1,800円以上の注文で送料無料

水底フェスタ の商品レビュー

3.2

287件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    128

  4. 2つ

    36

  5. 1つ

    7

レビューを投稿

2011/09/10

閉鎖的な村でじわじわと起こる騒動と事件を描き、そこに恋愛物語も入っているのかな。主人公たちを取り巻く人間関係の真実はなんとも痛々しくって。閉鎖的だからこそ、そこから抜け出すことの出来ないしがらみもまた恐ろしく、悲しいし。起こらなくてもよかったはずの事件もまた、やりきれません。 徐...

閉鎖的な村でじわじわと起こる騒動と事件を描き、そこに恋愛物語も入っているのかな。主人公たちを取り巻く人間関係の真実はなんとも痛々しくって。閉鎖的だからこそ、そこから抜け出すことの出来ないしがらみもまた恐ろしく、悲しいし。起こらなくてもよかったはずの事件もまた、やりきれません。 徐々に明かされる真実。はたしてどちらがより一層残酷な結末となりえたのか。それでも、読後に残るのはなぜかしら爽やかさのようにも思えて。ハッピーエンドにはなりえない物語だと思ったけれど、これは最善なのかな。

Posted byブクログ

2011/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

設定はともかく、最後がなんか無理やりというか投げやりというか・・・想像はついてたにしてももうちょっと丁寧に持っていってほしかった。

Posted byブクログ

2011/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過疎の村が毎年のフェスタの会場になった潤う。 主人公は、その村の音楽好きの高校生男子・広海。彼は少し離れた町の進学校に、幼馴染みで彼に恋しているらしい女の子・門音とその角音に好意を持つ市村と共に通っている・・・。 フェスタの会場で、広海が女優の織場由貴美を見かけたところから話は始まる。うん、フェスタに芸能人が来るというのもある話だろうね、と思いながら読んでいたら、どうも、彼にゆかりの女性らしい。 昔ながらの小さな村には、その村なりのヒエラルキーとかしきたりとかがあって、でも、なんかあれこれ上手くやってきた村みたいだな、と好感を持って読み進めていたのだけど、(私は景気のいい話が好きなので) 思いっきりネタばれです。 誰も幸せにならないお話は好きじゃないです。 主人公の名前が広海というのも考えてみれば皮肉だったなぁ。これは、もちろん辻村さんの伏線の一つだったんだろうけど。

Posted byブクログ

2011/10/08

【村も母親も捨てて東京でモデルとなった由貴美。突如帰郷してきた彼女に魅了された広海は、村長選挙を巡る不正を暴き“村を売る”ため協力する。だが、由貴美が本当に欲しいものは別にあった―。辻村深月が描く一生に一度の恋。 】

Posted byブクログ

2012/01/15

<内容>村も母親も捨てて東京でモデルとなった由貴美。突如帰郷してきた彼女に魅了された広海は、村長選挙を巡る不正を暴き“村を売る”ため協力する。だが、由貴美が本当に欲しいものは別にあった―。

Posted byブクログ

2011/09/02

今度の舞台は閉鎖された村社会。村の因習に縛られる醜い大人、見栄と体裁に囚われる女性のダークな人間心理が上手く描かれてる。あと、高1男子の年上女性への憧れと葛藤や初体験に共感、彼の純情が救い。暗い物語だけど面白かった。

Posted byブクログ

2011/08/30

個人的に好きな本です。決して救われはしませんが、現状に合わせてしまう自分とその嫌さを思い知ります。好きな人を好きと思う純粋さとそれだけでは生きられない自分と・・・女子にお勧めです。

Posted byブクログ