水底フェスタ の商品レビュー
辻村さんの作品は基本的にどれもすきだが、今回はものすごく『もやっ』としてしまった。 村の狭さ、お金、古い体制、そして何より人間関係がどれも重い。どよ〜んと進んでいく感じです。 ラストも、個人的におさまってほしくない結末に向かってしまい、消化不良感が残ってしまいました。ストーリーの...
辻村さんの作品は基本的にどれもすきだが、今回はものすごく『もやっ』としてしまった。 村の狭さ、お金、古い体制、そして何より人間関係がどれも重い。どよ〜んと進んでいく感じです。 ラストも、個人的におさまってほしくない結末に向かってしまい、消化不良感が残ってしまいました。ストーリーの中に、救い…がどこかに欲しかったかもしれません。 とはいえ、世界観や表現力は相変わらずすごい。引きこまれますよ!
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ロックフェスを誘致したことで息を吹き返した村が舞台。 関わりを避けながらも関わらずにはおられず 見ないふりをしてでも密かに知れ渡っていく閉鎖的な村の性質が伝わってくる。 ザラリとした読後感。 終章は蛇足な気も。 【図書館・初読・5/27読了】
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閉鎖された村で起こる誰も知ることのできない事件。 これはよくよく考えれば今の日本でも現実に起こりうる事件なんじゃないかと思ったら最後は鳥肌が立った。
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どろっどろしてて良かったです。 東京生まれの私には、辻村さんの書く田舎閉鎖空間系のお話は、遠い世界のように感じますが、それでもこの本は楽しめました。 こやは他のお話と地続きになっていないようなので、続きがどうなったのか想像出来なくて気になります。
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辻村深月上級者向けの本。 まず、野外フェスに行ったことがあるかどうかでこの作品への理解度が変わると思う。わたしはフェスに行ったことがある。ムツシロックよりは規模の小さいものだと思うが、それでも辻村さんが描くフェスの情景は想像しやすい。 次に、本気の恋をしたことがあるかどうか。...
辻村深月上級者向けの本。 まず、野外フェスに行ったことがあるかどうかでこの作品への理解度が変わると思う。わたしはフェスに行ったことがある。ムツシロックよりは規模の小さいものだと思うが、それでも辻村さんが描くフェスの情景は想像しやすい。 次に、本気の恋をしたことがあるかどうか。おそらくわたしはこれもある。本気の恋はダムの水底のように深く一度落ちると二度と浮かび上がってはこれない。その恋が自分にとって大きなリスクを抱えることになろうと落ちてしまっては戻れない。 このふたつの回答が「ある」読者はおそらくこの作品の魅力に心を奪われると思う。この作品に涙している間はわたしもまだ水底に沈んだままなのかもしれない。 由貴美のイメージは若いころの釈由美子!
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ロックフェスに馴染みがないので、なるほどこういう魅力があるのか…と教えられた気持ち。 でもそんなことが吹っ飛ぶぐらい、なんか怖くて不気味な展開だった。一見田舎特有に思えるけど、実際は企業の隠蔽体質や政治家の事なかれ主義的な部分と共通しているように思う。
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ロックフェスを開催することで潤っている睦ツ代村が舞台。母親が自殺した復讐のため、村の選挙不正を暴こうとする由貴美。そんな由貴美に惹かれる村長の息子、広海。 先が気になって一気読みだったのに、こんなに後味の悪い辻村深月は初めて。最後に現状を打破する余韻のようなものがあったけど、怖...
ロックフェスを開催することで潤っている睦ツ代村が舞台。母親が自殺した復讐のため、村の選挙不正を暴こうとする由貴美。そんな由貴美に惹かれる村長の息子、広海。 先が気になって一気読みだったのに、こんなに後味の悪い辻村深月は初めて。最後に現状を打破する余韻のようなものがあったけど、怖い。 閉鎖空間で何もかも「無かったこと」にされてしまう恐ろしさが半端じゃない。
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最初から最後まで徹底的に閉鎖的な村の中で話が完結するのですが、やや後味の悪い感じで、直木賞をとった作品のように暗さと閉塞感を感じました。 ただ、もともとこの作者の作品は限られた空間での出来事を書いたものが多いので、これも同じだと考えれば、最後のシーンは何かを変えるかもしれないとい...
最初から最後まで徹底的に閉鎖的な村の中で話が完結するのですが、やや後味の悪い感じで、直木賞をとった作品のように暗さと閉塞感を感じました。 ただ、もともとこの作者の作品は限られた空間での出来事を書いたものが多いので、これも同じだと考えれば、最後のシーンは何かを変えるかもしれないという未来を想像させ、いつか別の作品でこのスキャンダルめいた話がちらりと出てくるのではないかという期待をしています。 案外映像向きかも。
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今までの、不気味さを悲しさに持っていく作風とはうってかわって、不気味さを貫いた感じ。こういうのが書きたかったんだろうなあ、と思ったけど、個人的には後味が悪く感じてしまった。人それぞれ合う合わないはありますね。
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閉塞した村で代々行われてきた汚職。 主人公である村長の息子が、都会から村に戻ってきた女優と出会うことで見えてくる村の体質、家族や友人の真の姿。 救われない内容だったけど、先が気になってすぐに読み終えた。 さよならドビュッシーのときには思わなかったけど、この作者の小説をもっと読ん...
閉塞した村で代々行われてきた汚職。 主人公である村長の息子が、都会から村に戻ってきた女優と出会うことで見えてくる村の体質、家族や友人の真の姿。 救われない内容だったけど、先が気になってすぐに読み終えた。 さよならドビュッシーのときには思わなかったけど、この作者の小説をもっと読んでみたいと思った。
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