水底フェスタ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やっぱり辻村深月面白い!! でも今まで読んだものとは感じ方が違うかなぁ。 主人公が男の子だからかなぁ?? ラストも希望よりは暗い終わり方かなぁと。 あまり共感が無かったけれど、こんな場所ありそうだし、怖い。
Posted by
広海の心情描写が辛辣で生々しくてところどころ苦しくなった。自分のこと、揶揄されてるみたいで。 でも、物語が進む中で他人を避難していた言葉が自分自身の姿を表したものだと気付いていく。 こんな風に、他人から視線を浴びていることもあるのかと思うと、感情を覆い隠すように言葉や振る舞いでカ...
広海の心情描写が辛辣で生々しくてところどころ苦しくなった。自分のこと、揶揄されてるみたいで。 でも、物語が進む中で他人を避難していた言葉が自分自身の姿を表したものだと気付いていく。 こんな風に、他人から視線を浴びていることもあるのかと思うと、感情を覆い隠すように言葉や振る舞いでカバーしても非難されるかもしれないし、かといって感情があけすけになるほど素直に行動したらしたで、それも非難されるし、人間不信になっちゃうよ(笑) こんな鋭い分析をする人、身近にいたらいたたまれない。。。
Posted by
閉鎖的な村で、人と人の繋がりが濃いくて、悪いことは村ぐるみで全力で隠して、おかしいこともおかしいと気づかない。読んでいてちょっと怖くなった。
Posted by
水底フェスタ 閉鎖的な村社会。企業なども同様で、刷り込まれると道徳感も違ってくる。怖かった。人を好きになっていく過程や、人の脆さは心理的に楽しめる小説だった。
Posted by
辻村深月らしい厳しい現実… 登場人物たちが生々しすぎて今も心の中に残ってる… だから好き… 残酷だけど素敵なお話
Posted by
フィクションなんだけど、いやフィクションだからこそというべきか、村社会の閉鎖性や息苦しさがぎゅっと凝縮されていて背筋が凍る思いがしました。
Posted by
(2016.09.19読了) ストーリー展開が気になってどんどん一気に読みましたが、なんか納得いかないような…。 辻村深月作品、好きなのが多いですがこれはイマイチだったかな。
Posted by
何の目玉も無かった過疎地にロックフェスを誘致し、財政的に再建した睦ツ代村。村長の息子である高校生の広海に、村出身の芸能人由貴美が声をかける。由貴美は村の不正を暴くために協力を依頼するが、広海は何をどこまで信じればいいか・・・ 田舎の閉塞感、ムラ社会の掟がよく描かれていて、怖さや息...
何の目玉も無かった過疎地にロックフェスを誘致し、財政的に再建した睦ツ代村。村長の息子である高校生の広海に、村出身の芸能人由貴美が声をかける。由貴美は村の不正を暴くために協力を依頼するが、広海は何をどこまで信じればいいか・・・ 田舎の閉塞感、ムラ社会の掟がよく描かれていて、怖さや息苦しさをを感じさせる。事実を「捻じ曲げる」のではなく、事実そのものを「抹消」し、何事も無いように暮らす村の怖さ。ラブストーリーというより、もはやホラー。
Posted by
田舎の閉塞感がよく描かれている。自分が信じていた家族や社会に裏があったら…。怖い話だった。 最初は由貴美がミステリアスな魅力があるように見えるが、結局は落ち目の芸能人だったというのが悲しかった。
Posted by
由貴美は魔女。 しかし、魔力を失い化けの皮が剥がれれば、俗っぽい芸能人だった。 明るいところで見たら、色あせたコーラのラベル…みたいに… 広海の母も、魔女。 村の老人たちは妖怪だ。 光弘はなまなり。 門音は…よくアニメなどに出てくるタイプの、“お母様公認のおせっかいな幼なじみ”...
由貴美は魔女。 しかし、魔力を失い化けの皮が剥がれれば、俗っぽい芸能人だった。 明るいところで見たら、色あせたコーラのラベル…みたいに… 広海の母も、魔女。 村の老人たちは妖怪だ。 光弘はなまなり。 門音は…よくアニメなどに出てくるタイプの、“お母様公認のおせっかいな幼なじみ” ホラーなら、早い段階で退場なんだけどなあ。 「むつしろ村」という響きは何だか「八つ墓村」を思い出させる。 主人公・広海の、物の考え方、反応、発言が、常にまっすぐでまっとうな事だけが唯一の救いだった。
Posted by