった。 門音のような女の子には徹底的に冷たいところが辻村深月らしいなと思った。

Posted byブクログ

2013/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

珍しく、「女同士の友情」における確執は描かれていなかった。私が辻村さんの本を読むとき、メインストーリーよりもその確執を楽しみにしている節がある。 その代わりに昼ドラのような、終始どろどろと暗い雰囲気をまとった作品だった。学生時代を描くことが多かったが、今回はどちらかというと大人の世界。ただし、「学校」という閉鎖された空間を「村」に置き換えてしまったと思えば納得できる。村の閉鎖的な習わし等は自身も体験してきたものだったので共感できた。ここまで凝縮された悪意はなかったものの、随所にちりばめられた不快な予定調和にぞっとした。結局のところ、受け入れるか、村そのものを捨てきるか、死んでしまうか、極端な方法でしか逃げることはできないし、変えることもできない。

Posted byブクログ

2015/03/18

読後が悪い フジロックが富士山麓でやっていなかったのを知ったのは今の会社に入社してからだった。 ロック好きの同期が教えてくれたのだ。 そんな疎い私でも、フェスのざわめきを感じた。 今までとは違った著者の姿が見えるかもしれない、そう思わせる始まり。 しかし、読後が非常に悪かった。 ...

読後が悪い フジロックが富士山麓でやっていなかったのを知ったのは今の会社に入社してからだった。 ロック好きの同期が教えてくれたのだ。 そんな疎い私でも、フェスのざわめきを感じた。 今までとは違った著者の姿が見えるかもしれない、そう思わせる始まり。 しかし、読後が非常に悪かった。 目新しいのが、狭い村の密着感をあえて悪意をもって書いていること。 また、大胆な性描写が登場したのも驚きだ。 青春小説から大きく方向転換した村山由佳を思わせる。 綺麗ごとだけの世界から心の奥、それこそ水底に沈んだ村のように悪意を描き、それを知らなかった自分から脱皮する......それはいい。 新境地でもあるだろうし、より作家として深みがでる。 それが初めは批判されたとしても、人間はそう単純ではないはずだから。 しかし私が感じた読後の悪さはそれらとは違う。 重要な人物が死亡し(ただろうと思われる)、それを主人公は見捨てる。 また、ある人物との関係も不明瞭なまま、その背景がよくわからない。 その人物はなぜ、生まれ、そこで育ったのか? そして由貴美をそそのかした人物は書き込みが少なくよくわからない。 ただただ悪意だけがあったのか? 主人公、広海もまた、村に取り込まれて生きていくのか? わからない事、納得できないことが多いのだ。 村という閉ざされた中で生きる者たちには、そこでそうしなければならない理由もあろう。 それがそこでの正義だからだ。 そしてその正義に歯向かう者は村中で真綿で首を絞めるがごとく...... 恋という言葉で語られるような物語ではない。 確かにそこには恋愛要素もあるけれど、著者が描きたかったのは見えざる檻ではなかったか。 それを、幼すぎる思考の二人による奇妙な恋愛関係を持ち込んだことで相殺してしまった。 それが読後の悪さと違和感に繋がったのだと思う。

Posted byブクログ